今季2023年より、WTCR世界ツーリングカー・カップの後継としてグローバルに展開される新生TCRワールドツアーに向け、すでに4台体制での参戦を表明済みのリンク&コー・シアン・レーシングは、うち2名の登録ドライバーを発表。WTCC世界ツーリングカー選手権“最後のタイトル”を獲得しているテッド・ビョークと、WTCR最終年は“5番目の男”として参戦したマ・キンファを起用する。
また、ヒョンデのカスタマーレーシング部門もTCRワールドツアーへ2台のエラントラN TCR投入を確約し、同じく韓国のクムホタイヤは、初開催シリーズの公式サプライヤーの役割に加えてタイトルスポンサーへの就任もアナウンスされている。
TCRワールドツアー初年度のスポーティング規則が発表。全9戦で最大16台の年間エントリーに
北欧出身タッグとしてチームと12年目のシーズンを迎えるビョークは、新たなチャンピオンシップへの挑戦に際し「最初のシーズンと同じように、やる気に満ち溢れている」との意気込みを語った。
「このTCRワールドツアーは、僕自身がインターナショナル・サーキットに戻る新たなモチベーションの火花を意味している。その点でも、僕にはおあつらえ向きのシリーズだと言えるね。そして2022年シーズンは僕らと一緒に印象的なシーズンを過ごしたマ(・キンファ)との協力を継続できることも楽しみだ」
一方、公式タイヤに関連する「安全性の懸念」を理由に、シリーズ中盤で“早期撤退”を判断したチームの決断も受け、マ・キンファも「2022年の短くなったプログラムを取り戻す」との意欲を示す。
「今季も彼らと戦えることを本当に誇りに思い、興奮している。これまでとは異なるフォーマットと、新しいサーキットを備えた新鮮なシーズンであり、タフなチャレンジになる。それにテッド(・ビョーク)のチームメイトとして、昨年は良い協力関係を築けた。そのコンビネーションがさらに発展することも楽しみにしているよ」
■ヒョンデのアビデブール「TCRワールドツアーの幕開けは新たな挑戦をもたらす」
そのリンク&コー・シアン・レーシングのライバルとして、長年WTCRでも火花を散らしてきたヒョンデ陣営は、2018年のガブリエル・タルキーニ、2019年のノルベルト・ミケリス、そして昨季WTCR最終年もミケル・アズコナとともにシリーズを制覇した栄光を再現すべく、周囲の想定どおり2台の投入を発表。ただし、誰がステアリングを握るのか、どのチームがクルマを走らせるかについては、まだ未定とされている。
「カスタマーレーシング部門とTCRプログラムは、ヒョンデのモータースポーツ活動において非常に重要な要素だ」と語るのは、新代表に就任した元ルノーF1プリンシパルのシリル・アビデブール。
「2016年からi30 N TCRで関与を開始し、後継たるエラントラN TCRを開発したように、このTCRワールドツアーの幕開けは新たな挑戦をもたらす。我々はWTCRから得た経験と専門知識、そしてこれまでと同じ強さでシーズンをスタートできるという自信をもって、この新しい時代を迎えるつもりだ」
そしてTCRの統括団体であるWSCと3年間の契約に合意し、タイヤサプライヤーと同時にシリーズの冠を務めることになったクムホタイヤは、TCRヨーロッパやTCRデンマークなど既存の複数シリーズに加え、今季2023年よりTCRサウスアメリカやTCRオーストラリアなど、新たに5つのシリーズに供給を開始する。
「クムホタイヤは、TCRヨーロッパやその他の主要なイベントに公式タイヤを提供することで、すでにその品質と技術の卓越性が認められている」と述べたマルチェロ・ロッティWSC代表。「今年初開催される『クムホ・TCRワールドツアー』は、エキサイティングなレースシリーズになると確信している」
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マイナス評価が全然入らないw