8月1日、WRC世界ラリー選手権第9戦フィンランドが開幕。競技1日目はシェイクダウン後にSS1が行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がトップタイムをマークして暫定首位に。2番手はトヨタのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)、クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)がこれに続く3番手となった。
前戦イタリアから6週間のインターバルを挟んで、WRCの2019年シーズン後半戦がフィンランドで幕開けとなった。第9戦の初日は午前中にシェイクダウンが行われ、この日唯一の競技ステージとなるSS1は現地19時から、同国中部ユバスキュラの市街地で実施された。
戦いの舞台となった“ハルユ1”は市街地のターマック(舗装路)と公園内のグラベル(未舗装路)というふたつの路面を持つ混合ステージ。全長2.31kmの同SSで速さを見せたのは、エアロダイナミクスが改良されたヒュンダイi20クーペWRCを駆るヌービルだった。
1分47秒3というトップタイムで初日総合首位につけたヌービルは「僕たちは今年の初めから、特にこのイベントのために一生懸命働いてきたんだ」とWRC.comに語った。
「それがいつか僕たちの利益になることを願うよ。僕はそのための準備はできているし、チームのためにフィンランドから良い結果を持ち帰りたいと思っているんだ」
そう語ったヌービルからわずか0.7秒差の総合2番手には、2018年に続く大会2連覇を目指すタナクが入った。また、その0.5秒後方には僚友ミークが続き、トヨタがツー・スリーと好位置につけている。
総合4番手はトップから1.3秒遅れた王者セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)。以下、アンドレアス・ミケルセン、クレイグ・ブリーンのヒュンダイ勢が続く。7番手となったテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)と8番手のヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は、トップと2.4秒差となったブリーンと同タイムだ。
新型フォード・フィエスタR5でWRC2クラスに参戦している勝田貴元は、クラス7番手/総合20番手でラリー初日を終えている。
本格的なグラベルラリーがスタートする競技2日目のデイ2は、10本のSSで争われる。ステージの合計距離は126.55km、リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は592.76kmだ。
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