トヨタは、今季からFIA世界耐久選手権(WEC)LMP1クラスに導入されているサクセス・ハンディキャップの影響で、11月の上海4時間レースでは優勝することができないかもしれないと考えている。
ポルシェとLMP1クラスを戦っていた2017年、終盤の3レースを連勝したトヨタ。ライバルたちが撤退したことにより、2018-2019年のスーパーシーズンから(失格となった2018年シルバーストンを除いて)勝利を続けてきた。
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しかし今季から、LMP1クラスにサクセス・ハンディキャップが導入された。獲得ポイントに応じてマシンの性能が調整されるこのシステムにより、トヨタは重いハンディを抱えて、富士6時間レースに臨んだ。開幕戦で優勝したトヨタ7号車は1周あたり約1.4秒、8号車は約1秒遅くなるような調整を受けていた。
ただ終わってみれば、3位となったレベリオン・レーシングの1号車に2周差をつけてトヨタがワンツーフィニッシュを飾ったのだ。
これにより、11月10日(日)に行われる第3戦中国で、トヨタの2台はさらに重いハンディを背負って戦うことになる。
TMG(トヨタ・モータースポーツ)のテクニカルディレクターであるパスカル・バセロンは、motorsport.comに次のように語った。
「我々にとって上海は非常に困難になるだろう。さらに重いサクセス・ハンディキャップがあるからだ」
「上海では、レベリオンがポールポジション争いでもレースでも、強力なチャレンジャーになるはずだ」
富士で優勝したトヨタ8号車に乗るセバスチャン・ブエミは、バセロンの意見に同意し「遅かれ早かれ、レベリオンとおそらくジネッタも、僕たちよりも速くなるだろう」と話した。
「ペナルティにより、さらに遅くなって上海に向かう。彼らが間違いを犯さなければ、どこかの時点で彼らが僕たちを打ち負かすだろう。それは上海になるかもしれないと思っている」
バセロンは、ハンディキャップによりハイブリッドエネルギーの放出量削減と燃料使用量が削減されたことで、ストレートでLMP2マシンを追い越すのが難しくなっていると説明した。
「我々のパワートレインは、”臨界状態”に近いレベルにある。今回はなんとかLMP2マシンをパスできたが……」
トヨタ7号車と8号車は共に獲得ポイントで並んでおり、上海では1周あたり2.74秒ものハンディキャップを背負う。レベリオン1号車も1周あたり0.89秒のハンディキャップを受けるが、トヨタ勢との差は縮まることとなる。
トヨタは、富士ではハンデがほぼなかったレベリオン1号車が脅威になると予測していた。バセロンはレベリオンのペース不足に驚いていたが、気温が想定よりも高かったことがその原因だと考えているようだ。
実際レース終盤に気温が下がった際、グスタボ・メネゼスがドライブしていたレベリオン1号車は、トヨタ勢に匹敵するペースを発揮していた。
11月の上海では、レベリオンが速さを発揮するのか。それとも富士の予選でトヨタ勢に肉薄し、速さの片鱗を見せたチームLNTのジネッタが牙を剥くのか。いずれにしろ、トヨタはこれまで以上に厳しい戦いに直面することになる。
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