2019年のWRC世界ラリー選手権第6戦チリは5月10日、SS1~6が行われ、トヨタ勢が4つのSSで最速タイムをマーク。オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位、ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合3番手につけた。
■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合首位
「午前中のようなコンディションのステージを、初めて走るのは非常に難しかったが、午後はとてもうまく走れた」
「日中のサービスでエンジニアがクルマにファインチューニングを施し、その結果いいフィーリングと自信を取り戻すことができたよ。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた」
「現在、クルマはとてもいい状態にある。ラリー・チリのステージはかなり難しいけど、少しでも理解することができれば、とてもいいステージに感じられる」
「午後は、ペースノートが午前よりもかなり良くなり、楽しんで走れるようになった。明日のステージは、全体的に今日よりも速度が高そうだけど、それは我々のクルマにとって歓迎すべきことだね」
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合3番手
「ラリー・チリの競技初日を満喫した。朝1本目のSS1はいいスタートになったけど、SS2はとても難しく、道幅は広くて(ラリー)フィンランドに似ていたけど、まったくグリップが得られなかった」
「しかし、SS3でリズムを取り戻し、フィーリングもよくなったから、午後は非常に好調だった。ただし、SS5の終盤スピンをしてしまい、自分に腹が立ったよ」
「明日のステージは道幅が広く、流れるようなコーナーが続くのでとても楽しみだ。今日の午後のスピードを、明日も再現できるように頑張りたい」
●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ1総合5番手
「最初のステージでベストタイムを刻むなど、朝は良いスタートを切った。しかし、その後の2本のSSでは良いリズムと自信をなかなか得られず、苦戦してしまった」
「今日のステージをレッキ(事前下見走行)した時は霧が出ていたから、うまくレッキができず、道に対して他の選手ほど自信を持てなかったのが原因だと思う。しかし、午後は状況が好転し自信が増した」
「まだ万全とは言いきれないが、明日も攻め続ける。チームとしては(総合)1番手、3番手、5番手につけているから、このラリーでのクルマのパフォーマンスはとても高いと思う」
「明日の朝は、今日よりもいいリズムで走れることを期待しているよ」
■ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合4番手
「ここチリでの初日は厳しく手ごわいものになった。初めての新しいステージと直面したんだからね。午前中の走行は全体的にとても調子が良かった」
「僕たちのペースノートは霧のなかで作ったものだから、時には難しい状況になったよ。小高い丘と見通しのきかないコーナーのある高速ステージだったが主だったから、とにかくプッシュしていかないとタイムロスしてしまう」
「残念ながら、午後には(コースの)掃除役を務める場面が多くあったよ。懸命に走ったが、ずいぶんホイールスピンをしてしまった」
●アンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合8番手
「今日はトリッキーな1日だった。オープニングステージは順調にスタートできて、ペースもよかった。ただSS2で、道の真ん中の大きな岩に当たってしまったんだ」
「その後は自信を持ち続けるのに本当に苦労した。安定性不足に対処するために、ランチタイムサービスでいくつか変更を施した」
「午後の始まりには、正しい方向へ向かっていると感じることができたけど、SS5でマシンのリヤのコントロールを失い、あやうく横転するところだった。明日は新たな気分でスタートする必要があるね」
●セバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ1総合6番手
「チリのステージは面白いし、とても難易度が高く、まったく簡単ではない。特にエスピガドのステージ(SS3/5)では、信じられないほど高速のセクションがいくつかあった」
「いいリズムを見いだすことが重要だが、過酷なルートのせいで、そうするのが難しかった。午後にはもっと有利なコンディションになり、より激しくプッシュすることができたよ」
■Mスポーツ・フォード
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合7番手
「ほとんどのSSでいい走りができたけれど、午後の2つ目のSS(SS5)だけはうまくリズムをつかめなかった」
「あのステージは霧のなかでレッキ(事前の下見走行)をしたから、少しタイムをロスすることは予想していたけれど、これほどロスするとは本当に期待外れだ(エバンスはSS5で1位から19.3秒遅れのステージ8位)」
「明日のSSは、もう少し道幅も広く平均速度も上がるだろう。ベストな走行順ではないけれど、全力を尽くして頑張るよ」
●テーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)/デイ1総合9番手
「すべてのSSを完走して、将来のために経験を得られたことは良かったけれど、僕は総合8位のポジションを争うためにここにやってきたわけではない。もう少しペースがあればよかったんだけどね」
「明日はいい仕事をしなければならない。改善できるよう、また走行順の近いライバルたちをリードできるよう努めなければ」
■シトロエン・レーシング
●セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)/デイ1総合2番手
「最初の区間はトリッキーだったから、大きなミスを一切犯さずに完走し、自分のすべての力を出すことができてうれしいよ」
「午後はオット(タナク)のペースに追いつくのが難しかったけれど、明日は反撃に出る。ステージはより高速になるだろうから、僕たちともう少し相性が良いステージになることを期待している」
「とにかく、アルゼンチンの後の短い期間でC3 WRCに改善が加えられたことを喜んでいるんだ」
●エサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)/デイ1総合10番手
「今日のオープニング区間では、もっと良い結果を出すことを期待していたのは確かだけど、僕たちの多くにとって本当に困難な1日だったんだ。午後には走行中のペースも、自分の自信もましになったけれどね」
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