角田裕毅、F1カタールGP予選ではペース不足に苦悩。前日のスプリント予選より「悪化しているかも」

　F1カタールGPの予選でRBの角田裕毅は14番手。前日に行なわれたスプリント予選よりもペースが「悪化しているかもしれない」と振り返った。

　スプリントフォーマットで開催されている今年のカタールGP。角田はこの週末最初で最後の金曜フリー走行で5番手と絶好の滑り出しを見せたが、コンディションが変化したスプリント予選では16番手でSQ1敗退に終わった。

　土曜日のF1スプリントを17位で終えた角田は、日曜日の決勝に向けて行なわれる予選のQ1で、コース上のトラフィックに悩まされながらも15番手でギリギリ通過。ただ続くQ2では14番手止まりとトップ10入りが叶わなかった。

「Q1はかなりひどいセッションでした。クリーンに走ることができませんでした。正直なところ、昨日はかなりフラストレーションが溜まっていました。あまり多くを語ることができませんでしたが、ミスもなかったですし、もっと良いアタックができたはずでした。でも、今回のQ1も非常に厄介でした」

　角田はスプリント予選と比較してそう振り返った。

「サーキット特有の癖というかコース特性かは分かりませんが、（トラフィックの影響で）最後のポイントで文字通り停車寸前までいって、通常のアウトラップができませんでした。それでQ1はかなりギリギリでした」

　そして角田は決勝に向けて、スプリント予選よりも上のグリッド位置を手にしたものの、マシンの状況的にはあまり芳しくないと感じているようだ。

「正直なところ、少なくともQ2はかなりクリーンでしたが、ペースが足りませんでした。昨日よりも悪化しているかもしれません」と角田は続けた。

「今のコンディションに適応させるという点では、もっと上手くやれたと思います。僕らは修正する必要があります」

　なおコンストラクターズランキング6位をRBやアルピーヌと争うハースは、今回の予選でケビン・マグヌッセンをQ3まで送り込むことに成功。F1スプリントではオーバーテイクが「かなり難しかった」と語る角田は、好調を続けるハースにRBが太刀打ちできず悔しさを感じているという。

「ハースがポイントを獲得し続けているのに（僕らが）何もできないのがとても悔しいです。彼らは非常に好調そうに見えます。どんなサーキットでも良いマシンを持っているような気がします。だから非常に残念です」と角田は言う。

「昨日もそうでしたが、もっと上手くできたはずなんです。もう少し上手くやる余地がありました。もしかしたら、少なくとも入賞争いができていたかもしれません」