メルセデスがオーストリアGPで大規模な空力アップデートを導入し、パフォーマンスを向上させたのを受けて、フェラーリはイギリスGPに新しいフロアを持ち込むようだ。
フェラーリの空力開発チームは、これまで新しいフロアの設計に取り組んできており、これが導入されれば高速コーナーでのパフォーマンス改善に役立つはずだ。イギリスGPが開催されるシルバーストンは、まさに打って付けの場所だと言える。
レッドブルリンクでのブリスター多発は、ピレリにとっても驚きだった
新しいフロアは金曜日のフリー走行でテストされ、感触が良ければその後のセッションでも使用される予定だ。
オーストリアGPでは、メルセデスの2台にトラブルが発生しまさかのダブルリタイアに終わったものの、フロントロウはメルセデスが独占しており、フェラーリもメルセデスが持ち込んだアップデートパッケージの効果があったことを認めていた。それもあって、今週末に向けて最新アップデート導入が押し進められた形だ。
しかし路面が再舗装されたシルバーストンでは、ピレリはトレッドの薄い仕様のタイヤを持ち込む予定で、これまでのところこの仕様のタイヤはメルセデスのマシンに適しているようだ。
一方、タイヤのマネージメントをする上で、重要な要素となるのが気温だ。今年のヨーロッパは熱波に見舞われており、気温・路面温度は予想以上に高くなっている。マシンバランスを改善しようとして導入したものが機能するかどうかも、この要素に大きく左右されるだろう。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、予想以上の高温によりタイヤにブリスターが発生し、タイヤ戦略が台無しになったオーストリアGPのようなことが繰り返されると考えているようだ。レッドブルとメルセデスがブリスターに苦しむ中でも、フェラーリだけはこの問題に悩まされずに走行することができていた。
「昨年、キミ(ライコネン)のタイヤがブローし、セバスチャン(ベッテル)もタイヤがパンクした」とホーナーが語った。
「だから彼ら(ピレリ)は、路面が再舗装されたサーキットに、新しい構造のタイヤを導入した。それは、メルセデスのマシンに非常に良く適している」
「バルセロナとポールリカールでは、どちらも彼らが勝った。皮肉なことにそれが、トト(ウルフ/メルセデスチーム代表)が、このタイヤをシーズン残りの全戦で使い続けようという”キャンペーン”をしている理由をよく示している」
「シルバーストンでは、彼ら(メルセデス)が非常に強いと思うが、この熱波が続いた場合、このタイヤは熱に対して非常に敏感なので、本当に興味深い変数になるかもしれない」
「シルバーストンはいつも極端だ。とても寒かったり、雨がひどかったり、風が強かったり。今年はとても暑くなるんじゃないか?」
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