アルファタウリの角田裕毅は、F1モナコGPのフリー走行2回目にケビン・マグヌッセン(ハース)の走行を妨害したとして、今季4度目となる戒告処分を受けた。
角田とマグヌッセンは、トンネルを抜けた後のヌーベル・シケイン周辺で接近。角田は走行ラインに留まった一方、マグヌッセンはシケインを直進する形で角田を回避していた。
■フェラーリがレッドブルを一歩リードか、ルクレールがFP2も首位。角田裕毅10番手|F1第7戦モナコGP
FP2終了後、スチュワードは両ドライバーからヒアリングを行ない、角田がマグヌッセンの接近について「十分かつ複数回の警告」を受けていたことを確認した。
しかし、角田はターン10に近づいてもレーシングラインに留まることを選択し、(マグヌッセンに)シケインを通過するという回避行動を取らせたとスチュワードは判断した。
さらにスチュワードは「フリー走行中の妨害行為に対してペナルティを科すことは一般的ではないが、この出来事はペナルティを科すに値するほど深刻だった」と付け加えた。
角田はこれで今季4度目の戒告処分となる。レギュレーションでは「同一選手権で5回の戒告を受けたドライバーは、5回目の戒告を受けた大会で、10グリッド降格のペナルティを受ける」と定められている。
5回の戒告処分のうち、少なくとも4回はドライビングに関連する違反である必要があるが、角田が受けた4度の戒告はいずれもドライビングに関連するものだったため、あと1度でも戒告処分を受けた場合、そのレースで10グリッド降格を受ける事になってしまう。
角田はマグヌッセンに何が起きたのか分からない様子で、FP1でマグヌッセンに同じコーナーで前を譲ろうとしたものの、彼が後ろに留まったことがあったと明かした。
「今回シケインではプッシュして、ターン11で前に行かせようとしていました」と角田は説明した。
「結局、彼はまっすぐ行ってしまいました。僕からすると、彼に抜かせるのはそこしかなかったんです。彼に抜かせるのは難しいですね」
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