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ローソンがF1タイヤテストに参加、レッドブルとRBのマシンで走行。2日目はマシントラブルでプログラム短縮

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ローソンがF1タイヤテストに参加、レッドブルとRBのマシンで走行。2日目はマシントラブルでプログラム短縮

 F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、F1イタリアGPの後、2025年用タイヤ開発テストを行い、メルセデス、レッドブル、RB、フェラーリが協力し、データを収集した。9月3日にはモンツァでのテストに、メルセデスからジョージ・ラッセル、レッドブルからリザーブドライバーのリアム・ローソンが参加。4日にはモンツァでローソンがRBで走り、フェラーリ所有のフィオラノ・サーキットではフェラーリのリザーブドライバー、オリバー・ベアマンが周回を重ねた。

 モンツァでグランプリウイークエンドの直後にテストすることで、来年用のプロトタイプと、現在のタイヤのコンパウンドおよびコンストラクションを効果的に比較できる。ピレリは、今回の2日間にわたるテストは極めて重要なものであると述べている。これまでのテストで新しいタイヤ構造に取り組んだ後、2025年に向けてコンパウンドを確定させる最終段階に入っているのだ。

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 ただ、テスト前日の月曜早朝にモンツァに激しい雨が降り、週末に路面に乗ったラバーのほとんどが流れてしまい、ラッセルとローソンがコースに出た時には、決勝終了時よりもグリップがかなり低下した状態だった。

 テスト初日火曜日、ピレリのスリックタイヤのテストにおいて、ラッセルは、レース距離の2倍以上にあたる127周を走行、自己ベストタイムは1分20秒747だった。イタリアGP予選Q3より1秒以上遅いタイムだが、テスト中は予選時よりも多くの燃料を搭載している。

 レッドブルは、来年ダニエル・リカルドの代わりにRBに乗せるとみられているローソンを今回のテストに2日間にわたり起用した。ローソンは初日、RB20で104周を走り、自己ベストタイムは1分22秒126だった。

 ローソンは、翌日水曜日にはRBのVCARB 01でモンツァを走行、引き続きスリックタイヤの開発作業に取り組んだ。前夜に雨が降ったことで、午前中は路面が湿っており、ローソンは最初はインターミディエイトタイヤで走行、路面が乾いてから、スリックタイヤに切り替えた。しかしマシンにテクニカルトラブルが発生したため、ローソンのプログラムは短縮されなければならなくなった。この日、彼は、76周を走り、自己ベストタイムは1分22秒530だった。

 ピレリは当初、モンツァで新しい“C6”コンパウンドのテストを行う計画を立てていたが、イタリアGPで使用したC3、C4、C5でのテストを集中的に実施することに変更。C6は今後のテストのなかで用いられる。

 フィオラノはポール・リカールと並んで、人口散水システムを持つ数少ないF1公認サーキットのひとつであるため、今回、人工的にウエットコンディションを作り上げられたなかで、タイヤテストが行われた。

 フェラーリ育成で、2025年にハースF1のレギュラードライバーになることが決まっているベアマンが、フィオラノでSF-24に乗り、タイヤテストに取り組んだ。序盤ドライコンディションで数周走った後、新しいウエットタイヤとインターミディエイトタイヤの開発作業を行い、ベアマンは167周を走行した。なお、ハースのケビン・マグヌッセンが、ペナルティポイントの累積のため、次戦アゼルバイジャンで出場停止処分を受けることが決まっており、ベアマンはその代役を務める可能性が高いと考えられている。

 次回ピレリタイヤテストはスペインのバルセロナで9月17日と18日に行われる予定。ここでは2026年型プロトタイプタイヤの最初のバージョンがデビューする。次世代F1マシンに使用されるタイヤは、18インチホイールのままだが、現在のタイヤより幅が狭くなる。そのタイヤのテストを行うため、バルセロナでは、アストンマーティンが改造した現世代のマシンを提供する。その後、10月1日と2日にはフランスのマニ・クールで2025年用タイヤテストが実施され、メルセデスが走行する予定となっている。

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