フェラーリ・ディーノ196Sリクリエイションの概要
自動車イベント「ノスタルジック2デイズ」と「コレクションカーオークション」のコラボレーションによりオークションが開催された。
【画像】フェラーリ・ディーノ196Sリクリエイション【どんなクルマ?】 全41枚
「コレクションカーオークション」は、希少価値の高いクルマに特化したオークションハウスのBHオークションと、ネットオークションの「ヤフオク!」が協力して昨年6月から開かれている。
2022年2月27日に判明したオークションの結果を紹介。
フェラーリ・ディーノ196Sリクリエイションの概要
スタート価格:8090万9091円(税込8900万円)
最終結果:落札ならず
入札数:0
フェラーリ・ディーノ196Sリクリエイションの詳細
1959年に登場し、わずか3台のみ生産された「フェラーリ・ディーノ196S」。
この個体はその「196S」を同社公認で精巧に再現したレプリカ。
美麗な曲線を描くアルミ製バルケッタボディはもちろん、金属剥き出しのレーシーな内装、レザーシートの状態はどれも美しく、レーシングカーでありながら、上質な雰囲気を纏う。
エンジンには「196S」のアイデンティティであるV型6気筒を搭載。両サイドから伸びるマフラーは存在感抜群で、V6エンジンが奏でる迫力のエキゾーストノートを容易に想像させる。
「250テスタロッサ」のデザインを継承し、58年から60年代にかけて流行したバルケッタボディを採用。
スタイリングはお馴染みのピニン・ファリーナ、製作はメダルド・ファントゥッチが担当し、完璧な布陣の下作り上げられたその姿は、息を呑むほどの美しさを誇る。
もちろん、この個体にもその美しさは健在で、フェラーリの歴史の重みを含んだオーラを放っている。
両サイドから伸びるマフラーは存在感抜群で、V6エンジンが奏でる迫力のエキゾーストノートを容易に想像させる。
コックピットは金属剥き出し。スパルタンなオルガンペダルもこの車がレーシングカーであることをはっきりと感じさせる。
さらには新品同然のレザーシートも備えられ、まるでファクトリーから出てきたばかりかのような、コンディションとなっている。
フェラーリはV12エンジンにこだわり続けてきたことで知られているが、この「196S」2L6気筒エンジンを搭載していた。
これは、24歳という若さでこの世を去ったエンツォの長男である、アルフレードが長年温め続けたアイデアであった。
その構想は病床に伏してなお、続けていたといわれている。
アルフレードの死後、数々の傑作を世に送り出した巨匠ヴィットリオ・ヤーノがその意思を継ぎ、フェラーリの6気筒エンジン搭載を実現させたのである。
このエンジンはアルフレードの呼び名だった「ディーノ」と命名、以後名機としてさまざまなモデルに搭載され、そのボディにはフェラーリではなく「ディーノ」のエンブレムが誇らしげに掲げられたのであった。
この「196S」もその名のとおり「ディーノ」の6気筒エンジンが搭載され、他を圧倒するパフォーマンスを発揮したのである。
この個体には2.4Lの6気筒エンジンが搭載されており、そのエンジンルームに並ぶ6つのファンネルが、この車が「ディーノ」であることをたらしめている。
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