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アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ

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アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ

 アストンマーティンは11月21日、ル・マン・ハイパーカー(LMH)規定の新型プロトタイプマシン『アストンマーティン・ヴァルキリーAMR-LMH』について、同ハイパーカーが2025年2月にルサイル・インターナショナル・サーキットで開催されるWEC世界耐久選手権第1戦『カタール1812km』でレースデビューを果たすと発表した。

 イギリスの老舗スポーツカーブランドは、この発表にあわせてIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権へのデビュー時期についても言及し、自然吸気のV型12気筒エンジンを搭載するLMH規定車の開発期間を延長するため開幕戦デイトナ24時間レースへの参戦を見送り、第2戦セブリング12時間レースを北米耐久シリーズの初陣に選択したことを明らかにしている。

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 さらに、ハート・オブ・レーシングチーム(HoR)と提携し世界選手権と北米シリーズの両トップカテゴリーにヴァルキリーを投入するアストンマーティンは21日、“アストンマーティンTHORチーム”の一員としてWECのハイパーカークラスに参戦するドライバーラインアップの一部を発表。最初のパイロットとしてアレックス・リベラスとハリー・ティンクネルが指名された。

 4年ぶりにアストンマーティンに復帰するティンクネルは、2020年にLMGTEプロクラスのバンテージAMR(アストンマーティン・レーシング)を駆り、ル・マン24時間レースで優勝を飾ったドライバーだ。彼は、来年復活を果たす『007』と『009』というゼッケンを掲げるヴァルキリーのうち、有名なスパイ映画と同じカーナンバーのマシンをドライブすることとなった。

 一方のリベラスは、WECのLMGT3クラスとIMSAのGTDプロクラスでの優勝など両シリーズへの参戦を通じHoRで確固たる地位を築いた後、GTカテゴリーからステップアップし009号車ヴァルキリーの最初のシートを獲得した。

 ヴァルキリーAMR-LMHのテストと開発プログラムは終盤を迎えており、11月初旬にバーレーンで行われたミシュランのタイヤテストや、先週末デイトナで実施されたIMSA公認テストを含め、これまでに7700マイル(約1万2500km)以上を走行しているという。WECで2台、IMSAでは1台のノンハイブリッドマシンを走らせるアストンマーティンTHORチームは現在、2025年シーズンのホモロゲーション登録に先駆け、ヴァルキリーのパフォーマンスウインドウを磨くことに焦点を当てている。

「アストンマーティン・ヴァルキリーの開発は重要な節目を迎えている」と語るのは、アストンマーティンの耐久モータースポーツ部門責任者であるアダム・カーター。

「現時点でこのクルマは、これまでに設定した目標とベンチマークをすべてクリアしている」

「しかし、テストとレースに出ることはまったく別のことだ」と続けた同氏。

「我々はWECハイパーカークラスとIMSAのGTPカテゴリーにおけるワールドクラスの非常に強力なライバルたちを過小評価していない」

 今回の発表ではIMSAスポーツカー選手権プログラムのドライバーがひとりも明らかにされなかったが、先に述べたデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでのテストではリベラスのほか、ロス・ガンとロマン・デ・アンジェリスが初の市販車ベースLMH規定車のステアリングを握っていた。

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