2024年F1第12戦イギリスGPの決勝レースで優勝~5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝~5位のドライバーはルイス・ハミルトン(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、カルロス・サインツ(フェラーリ)だ。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=5位(52周/52周)
7番グリッド/タイヤ:ミディアム→インターミディエイト→ハード→ソフト
ファステストラップ:1分28秒293(52周目)
堅実ないいパフォーマンスを発揮できた。5位とファステストラップという結果は、これ以上は望めないものだったと思う。厄介なコンディションでの難しいレースをやり遂げ、上位陣との差を詰めることができたが、残念ながら路面が乾いた状態ではややペースに劣り、5位に甘んじるしかなかった。ライバルたちに迫っていくには、まだ一層の進歩が必要であることは明らかだ。
2024年F1第12戦イギリスGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
これから少し休みを取れるから、ここでいったん気を取り直して、ハンガリーではもっといいパフォーマンスを見せられるようにしたい。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=4位(52周/52周)
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→インターミディエイト→ミディアム
今日はチームで大量にポイントを獲得することができた。一方で、チャンスを逃したことも確かだから、少しフラストレーションを感じずにいられない。
ダブルスタックで2台を同時に入れるか、1台をステイアウトさせるかという決断を下すのは本当に難しい。残念ながら僕たちは間違った方を選んだ。これから状況を見直して、そこから何を学べるかを見ていく。
それ以外については良い決断をしたし、トップで走るペースがあるのを確認できたことも励みになる。1週休んで、リセットし、次のダブルヘッダーに備えよう。
(レース後にメディアに対して語り)あの決断は、モーターレーシングにおいて下されるなかで最も難しいものだったと思う。雨が降り始めるなかで、2台が0.5秒差で走っていた。これ以上難しい状況はない。
ピット入口を通りすぎた瞬間に、判断を間違ったことが分かった。終盤のコーナーは本当に厳しかった。それまでは本当に難しい状態だったのはコースの半分だったけれど、僕がステイアウトした周に、コース全体が難しくなったんだ。
ダブルスタックの方が良かったと思うが、後からなら何とでも言える。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラ1チーム)
決勝=3位(52周/52周)
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→インターミディエイト→ソフト
厳しいレースだったが、とても楽しくもあった。ルイス・ハミルトンに心からおめでとうと言いたい。彼はレースをうまくやり遂げた。彼とメルセデスに敬意を表するよ。こういうコンディションで彼らと戦うのはとても楽しかった。多くのリスクを冒すと、緊迫した状況になるんだ。
今週末は良いことがたくさんあったけれど、見直すべき点も多い。(母国の)シルバーストンだからこそ、すべてを完璧に進めたいと願ったが、今日はそうはならなかった。それでもここで表彰台に立てたのはうれしいことだ。次のレースにも、来年にも、もっと強くなって戻ってきて、また挑戦する。
(レース後にメディアに対して語り)まずはルイスにおめでとうと言いたい。終盤に重要な決断を迫られた時、彼の方が良い仕事をした。彼とメルセデスは勝利に値する。
僕たちの方は、2回の判断(が誤っていたこと)によって、すべてを失った。正しい決断を下せなかったことで、自分を責めている。チームとして、やるべき仕事をやれたか、十分良い仕事をやれたかというと、やれなかったと僕は思う。多くのことが順調に進んでいたのに、最後のピットストップで僕たちはそのチャンスを投げ捨てた。
問題は1周遅れたことだけでない。僕が完璧なタイミングでピットに入っていたとしても、ソフトタイヤで行くという僕たちの決断は間違ったものだった。だからいずれにしてもルイスは勝っていただろう。
このポジションで終わって、良い仕事をしなかった言い訳をすることに嫌気が差している。今回は(母国の)シルバーストンだけに、すべてが完璧に進んでほしかった。
来年はもっと強くなって戻ってきて、また挑戦する。良いこともたくさんあった。チームとして努力し続ける必要がある。僕自身も自分の仕事に取り組み続けて、うまくまとめるための努力をする必要があると思う。
■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=2位(52周/52周)
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→インターミディエイト→ハード
雨が降ったことで、特にマネジメントが難しいレースだった。でも、純粋なパフォーマンスで見ると、僕たちはファーストスティントで遅すぎたし、全体的にタイヤのデグラデーションに苦しんだ。
一時は5位か6位どまりかと思ったけれど、ピットストップなど、すべてに関して正しい判断をしたことで、トップ争いに戻ることができた。
雨が降り出した時、すでにグリップで苦労していたので、あまりリスクを冒したくなかった。チームは終盤、ハードタイヤを履かせてくれて、間違いなくそれが僕のレースを救ったと思う。(上位勢で)ハードタイヤを履いたのは僕だけだった。
厳しい状況で戦いながら、2位でフィニッシュできて、チャンピオンシップのリードを拡大することができた。つまり、強力な結果を出したと言っていいだろう。ちょうどシーズンの半分が過ぎた。望む位置でシーズンを終えるために、これからやるべきことがいくつかある。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)
決勝=1位(52周/52周)
2番グリッド/タイヤ:ミディアム→インターミディエイト→ソフト
今日という日はとても大きな意味がある。シルバーストンで表彰台の最上段に立つことは、最高の栄誉だ。まだ心臓がドキドキしている。
ここでは何度も素晴らしい瞬間を経験してきたけれど、今日は僕が今まで経験したなかで最も感動的な勝利の締めくくりだった。
この数年、チームの全員は本当に厳しい時期を過ごしてきた。復活のために皆がどれだけ必死に戦っているかを知っているから、感情があふれてきてしまった。
このチームの全員、メルセデス、すべてのパートナーに対して永遠に感謝の気持ちを持ち続ける。
ついに今日成功を収めることができて、僕の記憶のなかでこれまでないほどの最高の気分だ。
トリッキーなレースだった。コンディションが変化し続け、とても難しかった。それでも僕たちは冷静さを保ち、スリックに戻す際に、適切なタイミングで適切な判断を下した。そのおかげでトップに復帰することができ、勝利を持ち帰ることができたんだ。
(レース後にメディアに対して語り)2021年から今までの間、僕には十分な力がないのではないかと感じたり、今日のこの位置にもう戻れないのではないかと思う日々があった。
涙が止まらない。2021年以来、毎日立ち上がって戦いに挑み、トレーニングをし、この素晴らしいチームとともにハードワークに当たることに気持ちを集中させてきた。誰にとっても厳しい経験だ。重要なのは、どのようにして立ち上がることをやめないかということであり、どん底にいるように感じても、根気強く努力し続けることだった。
大切なのは、僕を支え続けてくれる素晴らしい人たちがいることだ。僕のチームは、いつでも努力しており、それを見るたびに、同じことをしようという気持ちになった。世界中のファンも、心から応援してくれた。ファクトリーにいるスタッフ、ここにいる皆に心から感謝する。皆を愛している。
このチームで戦う最後のイギリスGPだから、彼らのために勝ちたかった。彼らを愛しているからだ。この数年、努力し続けている彼らに心から感謝している。
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