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ホンダの隠れた実力派 インサイトが初マイチェン!! 装備充実&価格据え置きで発売

掲載 更新 24
ホンダの隠れた実力派 インサイトが初マイチェン!! 装備充実&価格据え置きで発売

 ホンダのハイブリッドセダン「インサイト」のマイナーチェンジモデルが、5月29日に発表、同日より発売開始となった。

 2018年12月に発売された、現行型3代目インサイトは、ロー&ワイドでスタイリッシュなデザインをもち、力強い走りと驚異的な燃費が売り。さらには、ハイブリッド車であることを感じさせない居住空間や、容量519Lもある広いトランクルームも兼ね備えたセダンだ。

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 今回の改良は発売以来初となるマイナーチェンジとなる。本記事では、上質感を高めた新グレードの追加や専用装備の設定など、ラインアップの幅を広げ、魅力を増した、インサイトの全貌をご紹介したい。

文:吉川賢一
写真:HONDA

【画像ギャラリー】初マイチェンで刷新!! 写真で見るインサイト 2020改良モデル

アコードの下を担う中核セダン「インサイト」が初のマイナーチェンジ

マイナーチェンジモデルのインサイト。アコードよりひと回り小さく、シビック、グレイスに廃止の動きもあるなかで、ホンダの基幹セダンとしての役割も増す

 インサイトは、全長4675×全幅1820×全高1410mmと3ナンバーサイズのミドルクラスセダンだ。

 ちょうど、メルセデスベンツ Cクラスセダン(同4690×1810×1445mm)とほぼ同じサイズであり、国内でも扱いやすいサイズといえる。

 以前、ホンダディーラーの営業マンの方に聞いた話では、インサイトの上位であるアコードのライバルトヨタ カムリと比較する方が多いそうで、「小型でカッコいいセダン」を求める層に刺さっているようだ。

 インサイトに搭載されていたパワートレインはこれまで通り、ホンダの電動化コア技術である高効率&低燃費な2モーターハイブリッドシステムの「e:HEV(イー エイチイーブイ)」。

 ちなみに、フィットに搭載されている1.5Lのe:HEVは、この小型縮小版だ。

 1.5Lエンジンと駆動用モーター、ジェネレーター(発電用モーター)を備え、エンジンの最高出力は109ps/6000rpm、最大トルクは13.7kgm/5000rpm、モーターの最高出力は131ps、最大トルクは27.2kgmと、数字の上でも相当パワフル。

 低中速では「EV走行」をメインに、高速では「エンジン」走行も活用するパラレル方式だ。高速走行時でもバッテリー残量に余裕があれば「EVドライブモード」になる。燃費はすこぶる良く、WLTC燃費28.4km/L(LXグレード)を超える。

マイナーチェンジでどこが進化した?

 主な変更点は、【1】EXに新グレード「EX・PRIME STYLE」を追加、【2】上級グレード「EX・BLACK STYLE」の専用装備を採用した点だ。それぞれご紹介しよう。

【1】EXに新グレード「EX・PRIME STYLE」を追加

「EX・PRIME STYLE」に新色として設定されたシルバーミスグリーンメタリック

 ボディーカラーに、これまでインサイトにはなかったグリーン系のカラー「シルバーミスグリーンメタリック」という専用色を新たに採用、インサイトのクリーンなイメージを新鮮に見せることに成功している。

 また、ダーククロームメッキ塗装を施した専用フロントグリルを採用、17インチのアルミホイールも新色を採用した。さらには、トランクスポイラーレスとしたトランクリッドとなり、リア周りがシンプルになったことで、整った印象となった。

 また、アイボリー基調のインテリアは、「はっ」とするほど明るく、華やかさに満ちており、インサイトに上品さをプラスしている。ホワイトレザーのシートに入れられた、薄グリーンのアクセントラインは、実に巧妙だ。

 これまでは、ブラック基調のインテリアだったインサイトが、見違えるように明るくなったことで、広い顧客層へアピールができると考えられる。

ホワイトレザーを基調としたインテリアは、それまでの無難だった黒系の内装に対して、より洗練されたイメージ

<専用装備>
・専用フロントグリル(ダーククロームメッキ)
・スポイラーレストランクリッド
・17インチ アルミホイール(グレークリア塗装)
・専用インテリア(アイボリー×グリーン)
・専用色 シルバーミスグリーンメタリック

【2】上級グレード「EX・BLACK STYLE」の専用装備

「EX・BLACK STYLE」。写真のプレミアムクリスタルブルー・メタリック/プレミアムクリスタルレッド・メタリックでは、インテリア加飾をボディ色に合わせたステッチカラーを設定

 最上級グレードの「EX・BLACK STYLE」には、これまで17インチであったグレード専用ホイールが、18インチへとサイズアップ。黒い部分はマットブラック塗装とし、足元の印象がさらにスポーティになった。

 また、内装にも、ステンレス製のスポーツペダルや、インテリア加飾にエクステリアカラーに合わせたステッチカラーを設定するなど、特別感が一層増す専用装備を採用した。

<専用装備>
・グレード専用装備であるアルミホイールを 17 インチから 18 インチにアップ
・ステンレス製スポーツペダルの適用

注目の価格は「ほぼ据え置き」

扱いやすさのなかに4ドアクーペ的でスポーティさも感じるインサイト。マイナーチェンジモデルの価格は、中間グレードの「EX」では従来型と全く同じ356万4000円のままで据え置かれている

 エントリーグレードとなる「LX」が335万5000円、中間の「EX」は税込356万4000円で、「EX・PRIME STYLE」は税込368万5000円、最上級の「EX・BLACK STYLE」は税込372万9000円(いずれも税込)となっている。

 エントリーグレードの「LX」であっても、本革巻ステアリングホイール、ドライバー注意力モニター、LEDヘッドライト、運転席&助手席シートヒーター、VGR(可変ステアリングギアレシオ)、4輪ディスクブレーキなどが採用されているなど、装備は充実しており、最先端安全技術「ホンダ・センシング」も全グレードに標準装備となる。

 その他に必要となるアイテムはフロアカーペットとドライブレコーダー程度と、フルパッケージされており、非常にお買い得なハイブリッドセダンといえる。

◆  ◆  ◆

 インサイトについて、筆者には「静かで速い」という良い印象が強くある。走行中のロードノイズは「サー」と小さく聞こえる程度、発電のためのエンジン回転音も実にジェントルで、遠くで「ウー」と聞こえる程度だった。

 高速道路走行でエンジン駆動に切り替わってからもスムーズな走行をする。加速フィールも非常に滑らかで、ハイブリッドの見本ともいえる高いレベルだ。

この理想形ともいえるパワートレインを、スタイリッシュなセダンで走らせるのは「贅沢で粋」だといえよう。SUVでは味わえない、セダンならではの走り心地や安心感を得られる、おすすめの一台だ。

◆編集部注:インサイトは初代、2代目はプリウスが想定ライバルだったが、現在は微妙な立ち位置にいる。カムリなどはどちらかといえばアコードのライバルといえるだろう。

 とはいえ、2020年4月の販売台数は315台で、件のカムリ(同749台)と比べてもやや苦戦気味といえる。

 ホンダのセダンとしても役割が増えるだけに、今回のマイチェンでテコ入れを図った効果がどのくらい出せるかにも注目だ。

【画像ギャラリー】初マイチェンで刷新!! 写真で見るインサイト 2020改良モデル

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みんなのコメント

24件
  • アメリカと日本の価格差ってなんなんだろうね。

    ホンダって日本だけに高めに設定してない?
  • TLXは日本で出さないの?

    こっちのセダンの方がカッコイイ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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