FIA世界耐久選手権(WEC)の2021年シーズンは、3月19日のセブリング1000マイルレースで開幕する予定だが、トヨタのWECチームディレクターであるロブ・ロイペンは、新型コロナウイルスのパンデミックが深刻化している中で開催できるのか、疑念を抱いている。
世界中で感染状況が悪化している新型コロナウイルス。アメリカでは感染者数が計2300万人を突破しており、1日の死亡者数も4500人に迫っている。
■「走行距離が足りない!」GR010のテストは雪で中止。一貴&可夢偉も初走行できず
「我々は懸念している。毎日何が起きているか、状況を見守っている」
ロイペンはトヨタのニューマシン『GR010 HYBRID』の発表に際し、そう語った。
「状況がどうなるか、我々はできるだけ早く知る必要があるが、今のところそれは確認できない。近日中にWECとACO(シリーズプロモーターのフランス西部自動車クラブ)が決定をすると理解している」
一方でWECの広報担当者によると、同週末に”ダブルヘッダー”という形でセブリング12時間レースを実施するIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権と、準備を進めているという。
「現時点では、我々はセブリングに向けて準備に取り組んでいる」
「完全な決定は近日中に行なわれるだろう」
2月4日にはオランダのロッテルダムからアメリカに向けて海上貨物が出発するため、1月中には最終決定が下される可能性がある。船が出発してしまえば、たとえセブリングが中止になったとしても、5月1日に予定されている第2戦スパの前に代替レースを設定することはできなくなる。
もし期限までにセブリングでのレース開催中止が決まった場合、ヨーロッパで代替開幕戦が行なわれることになるだろう。その場合、ポルトガルのアルガルヴェ・サーキットが開催地としてラインアップされていると見られる。WECの広報担当者も、アルガルヴェが選択肢のひとつだと認めている。
仮にヨーロッパで開幕戦が行なわれることになった場合、『グリッケンハウス 007 LMH』と呼ばれるニューマシンの開発を進めているグリッケンハウスが、開幕戦に参加できる可能性がある。
グリッケンハウスはLMH(ル・マン・ハイパーカー)規定のマシンを開発し、2021年シーズンからWECに参戦する予定となっている。だが新マシンのホモロゲーション期間は5年間であるため、グリッケンハウスはヨーロッパでしっかりテストを重ねた上で新マシンをデビューさせたいと思っており、セブリングでの開幕戦へのエントリーを避けた。
グリッケンハウスは、セブリングでのレースが予定されている週にイタリアのヴァレルンガ・サーキットで最終テストを行なう予定のようだ。
チームオーナーのジム・グリッケンハウスは「3月16日にはレースをする準備が整い、もし開幕戦がヨーロッパでその日以降に行なわれるなら、2台で参戦できる」とコメントしている。
また、耐久レースにおける一大イベントであるル・マン24時間レースが、伝統的な6月中旬の開催から、2年連続で延期されるのではないかという憶測も流れている。
ACOの広報担当者は「今のところBプランはない」としている。ただ、昨年はル・マン24時間レースの開催を9月に延期した上で、最終的に無観客開催となったこともあって、今年はファンをレースに招く必要があると認めた。予定通り6月12日、13日にル・マン24時間レースが開催された場合、どれほど観客を入れられるかは不透明だ。
仮に延期となった場合、7月18日のモンツァと9月26日の富士の間、8月下旬に開催されることになると見られる。
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