F1チームと、すべてのグランプリに参加するほとんどのスタッフからの要望に向けて、ついに“連戦”実現への扉が開き始めた。マイアミGPのプロモーターが、レースの開催日を4週間ずらしてカナダGPとのダブルヘッダーにするのは悪くないアイデアだとようやく認めたのだ。
過去3年間の状況では、マイアミGPとカナダGPが離れて開催されたため、このスポーツに関わるすべての人々がわずか1カ月の間隔をおいて大西洋を2回横断する移動を強いられてきた。当該グランプリがある週末の度にチーム、F1、FIA国際自動車連盟が必要とする膨大な量の貨物についても同様だ。
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1年の初めにより多くのフライアウェイレースをかためる必要性があること、またヨーロッパではレースを9月下旬よりも5月上旬に開催する方がよいという事実から、F1のCEOであるステファノ・ドメニカリはマイアミGPのプロモーターに対し、2026年以降のレースを5月の第1週に開催するという要求を取り下げ、4週間後の6月上旬にすることを受け入れるよう働きかけ始めた。なぜなら、モントリオールの天候が5月の第2週にグランプリを開催するのは賢明ではないためだ。
同地の5月中旬は気温が15℃を超えることはほとんどなく、雨もかなり多い。そのためマイアミを動かすのはダブルヘッダーをまとめるのに完璧な解決策となる。それによって人々や貨物の移動が大幅に減ることになり、二酸化炭素排出量を削減することにもなる。
マイアミGPのプロモーターであるタイラー・エップは、他の多くの同僚とともにモンツァを訪れ、自らが選んだ数人のジャーナリストと話をしたが、当初はレースの日程変更について話すことを拒否した。
エップは「カレンダー上の我々の枠を気に入っている」と述べ、その時期は市で「あまり動きがない」ため、5月上旬の日程は開催地の利益に合っていることを付け加えた。
彼はまた、スーパーボウルやテニスのマイアミ・オープンなど、他の大きなイベントが1年の初めにこの街で開催されることにも言及した。しかし最終的には、グランプリのカレンダーは本質的に「F1の問題であり、我々が指示することはできない」と認めている。
さらにエップは、マイアミGPの枠をカレンダーに残したいと主張しつつ他の要素も考慮する必要があると認め、「持続可能性に関して、我々はF1や他の業界と足並みを揃えている。彼らはいくつかの計画を進めていると思うが、我々としては日程はほぼ確定したものだ」と説明。しかし最終的には、数年後に状況が変わったとしても「私は必ずしも気にしない」と認めた。
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