現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > スーパーフォーミュラ、会見で2025年シーズンの概要を発表。レースフォーマットとタイヤの変更が勢力図に変化与えるか?

ここから本文です

スーパーフォーミュラ、会見で2025年シーズンの概要を発表。レースフォーマットとタイヤの変更が勢力図に変化与えるか?

掲載
スーパーフォーミュラ、会見で2025年シーズンの概要を発表。レースフォーマットとタイヤの変更が勢力図に変化与えるか?

 2月10日、スーパーフォーミュラのプロモーターである日本レースプロモーション(JRP)が都内で記者会見を実施し、2025年シーズンに向けた開催概要を発表した。

 昨年は、2013年にフォーミュラ・ニッポンから現在の名称に改称されて以降で最多となる来場者数を記録したスーパーフォーミュラ。しかし現状の数字に満足しているわけではなく、さらなるシリーズ発展を目指して今年も様々な取り組みを行なっていくことを表明した。

■DAZNのスーパーフォーミュラ配信、2月18日&19日の公式テストからスタート! 「モータースポーツの”聖地”として、多くのスポーツファンに魅力を発信」

 全7大会は昨年と変わらずだが、2レース制の大会が大幅に増えることで、過去最多12戦でシーズンが争われることになる。これを受けて、レースフォーマットが一部変更されることになった。

 1大会2レース制で行なわれる週末(第1戦・第2戦鈴鹿、第3戦・第4戦もてぎ、第6戦・第7戦富士、第9戦・第10戦富士、第11戦・第12戦鈴鹿)は、金曜に60分のフリー走行を2回実施する形となり、土日にそれぞれ行なわれる決勝レースは土曜が『レース距離165km、ピットウインドウ10周』、日曜が『レース距離185km、ピットウインドウなし』となる。2日間でフォーマットに若干の変更を持たせることで戦略に違いが出て、毛色の異なる展開とすることが狙いとのことだ。

 またタイヤサプライヤーのヨコハマは再生可能原料・リサイクル原料を活用したサステナブルなタイヤを以前より投入しているが、今季のタイヤはリサイクル原料の比率が46%になるという。これは当初2025年の目標であった35%を大きく上回っている。走行性能のレベルアップも追求されており、特にウエットタイヤは「ウォームアップ性能をはじめとしたグリップ性能を高めている」とのことだ。このタイヤは2月18日、19日に鈴鹿サーキットで行なわれる公式テストから使用される。

 またマーケティング施策に関しては、“世界最高峰のヒューマンモータースポーツ”を軸に、にわかファンづくりや、「コアファンが誰かを誘いたくなる」仕掛けづくり、さらに海外に向けた訴求や富裕層を取り込む施策も行なうという。

 またレースウィークの金曜日の新たな活用方法についても言及され、企業の従業員ツアー、地域の学生の無料招待、さらにはビジネス交流の場づくりなどが計画されている。スーパーフォーミュラをさらに大きなシリーズにするための様々な“種まき”がされていくようだ。

 さらに労働環境の改善を目指し、ピットエリア内の立入時間制限を統一規則の中に盛り込むという。スーパーフォーミュラはこの取り組みを通して、多くの人がレースの現場で働きたいと思うような環境にしていくことを目指している。当然、クラッシュなどによって予定外の長時間作業を強いられることも想定されるが、これは各チームが1年間で一定数“残業”できる時間を設けることで公平性を保つことになるとJRPは説明している。

 その他にもDAZN、FODでの配信開始など、シリーズの規模拡大のための施策が数多く発表されたこの日の会見。坪井翔(VANTELIN TEAM TOM'S)、高星明誠(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)、オリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL)、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)らも参加し、集まったメディアに対して今年の意気込みを漢字1文字で表現し、アピールした。

 昨年の王者である坪井は、「再びチャンピオンを獲れるように」という思いを込めて『再』、スーパーフォーミュラフル参戦デビューとなる高星は「スピードを爆発させ、インパクトのある結果を残したい」という意味で『爆』、日本にレース拠点を移してついにトップカテゴリーにのし上がったフラガは「このチャンスを掴んで、その先に繋げられるように」として『掴』を選択した。

 今季から日本でレースをするラスムッセンも漢字に初挑戦。「この新しい挑戦を始めるにあたって、過去数年間と同じ気合いや気持ちで臨みたいから」という理由で書いたという『気』という漢字を披露した。

文:motorsport.com 日本版 motorsport.com 日本版
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

【同門対決】ガソリンかバッテリーか?VWゴルフとVW ID.3の一騎打ち!どちらのフォルクスワーゲンが優れているのか?
【同門対決】ガソリンかバッテリーか?VWゴルフとVW ID.3の一騎打ち!どちらのフォルクスワーゲンが優れているのか?
AutoBild Japan
40万円安い! トヨタ「新型RAV4アドベンチャー」に注目! 専用「角形デザイン」×大型フェンダーモール採用でめちゃアウトドア感スゴい! ノーマルの「Z」グレードとの違いとは?
40万円安い! トヨタ「新型RAV4アドベンチャー」に注目! 専用「角形デザイン」×大型フェンダーモール採用でめちゃアウトドア感スゴい! ノーマルの「Z」グレードとの違いとは?
くるまのニュース
トヨタ新型『C-HR+』英国発売 走る楽しさを重視したEV、航続距離600km 約715万円から
トヨタ新型『C-HR+』英国発売 走る楽しさを重視したEV、航続距離600km 約715万円から
AUTOCAR JAPAN
日産、NISMO特別モデルと フェアレディZ 改良新型を発表へ…東京オートサロン2026
日産、NISMO特別モデルと フェアレディZ 改良新型を発表へ…東京オートサロン2026
レスポンス
奈良の新名所!?「高市スープラ」今も混雑してる? 首相就任から2か月―現地で確かめた
奈良の新名所!?「高市スープラ」今も混雑してる? 首相就任から2か月―現地で確かめた
乗りものニュース
「すごい事故…」 常磐道で「ETCレーンに激突大事故」発生 設備“大破”→「たった2日半」で復旧! 渋滞ポイント「三郷料金所」で起きた“爆速修復”に「すごい」「仕事速い」の声
「すごい事故…」 常磐道で「ETCレーンに激突大事故」発生 設備“大破”→「たった2日半」で復旧! 渋滞ポイント「三郷料金所」で起きた“爆速修復”に「すごい」「仕事速い」の声
くるまのニュース
欧州版「軽自動車」規格 新『M1E』カテゴリー導入決定 全長4.2m以下の小型EVに優遇措置
欧州版「軽自動車」規格 新『M1E』カテゴリー導入決定 全長4.2m以下の小型EVに優遇措置
AUTOCAR JAPAN
未来的なイメージで斬新な顔に!? ヤマハ「MT-09」新色が好評 納車は年明け?
未来的なイメージで斬新な顔に!? ヤマハ「MT-09」新色が好評 納車は年明け?
バイクのニュース
”新米パパ”フェルスタッペンが娘リリーを語る「今の日々を、本当に本当に楽しんでいるんだ」
”新米パパ”フェルスタッペンが娘リリーを語る「今の日々を、本当に本当に楽しんでいるんだ」
motorsport.com 日本版
アルファード&レクサスLMの人気がヤバい! タイで「コミューター」の顔面整形が流行っていた!!
アルファード&レクサスLMの人気がヤバい! タイで「コミューター」の顔面整形が流行っていた!!
WEB CARTOP
離脱したマルコの役割は分割か。引き継ぎ候補にベッテルの右腕やミンツラフCEOの名前
離脱したマルコの役割は分割か。引き継ぎ候補にベッテルの右腕やミンツラフCEOの名前
AUTOSPORT web
瀬戸大橋-高松のショートカットルートがついに全線4車線化! もと有料の快走路が改良 高松駅直結!
瀬戸大橋-高松のショートカットルートがついに全線4車線化! もと有料の快走路が改良 高松駅直結!
乗りものニュース
「やっぱこの色!」ヤマハSR400/SR500カラー大図鑑:王道のブラック系
「やっぱこの色!」ヤマハSR400/SR500カラー大図鑑:王道のブラック系
WEBヤングマシン
JDM流行の波は止まらない!? 特別なR34「GT-R」が米国オークション登場 生産台数300台 希少な「Vスペック ミッドナイトパープルII」の価値とは
JDM流行の波は止まらない!? 特別なR34「GT-R」が米国オークション登場 生産台数300台 希少な「Vスペック ミッドナイトパープルII」の価値とは
VAGUE
北海道「ニセコモデル」3年目、冬季タクシー不足解消へ…応援隊など19社54台が参画
北海道「ニセコモデル」3年目、冬季タクシー不足解消へ…応援隊など19社54台が参画
レスポンス
三輪EV「coffret」、ピンクとブルーの限定パステルカラー2色を追加…全7色に
三輪EV「coffret」、ピンクとブルーの限定パステルカラー2色を追加…全7色に
レスポンス
往年のF1マシンと発売前の「ホンダRA272」エンジンモデルをタミヤプラモデルファクトリー東京で公開!展示期間は12月25日まで
往年のF1マシンと発売前の「ホンダRA272」エンジンモデルをタミヤプラモデルファクトリー東京で公開!展示期間は12月25日まで
Auto Messe Web
欧州(EU)が2035年のエンジン車禁止を撤回 自動車メーカーら業界の反発受け方針転換へ
欧州(EU)が2035年のエンジン車禁止を撤回 自動車メーカーら業界の反発受け方針転換へ
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村