ヤマハのMotoGPマシンは、スズキのバイクとよく似ていると言われることがある。しかし先日バレンシアで行なわれたテストでヤマハのバイクを初めて走らせ、両方のマシンの感触を知ることになったアレックス・リンスによれば、この2メーカーのバイクは全く異なるモノだという。
リンスは2017年にMotoGP最高峰クラスにデビューし、以来スズキのライダーとして活躍してきた。しかしスズキは2022年限りでMotoGPから撤退することを選択したため、今季はLCRホンダに移籍することとなった。
■マルク・マルケス、2024年に向け”腕上がり”の治療で手術受ける。来季のドゥカティデビューに準備着々
しかしそのLCRでは、オースティンでホンダ勢としてシーズン唯一の勝利を挙げたにも関わらず、ホンダから過小評価されていると感じ、本来2年だった契約を1年限りで破棄し、2024年からヤマハ・ファクトリー・チームに加入することを決めた。
リンスはイタリアGPのスプリントレースで転倒し、右足を骨折。その後長く戦線を離脱していたものの、最終戦バレンシアGPで復帰。その2日後に行なわれたポストシーズンテストにも参加し、初めてヤマハのマシンを走らせた。
リンスはこのテストでヤマハYZR-M1を初ライド。54周を走行し、首位から1.3秒遅れの19番手だった。
このヤマハM1と、リンスがかつて乗っていたスズキのGSX-RRは、いずでも直列4気筒エンジンを搭載。このエンジンを中心に作られたバイクであるため、ハンドリング特性も似ており、リンスとしては移籍後もスムーズに慣れることができるだろうという見方もあった。
しかしリンス曰く、ヤマハのマシンのフィーリングは、スズキのマシンとは大きく異なるという。
「スズキのとは全く異なるバイクだよ」
リンスはそう語った。
「フロントブレーキを強めにかけてコーナーに進入することができる。ラップタイムを少し稼ぐことができるから、良いことだと思うよ」
「ヤマハのバイクはすごく良かった。乗ってすぐ、快適に感じたんだ」
「僕らはその日のテストを、ふたつに分けたんだ。午前中には、ファビオ(クアルタラロ)のセッティングで走った。ハンドルバーやフットレスト、そのほか全てについて最適な位置を見つけるために、周回を重ねたことだった」
「そして午後には周回を重ね、新しいフェアリングをテストすることに集中した」
「ヤマハは2種類のフェアリングを持ち込んでいたが、僕の知る限りではふたつのフェアリングのうちひとつは、標準的なモノよりも優れていたと思う。テストについては、全体的にとても満足しているよ」
リンス曰く、ヤマハM1は「予想していたよりも実にスムーズだった」と語ったが、今季乗っていたホンダのマシンとの違いも、エンジンではなく空力にあると認識しているようだ。ちなみにホンダのRC213Vに搭載されているのは、V型4気筒のエンジンである。
「僕は、V4エンジンと直列4気筒エンジンのマシンの違いについて考えているんだけど、エンジンはバイクの最大の違いではないと思うんだよね」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
元スズキ組は来期は飛躍が期待できるとイイです。