F1モナコGPの予選に先立ち、FIAのF1レースディレクターのニールス・ウィティヒは、ピットレーンにおける優先権を明確化するガイドラインを導入した。
現在の予選セッションでは、前車との間隔を十分に取ってアタックに備えるため、コース上でペースを落とすのではなくピットレーンから出る時にギャップを築く必要があるという方針が採られている。
■F1予選のトラフィック問題、ドライバーたちはピットレーンでの駆け引きで妥協「コース上でやるよりマシ」
ただ、計測に入る前にチェッカーフラッグを受けてしまう可能性があるため、ドライバーたちは隊列の後方でアタックすることを嫌い、ピットの時点でファストレーンに無理やり割り込むといった行為が繰り返し行なわれている。
モナコはカレンダー上最も1周が短いサーキットであり、トラフィックの影響を受けないラップを手にすることが大きなアドバンテージとなる。そして土曜日の結果が決勝の結果を大きく左右することから、予選は特に混戦が予想される。
こうした問題を回避するため、ウィティヒは新しいガイドラインを導入。マシンの隊列順を明確化した。
ピットレーンの端に隊列がある場合、ドライバーはファストレーンに到着した順番に並ぶ必要があり、ファストレーン上のマシンに前を行く優先権がある。ただ、これまではピットボックスで隊列が通り過ぎるのを待つことを避けるため、無理やりファストレーンに飛び出すドライバーもいた。
しかしウィティヒは、ドライバーがファストレーンにいると主張できるのは、前輪がインナーレーンとの境である黄色の実線を完全に越えた場合に限ると明記した。
モナコGPのイベントノートでウィティヒは次のように記した。
「タイヤがファストレーンとインナーレーンを隔てる実線(イエロー)を越えた時点で、ファストレーンにいるとみなされる。ここで言う“越えた”とは、タイヤの全てが、ファストレーンとインナーレーンを隔てる線のガレージから遠い側を越えていることを意味している」
そして、ドライバーは他のドライバーの邪魔にならないよう、できるだけ早くファストレーンの隊列に合流すべきだとした上で、ウィティヒは次のように続けた。
「フリー走行セッション、予選セッション、スプリント予選セッションのスタート時もしくは再スタート後、ファストレーンを走る隊列の中に適切なギャップがあり、ドライバーが安全かつ、既にファストレーンを走っているマシンを不必要に妨げることなくファストレーンに溶け込むことができる場合、ドライバーは自由にそうすることができる」
新ガイドラインでは、ライバルが接触を避けることを期待するのではなく、前輪が黄色の実線を全て越えることができると確信した上で、ドライバーはファストレーンに出る必要がある。
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