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流麗なクーペのプロポーションを完璧再現! エレガンスとダイナミクスを両立したオープンモデル「アストンマーティンDB12ヴォランテ」を発表

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流麗なクーペのプロポーションを完璧再現! エレガンスとダイナミクスを両立したオープンモデル「アストンマーティンDB12ヴォランテ」を発表

 この記事をまとめると

■アストンマーティンDB12にオープンモデルとなる「DB12ヴォランテ」を追加

そういや「8」と「10」はドコいった? アストンマーティンDBシリーズの欠番の謎

■8層の遮音材を採用したソフトトップはDB12の完璧なプロポーションを描き出す

■2023年代3四半期に生産を開始して納車は同年第4四半期から始まる予定

 アストンマーティン次世代スポーツカーに初のオープンモデル

 イギリスを代表する高級スポーツカーブランドであるアストンマーティン。そのラインアップの基幹となっているモデルがDBシリーズだ。1948年のDB1から始まった同シリーズは、途中でラインアップから落ちていた期間もあるが、現在は2023年5月に発表された最新モデルのDB12へと進化を果たしている。

 そんなDB12にオープンボディの「DB12ヴォランテ」が追加された。アストンマーティンの次世代スポーツカーで初となるオープンモデルであり、壮観なスーパーツアラーのパフォーマンスとオープントップドライビングの魅力的なドライビングエクスペリエンスを兼ね備えたモデルとなっている。

 DB12ヴォランテのスーパーツアラーとしての優れたパフォーマンスは、極めて剛性が高い接着アルミニウム構造を基盤として生み出されたシャシーと、アストンマーティンのスタッフによってチューニングされたV8ツインターボエンジンによるところが大きい。

 DB12ヴォランテのアンダーボディは、細部のエンジニアリングやスペックについて徹底的な検証が行われ、リヤサスペンションのアッパーマウンティングポイントやエンジンクロースブレースなどによって強化されており、車両全体のねじり剛性を5%近く向上させている。また、すべてのサスペンション取付部の横剛性を大幅にアップグレード(フロント車軸で140%)で、ダイナミックなパフォーマンスを実現している。

 エンジンは4リッターV8ツインターボを搭載。680馬力・800Nm発する同ユニットは、カムプロファイルの変更や圧縮比の最適化、ターボの大型化、冷却の強化などにより、DB11と比べて34%の出力増を果たしている。

 このパワーユニットは、ダイナミックドライビングモードに応じたシフトプログラムが組み込まれたZF8速ATを介して、そのパワーを路面へと伝えることになる。なお、DB12ヴォランテでは、DB12クーペと同様の最終減速比が用いられており、同一ギア内の加速感を強調するとともに、電子デファレンシャル(E-Diff)との連携で、必要に応じてアジリティを改善し、スタビリティを向上させることも可能だ。

 これらによりDB12ヴォランテは、0-100km/h加速3.7秒、最高速度325km/hという驚異的なパフォーマンスを達成している。

 そのほかのハイライトとしては、新世代インテリジェント・アダプティブダンパーの採用もトピックだ。これは、従来型と比較して減衰力の可変幅を500%増加させており、競合車種を大きく上まわる幅広いダイナミック能力とキャラクターをDB12ヴォランテに与えている。

 開けても閉じてもエレガントなフォルムを提供するソフトトップ

 魅力的なドライビングエクスペリエンスとしてのハイライトは、8層の遮音材を採用したファブリック製ルーフキャノピーによるところが大きい。2段階の折りたたみプロセスによって折りたたまれたルーフの高さをクラス最小の260mmにとどめたKフォールドは、優れたパッケージソリューションとともに、最大限の積載スペース、迅速な操作、そして驚くべき美しさを兼ね備えたものとなっている。

 静粛性を改善してキャビンの快適性を高めたファブリック製ルーフキャノピーは、閉じることでDB12の完璧なプロポーションを描き出す。ルーフを開けると、Kフォールドのメカニズムはトノカバーの下に収容され、優雅で美しいテールのデザインを作り出す。開閉にかかる時間は、開けるのに14秒、閉じるのに16秒しかかからず、50km/hまでの車速であれば、向かい風のなかでも使用可能だ。さらに便利でユニークな機能として、クルマから2mの範囲であればリモートキーで流布を開閉することも可能だ。

 ソフトトップのカラーは4色を用意。標準はブラックで、レッドとブルーとブラック&シルバーがオプションとして設定される。このカラーパレットにより、さまざまなカスタマイズができるようになっており、ボディやインテリアカラーとともにほぼ無限の組み合わせを実現している。

 ソフトトップの下に広がるインテリアだが、これもまたDB12ヴォランテでは特別なものとなっている。ドアトリムインレイと同色とされるシートバックの木製ベニヤまたはカーボンファイバーパネルが、ルーフを開けた際の見た目に贅沢な印象を与える。

 このラグジュアリーなキャビンでは、ありとあらゆるエクスペリエンスが提供される。その中核となるのが「Bowers & Wilkinsサラウンドサウンドhi-fiシステム」だ。このアストンマーティンの次世代インフォテインメントシステムは、ハードウェア、UI、UX、オーディオシステムの大手サプライヤーと共同で白紙から開発したアストンマーティン初の社内開発システム。iOSおよびAndroid向けに開発された新しいアストンマーティン・カスタマー接続アプリも提供され、パーソナルデバイス経由で通信することにより、DB12をコントロールできるほか、フィードバックを返すことも可能となっている。

 この新システムは、10.25インチ・ピュアブラック・タッチスクリーン技術を使用した完全なオンライン接続機能を備えた一体型マルチスクリーンシステムで、さまざまな設定を可能としているが、ギアセレクトやドライブモード切替、エアコン操作などのよく使うコントロール手段については、いつでも手が届くよう物理スイッチが残されている。

 オーディオシステムは新パートナーの「Bowers & Wilkins」との協力により、DB12と完璧にマッチした音像並びにオーディオパフォーマンスが提供される。DB12の室内容積と形状に合わせて音響学的に設計された15スピーカー・ダブルアンプリファインド1170Wサラウンドシステムは、お気に入りの音楽に没入させてくれる空間を実現している。

 さらに、DB12ヴォランテでは、豪華なパーソナライゼーションサービスである「Q by アストンマーティン」の利用も可能だ。このサービスを利用すれば、Qのデザイナーと職人の手による小規模な一つの特徴的なディテールから、ビスポークな部品を用いたフルスケール設計及び生産まで、あらゆる作業を含むワンオフのパーソナルオーダーを行うことができる。

 DB12ヴォランテは、2023年8月17日(木)から開催されるモントレーカーウィークにて初公開・初展示された後、2023年第3四半期に生産を開始、最初の納車は2023年第4四半期に始まる見通しだ。

 アストンマーティンの次世代オープントップモデルに注目だ。

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