今年のインディ500を制し、同レース通算2勝目を挙げた佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)がmotorsport.comアメリカ版の取材に応じ、今回の勝利は、2012年に敗れたチップ・ガナッシに対する復讐だったと考えてはいないと語った。
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■勝利せずとも……ニュルブルクリンクで印象的な活躍をしたF1ドライバー:2004年佐藤琢磨
佐藤琢磨は今年、世界三大レースのうちの1戦にも数えられるインディ500に優勝。この勝利は、佐藤にとって同レース通算2勝目ということになり、歴史的に見ても、複数回このレースを勝っているドライバーは少ないことから、快挙として注目を集めた。
しかしもしかしたら、今回の勝利がインディ500の3勝目になっていた可能性もゼロではない。2012年のインディ500、最終ラップの1コーナーで、2番手を走っていた佐藤琢磨が、首位を行くチップ・ガナッシのダリオ・フランキッティにオーバーテイクを仕掛けたのだ。当然、フランキッティはこれを牽制。接触を避けようとした佐藤はイン側のホワイトラインに乗ってしまい、グリップを失い……スピン。ウォールに激突してしまったのだ。佐藤のインディ500初制覇は、この時は叶わなかった。
佐藤はその後、A.J.フォイト・エンタープライズを経て、2017年にアンドレッティ・オートスポートに移籍。その年のインディ500では、念願の初優勝を飾った。そして2018年にレイホール・レターマン・ラニガンに戻った佐藤は、今年2勝目を手にした。
レイホール・レターマン・ラニガンで手にした、インディ500の勝利。奇しくも2位には、2012年当時に佐藤から勝利をもぎ取ったチップ・ガナッシのマシンをドライブする、スコット・ディクソンが入った。
motorsport.comアメリカ版のインタビューに応じた佐藤は、今年挙げた2勝目は、因縁の相手とも言えたチップ・ガナッシを下したということよりも、寸前のところで勝利を逃したレイホール・レターマン・ラニガンに勝利をもたらしたことに意味があると語った。
「決して、ガナッシに対する復讐などではありませんよ」
佐藤は、そう笑みを浮かべながら語った。
「純粋に満足したということでした。2012年の199周目以降に起きたことと比較して、今年チームとオーナーたちがピットでどう感じたのか、それを想像すれば、純粋に満足しました。当時、ボビー(レイホール)は僕を抱きしめ、僕のことをとても誇りに思うと言ってくれました。マイク(ラニガン)は、勝利を求めてガナッシに挑んだ姿勢は大好きだと言ってくれました。チームの全員が、僕の姿勢を支えてくれたんです。でも結局、僕は仕事を成し遂げることはできませんでした。勝てなかったんです。それは間違いのない事実でした。負けてから、彼らがどのくらい落ち込んだのかを、想像することができました」
「でも今回、僕は再び彼らのマシンをドライブし、インディ500を勝つために戦い、そして実際に勝つというまた別のチャンスがありました。彼らがどれほど素晴らしい気分になっているか、想像することができたんです。それは、2012年の時とは全く違います。僕はそのことをとても嬉しく思い、ヴィクトリー・サークルで、彼らと、そしてチームの全員と共に祝いました。純粋な意味で満足ですよ」
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日本なら絶対に復讐なんねいわないよね。