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IAA2021 ZF 電動化を加速させる最新のコンポーネンツを公開

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IAA2021 ZF 電動化を加速させる最新のコンポーネンツを公開

グローバル・サプライヤーのZF社は2021年9月7日、ミュンヘンで開催されている次世代モビリティにフォーカスしたIAAモビリティ2021で、持続可能なモビリティのための包括的なシステムプロバイダーとして、電動モビリティのための革新的なセントラルコンピューターを出展し、ワールドプレミアを行ないました。

IAAモビリティ2021に出展したZFのブースZFのウォルフ・ヘニング・シャイダーCEOは、「持続可能なモビリティはより身近になりつつあります。ZFはその製品とソリューションにより、社会における持続可能なモビリティが確立できるようにサポートし、日常生活においてより認知されるものにしていきます。IAAがモビリティ全体を語る場としてこれほど適していることはかつてありませんでした。ZFの製品はモビリティのほぼすべての分野をカバーため、ここは私たちにとっても非常にふさわしい場であると考えています」と語っています。

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モジュラーeDriveキット

ZFがワールドプレミアを行なったのは、「モジュラーeDriveキット」です。モジュラーeDriveキットはZFのシステムソリューション、部品、ソフトウェア制御といったEモビリティのノウハウすべてをフレキシブルなプラットフォームにまとめたものです。

このキットにより電動ドライブの電力の出力密度向上、重量の軽減、効率の大幅を実現することができます。ZF独自のトランスミッション分野のノウハウを活用し、冷却と潤滑システムの高効率化はもちろんトランスミッションを最適化し、それにより機械的ロスを最大70%削減することができます。さらに、パワーエレクトロニクスにおいては、特許取得済みの革新的技術が盛り込まれています。

シャイダーCEOは「モジュラーeDriveキットにより、新しい電動ドライブの開発期間を最大50%短縮することができ、これが最も大きなアピールポイントです。わたしたちは、このコンポーネントの共通技術をベースとすることができ、クロスプラットフォーム開発により、開発の初期段階から相乗効果を得て、高い完成度で進めることで実現できます」と語っています。

モジュラーeDriveキットは、コンパクトカーからプレミアムセグメントまでの幅広い車種で使用でき、自動車メーカーにパフォーマンスの最大化と高効率な設計をもたらします。このキットにより出力75~400kW、トルク350~540Nmの範囲で構成が可能です。また一貫したモジュラー・コンセプトにより、従来の自動車メーカーから新規参入の自動車関連企業やテクノロジー企業まで、すべての顧客のプラットフォーム戦略を最適に補完することができます。

最もフレキシブルでパワフルなAIスーパーコンピューター

自動運転、さらに無人運転の車両には、車載スーパーコンピューターのより高い計算能力が求められています。将来の車両の頭脳はセントラル・コンピューティング・ユニットとなります。これにより、安全性、効率性、快適性向上など高い性能を備えた新機能を実現することが可能になります。

そのため、ZFは高性能コンピューター「ZF ProAI」を開発し、中国で初公開後、ミュンヘンのIAA Mobilityで最新世代のZF ProAIを初公開しました。これは現在、自動車業界で最もフレキシブルでパワフルなスーパーコンピューターです。またZFは、このようなユニークなシステムも、標準化された部品を高比率で組み合わせながら提供することができます。

ZF ProAIは、20~1000テラ演算のスケーラブルなパフォーマンスで利用できます。以前のバージョンと比較して、性能を最大66%向上させ、エネルギー消費を最大70%削減しています。これにより、1Wあたり3テラ演算という卓越したエネルギー効率を達成しています。

電動・無人運転のMaaSバスにも搭載また、すべてのZF ProAIは、iPadよりも占有する床面積が少なく、わずか24×14×5cmの統一されたプラットフォームに実装されています。ZF ProAIは、あらゆる車種と自動運転レベル2からレベル5までのすべてに対応することができます。

ZFのカーボンニュートラル

ZFが策定した「グリーンパワー・ロードマップ」により、すべてのZFの活動が2040年までにカーボン・ニュートラルを達成することを公約しています。これはパリ協定で想定されているよりも10年早いタイミングです。

持続可能であることはZFにとって必須条件とされ、重要なマイルストーンとしてZFの拠点でのCO2排出量を2030年までに2019年と比較して80%削減する計画です。また、ZFはサプライチェーンと製品の使用段階にも責任を負い、目標はいわゆるスコープ3、つまり2030年までに排出量を2019年と比較して40%削減することになっています。

また、従業員の活動も先駆的な役割を果たしています。ドイツのZFで新規に注文された社用車の80%はすでに電動化され、さらにZFは社用車専用の充電設備設置の支援も行なっています。なお、2021年末までに世界中のすべてのZFの拠点に充電施設が設置される予定です。

シャイダーCEOはまた、こうした企業としての活動以外について、「再生可能エネルギー源からのエネルギー生成でも私たちは大きな役割を果たしています。今日、すべての風力タービンの25%にすでにZFのトランスミッションが搭載されています。これらのタービンだけで、最大1億世帯に再生可能エネルギーを供給することができ、さらに毎月100万世帯が追加されています」と語っています。

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