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”限界”超えたF1カタールGP、再発防止には開催時期変更がベストか。わずかな気温の違いがドライバーの命を守る?

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”限界”超えたF1カタールGP、再発防止には開催時期変更がベストか。わずかな気温の違いがドライバーの命を守る?

 F1カタールGPは、暑く湿度も高いというコンディションで開催された。タイヤトラブルの懸念があったことから、1スティントが最大18周に制限され各スティントで全力プッシュできた……実質的には全力プッシュしなければ勝負権がないという状況に追い込まれたこともあり、体調不良を訴えるドライバーが多く出た。

 ウイリアムズのローガン・サージェントは脱水症状によりリタイアを余儀なくされ、チームメイトのアレクサンダー・アルボンもフィニッシュ後に治療を受けた。アルピーヌのエステバン・オコンはレース中に複数回嘔吐してしまったという。

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 レース後の月曜日、FIAはこの件について調査・対処を約束。「(F1ドライバーが)エリートアスリートだとはいえ、彼らの健康や安全が脅かされるような状況下で競技を行なうことをよしとすべきではない」と、声明を出している。

 来季のF1カタールGPは12月1日に開催が予定されており、暑さの問題は軽減されるはずだ。しかしアロンソは、必要であればさらにスタート時刻を変更するという選択肢もあるはずだと語った。

「フリー走行ではそれほど悪くなかっただけに、正直言って驚きだった」とアロンソはカタールGP決勝日の状況について語った。

「その時は風が強くて、決勝はそうじゃなかったとか、そういうことだろう」

「エクストリームだったよ。今後、何か解決策があるかどうか確認する必要があるし、極端なコンディションではスタート時間を遅らせるとか、そういう対策を合意することもできるはずだ」

 アルファロメオのバルテリ・ボッタスは、11月下旬のより涼しいコンディションで開催された2021年カタールGPの方がコンディションが良かったと同意した。

「ああ、大きな違いがあったよ。たとえ3度の違いでもね」

「車内が体温より熱くなるのはいいニュースじゃない。これ以上暑くなったら、もう安全とは言えないだろう」

 許容範囲に上限を設けるべきかと尋ねられ、彼は次のように答えた。

「あるべきだろう。もちろんどのドライバーもレースを完走しようとしているし、まだ運転できるのであれば止めるつもりはないだろう。でもある時点で、健康的に良くないしリスキーだ。僕なら、これ以上暑くなったらダメだろう」

 フェラーリのフレデリック・バスール代表も、カタールGPが限界に達していたことに同意。スポーツ全体で、今回起こったことに注意を払うべきだと付け加えた。

「ドライバーたちが続行不能に陥ってストップするなんて、限界に近いだろう」

「彼らはストップするだけの分別があるが、クラッシュしてしまう可能性もある。我々はそれに注意を払わなければならないということだ」

「今回は限界に近かったか、限界を超えていたと思う。でも、来年はカタールでのレースが12月の頭になるし、気温も湿度も全然違う」

「だが今回は気温と湿度に加えて16ものコーナーが連続するため、ドライバーにとっては非常に厳しい状況だ。高速コーナーだし、ドライバーへの要求も高い」

「彼らにとっては、本当に過酷だったと思う。あまり多くを言いたくはないが、本当に極端だった。我々はこのことに注意を払わなければならないんだ」

 バスール代表は、レースが事前の想定通り1ストップのレースになっていたとしても、ドライバーにとって厳しいレースになっただろうと語った。

「理論上、なんの制限もなければ1ストップのレースになっていたと思う。確かに3ストップ4スティントのレースになれば、より激しくプッシュすることになるだろう」

「でも、普通のコンディションで1ストップだったとしても厳しかったと思う。最終的になんともなかったから良かったが、レースを完走できないドライバーがいるなんて、滅多にないことだ」

 メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンも、来年のレースのコンディションはより受け入れやすいものになるはずだと同意した。

「基本的に気温が36度前後で体温に近い場合、ドライバーに風を送ったとしても、気温が体温より少しでも低い場合ほどの冷却効果は出ない」

「湿度も加わるので、ドライバーにとっては非常に厳しい環境となる。さて、それに対する本当の解決策は何だろうか? 来年、レースは12月に移る。それは1年のうちで最も涼しい時期であり、我々ができる最大のことだろう」

文:motorsport.com 日本版 Adam Cooper
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みんなのコメント

1件
  • コンバット越前
    エアコン付ければ問題ない
    パワーは抑えてるんだから丁度いいだろ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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