マルク・マルケス(グレシーニ)はMotoGPタイGPのスプリントレースでは、表彰台争いに加わることはできなかったと認めた。
スタート直後のターン1でタイトルを争うフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とホルヘ・マルティン(プラマック)がバトルしたことで遅れたため、マルク・マルケス(グレシーニ)はエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)に次ぐ2番手まで浮上した。
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「あのブレーキングで彼(マルティン)はとても楽観的だった」
そうマルケスはスプリントを振り返った。
「彼がすごく速かったのを見て、僕はラインから少し外れることにしたんだ。もしコース全体を使ってコーナーに入っていたら、僕たちは間違いなくクラッシュしていただろう」
しかしマルケスはレース序盤にバニャイヤ、そしてマルティンに抜かれてしまった。その後はジリジリと引き離され、4位でレースをフィニッシュした。
「バニャイヤとマルティンが前にいたから、3位でフィニッシュすると予想していた。でも予想外だったのはバスティアニーニだった」
「でも、エネアの調子がいいときのことは知っているし、明日も速いだろうから、また4位でフィニッシュできるようトライする。僕は彼を優勝候補だと見ているからね」
長いストレートと非常にアグレッシブなブレーキングが特徴のチャーン・インターナショナル・サーキットは、他のサーキット以上に、ドゥカティの最新型バイクとマルケスが乗る2023年型バイクとの違いを浮き彫りにしているようだ。
「基本的にはリヤのライドハイトデバイスを使っている時間が長ければ長いほどGP23とGP24の差は大きくなる」と彼は語り、このサーキットでラップタイムにどれだけ違いが出るかについての質問には「知りたくない」と答えた。
タイトル獲得を目指し、6番手から追い上げたマルティンの走りについてコメントを求められたマルケスは次のように語った。
「マルティンのカムバックは素晴らしいと思った。ペッコ(バニャイヤ)はそうは思ってないだろうけどね」
「世界選手権を誰かと戦っていて、その誰かが近づいてきてパスし、自分には反撃できなかったら、そうは思えないだろう……。僕から見れば、マルティンは2ポイントの差以上のものを勝ち取った」
決勝レースに向けては、「僕はバスティアニーニに賭けるよ」と語ったマルケスだが、その予想に反した結果を彼が出すのは一度や二度ではない。
「僕のペースは良いんだ。単独走行ならね。彼ら(ドゥカティのふたりやマルティン)の後ろでは、自分のライディングスタイルを少し変えなければならない。スプリントでは自分のペースで走ったけど、他のライダーがそれより速かったみたいだ」
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