現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > マルク・マルケス、雨混じりの難コンディション制し2連勝! マルティン乗り換え判断裏目で15位に沈む|MotoGPサンマリノ

ここから本文です

マルク・マルケス、雨混じりの難コンディション制し2連勝! マルティン乗り換え判断裏目で15位に沈む|MotoGPサンマリノ

掲載
マルク・マルケス、雨混じりの難コンディション制し2連勝! マルティン乗り換え判断裏目で15位に沈む|MotoGPサンマリノ

 ミサノ・サーキットでMotoGP第13戦サンマリノGPの決勝レースが行なわれた。優勝はグレシーニのマルク・マルケスだった。

 サンマリノGPのポールポジションを獲得したのは地元戦のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)。ただスプリントレースでは4番グリッドのホルヘ・マルティン(プラマック)が勝利したため、タイトル争いのリードを26ポイントまで広げられた状態で決勝を迎えている。

■ドゥカティ、マルティン捨てマルケス起用に母国イタリアで「猛烈賛否」とCEO認める

 なおサンマリノGP決勝では、レプソル・ホンダのライダーがふたりとも欠場する事態となった。ジョアン・ミルは初日から胃腸炎で欠場が続いていたが、ルカ・マリーニも3日目は体調不良によって欠場することになったためだ。

 MotoGPクラス決勝前にはわずかに雨が降り出し、マシンの乗り換えを許可するホワイトフラッグが掲示された。そのため、天候変化に合わせてレインタイヤ装備のバイクへと乗り換えできるようになった。

 そんな状態で始まった全27周の決勝スタートはポールシッターのバニャイヤが上手くターン1を先頭で駆け抜けていき、マルティン、フランコ・モルビデリのプラマック組が続いた。

 4番手以下にはスタートでジャンプアップしたペドロ・アコスタ(GASGAS)、ブラッド・ビンダー(KTM)、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、そしてマルケスという面々で、彼らも大きく離されることなく先頭集団を追いかけた。

 レース序盤の5周目、3番手を争っていたアコスタがターン14で転倒してしまった。コースには戻ったものの、最後尾までポジションは落としてしまった。

 トップ争いはバニャイヤ、マルティン、そしてモルビデリが集団となり後方を引き離していた。4番手のバスティアニーニに対しては2.5秒差という状況だ。

 7周目には、3番手のモルビデリがターン1で転倒。スプリントレースからの連続表彰台のチャンスを失ってしまった。

 この頃になると雨量が増えつつあり、ライダー達は一様にペースダウン。各チームのピットでもレインタイヤのマシンが準備され始めた。

 そして8周目、マルティンは直前で大きくコースオフしたこともあってかいち早くピットインし、レインタイヤを履くバイクへの乗り換えを選んだ。

 コース上では雨をきっかけにバニャイヤがペースダウン。8番手ライダーまでが一気に接近し、ひとつの集団となった。そして濡れ始めた難コンディションの路面を御したマルケスが、一気にバニャイヤ達を抜き去って9周目にトップへ浮上した。

 雨はこのまま悪化するかと思われたが、その後は大きく雨量が増えることがなくコンディションは改善。乗り換えを選んだマルティンは大きくタイムロスする結果となった。

 結局マルティンは10周目に再びドライタイヤを履いたバイクへ乗り換えなくてはならず、周回遅れに……ギリギリポイント圏内の15番手につけたが、タイトル争いを考えると相当な痛手だ。

 その後トップ争いはマルケスとそれを追いかけるバニャイヤが抜け出して行き、3番手を約1.5秒差でバスティアニーニが走るという状況となった。

 先頭を走るマルケスとバニャイヤのギャップは約0.5秒ほど。若干接近したり離されたりを繰り返し、膠着状態が続いた。同時に3番手のバスティアニーニも徐々に近づきつつあった。

 残り10周を切っても、トップ3の争いは互いが同じようなペース。全く状況に変化がなかった。一時は前との差が1秒を切っていたバスティアニーニも、結局それ以上接近できずに1.5秒差へ戻ってしまった。

 マルケスは終盤となった残り8周をチャンスと見たのか、スパートを開始。1分31秒564のレースファステストラップを記録し、バニャイヤを引き離しにかかった。

 スパートをかけるマルケスは、残り5周でギャップを約1.5秒まで拡大。転倒やミスがなければ勝利は確実と言えるリードを築いた。

 その後もマルケスはペースを落とすことなく走り、最終的に3秒差をつけてトップチェッカー。前戦アラゴンGPのドゥカティ陣営移籍後初優勝から、2連勝を収めて完全復活を印象つけた。チームの創設者である故ファウスト・グレシーニをトリビュートした特別カラーでの勝利に、スタッフたちも大きく沸いた。2位はバニャイヤで、3位はバスティアニーニだった。

 ポイントリーダーのマルティンは雨が降り始めた際のピットインの判断が裏目となり15位。なんとか1ポイントは持ち帰ったが、レース前26ポイントもあったリードは一気に7ポイント差まで削られてしまった。

 中上貴晶(LCRホンダ)はこの荒れた展開となったレースを生き残り、13位でゴール。ポイントを獲得した。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全長2.2m級で3人乗れる! 59万円からの「小型マシン」に反響あり! 普通免許&ノーヘルでも乗れる新型「トライク」どんなモデル?
全長2.2m級で3人乗れる! 59万円からの「小型マシン」に反響あり! 普通免許&ノーヘルでも乗れる新型「トライク」どんなモデル?
くるまのニュース
2ペダルってどうなの? やっぱMTもいいネ!…スポーツカーの秋、注目モデル試乗
2ペダルってどうなの? やっぱMTもいいネ!…スポーツカーの秋、注目モデル試乗
レスポンス
ついに最後! ホンダ「スーパーカブ50」ファイナルエディションが受注期間限定で登場
ついに最後! ホンダ「スーパーカブ50」ファイナルエディションが受注期間限定で登場
VAGUE
日本で白・黒・シルバーのクルマが人気な理由は「下取り査定額」と「納期」の影響だった!
日本で白・黒・シルバーのクルマが人気な理由は「下取り査定額」と「納期」の影響だった!
WEB CARTOP
ルクレール、フェラーリの逆転タイトルに望みを繋ぐ”ダメージ最小限”の5位「戦略面ではミスだったけどね」
ルクレール、フェラーリの逆転タイトルに望みを繋ぐ”ダメージ最小限”の5位「戦略面ではミスだったけどね」
motorsport.com 日本版
サンデーメカニック憧れの一品!? 「エアコンプレッサー」【バイク用語辞典】
サンデーメカニック憧れの一品!? 「エアコンプレッサー」【バイク用語辞典】
バイクのニュース
知ってますか!? 新東名の「都心直結」もうすぐ実現するんです! 「東名の地獄渋滞」大きく変化!? 夢の新ネットワークはこう誕生する
知ってますか!? 新東名の「都心直結」もうすぐ実現するんです! 「東名の地獄渋滞」大きく変化!? 夢の新ネットワークはこう誕生する
くるまのニュース
フェルスタッペンが17番手から今季8勝目。アルピーヌ歓喜のダブル表彰台【決勝レポート/F1第21戦】
フェルスタッペンが17番手から今季8勝目。アルピーヌ歓喜のダブル表彰台【決勝レポート/F1第21戦】
AUTOSPORT web
マセラティ グランカブリオ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
マセラティ グランカブリオ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
愛車の履歴書──Vol53.速水もこみちさん(後編)
愛車の履歴書──Vol53.速水もこみちさん(後編)
GQ JAPAN
【時代の証言_日本車黄金時代】1990年ホンダNSX(NA1型)、アウトバーンとニュルでポテンシャルをフルに解放 by 岡崎宏司
【時代の証言_日本車黄金時代】1990年ホンダNSX(NA1型)、アウトバーンとニュルでポテンシャルをフルに解放 by 岡崎宏司
カー・アンド・ドライバー
トヨタ「ヴェルファイア“スポーツ”!?」発売! “走り仕様”のスポイラー×精悍「ブラックアクセント」がカッコイイ! 超高性能な「トムスパーツ」約47万円
トヨタ「ヴェルファイア“スポーツ”!?」発売! “走り仕様”のスポイラー×精悍「ブラックアクセント」がカッコイイ! 超高性能な「トムスパーツ」約47万円
くるまのニュース
日産のコンパクト「“スライドドア”ワゴン」がスゴイ! “めちゃ広”室内&「静音」モデルもある「タウンスター“エヴァリア”」! 欧州向けモデルが日本導入される可能性とは
日産のコンパクト「“スライドドア”ワゴン」がスゴイ! “めちゃ広”室内&「静音」モデルもある「タウンスター“エヴァリア”」! 欧州向けモデルが日本導入される可能性とは
くるまのニュース
「高速料金」負担は誰の責任? 各トラック協会も分裂する「新深夜割引」の裏事情、物流ジャーナリストが物申す
「高速料金」負担は誰の責任? 各トラック協会も分裂する「新深夜割引」の裏事情、物流ジャーナリストが物申す
Merkmal
ホンダ「CRF250ラリー」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
ホンダ「CRF250ラリー」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
人気のミニバンがもっと便利になった! 日産セレナがベースのキャンパー
人気のミニバンがもっと便利になった! 日産セレナがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
第6世代を発表! その距離1120万km!! 超絶進歩した[ウェイモ]の自動運転とは
第6世代を発表! その距離1120万km!! 超絶進歩した[ウェイモ]の自動運転とは
ベストカーWeb
めちゃスタイリッシュ! スウェーデン発の自転車用「見えないヘルメット」って一体なんだ!?[復刻・2013年の話題]
めちゃスタイリッシュ! スウェーデン発の自転車用「見えないヘルメット」って一体なんだ!?[復刻・2013年の話題]
ベストカーWeb

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村