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バニャイア、M.マルケスとのドゥカティ対決を完全制圧。開幕戦以来の今季2勝目/第4戦スペインGP

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バニャイア、M.マルケスとのドゥカティ対決を完全制圧。開幕戦以来の今季2勝目/第4戦スペインGP

 4月28日、2024年MotoGP第4戦スペインGP MotoGPクラスの決勝レースがヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が優勝し、今季2勝目を飾った。

 25名中15名が転倒を喫した大波乱のスプリントから一夜が明け、最終日を迎えたヘレスは朝から青空が広がる好天に恵まれた。朝のウォームアップ走行では、終盤にペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)が7コーナー、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)が8コーナーで立て続けに転倒。

スプリントで15名ものライダーが転倒した理由。そしてペドロサが“ひとりで”受け取ったブロンズメダル/第4戦スペインGP

 そのあと残り1分を切ったところで、7コーナーのエアフェンスの修復が必要とのことで赤旗が掲示され、そのままセッション終了となった。なお、このセッションはアレックス・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)が1分37秒943をマークし、トップで終えている。

 決勝日ということもあり、観客席を埋め尽くすほどの多くの観客が足を運んだなかでMotoGPクラスの決勝レースを迎えた。スタート前のグリッド上には、グレシーニ・レーシングMotoGPの激励に訪れていた、WRC世界ラリー選手権で2度のタイトルを獲得経験があるカルロス・サインツ、そしてその息子でありF1ドライバーのカルロス・サインツJr.の姿もあった。

 現地時間14時(日本時間21時)に決勝レースが開始。まずは、ポールスタートのマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)がホールショットを奪う。2番手にホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)、3番手にマルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)と続いた。

 その後ろには、好スタートを切ったバニャイアが、オープニングラップからアグレッシブなオーバーテイクを披露して一気に先頭へと躍り出る。マルク・マルケスも仕掛けるが、ここではバニャイアが先行。そしてマルティンもするりと交わし、先頭2台が徐々に後方を引き離していく。

 3番手争いを繰り広げるベゼッチ、マルク・マルケスも5番手以降とのギャップを広げていた。この頃、ワイルドカード参戦ながらも、土曜のスプリントで3位を獲得したダニ・ペドロサ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が、4周目の8コーナーで転倒を喫してリタイアとなっている。

 接近戦のトップ争いが繰り広げられるなか、11周目に先頭を走っていたマルティンが6コーナーにてフロントタイヤをロック。転倒を喫してしまい、ここで戦線離脱となった。それによりバニャイアが首位に代わり独走状態へ。

 15周目には、マルク・マルケスがベゼッチをパスして2番手に浮上。さらに後方ではペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)も、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)を捉えて10番手に浮上し、多くの歓声が沸き起こる。

 2番手につけたマルク・マルケスは、ファステストをマークし、トップのバニャイアにじわじわと詰め寄る。ギャップを1秒以内に縮め、残り6周でバニャイアのすぐ背後につけて、プレッシャーをかけていく。

 さらに翌周、ついに直接対決へと移行し、マルク・マルケスが横に並びかける。両者一歩も引かず、あわや接触しそうになりながらも、ここはバニャイアが抑え切る。さらにベストレースラップタイムを更新するファステストも塗り替え、再びマルク・マルケスを引き離しにかかる。

 マルク・マルケスも食らいついていくが、わずかに及ばず。前年度王者のバニャイアがそのまま逃げ切り、トップチェッカーを受けた。バニャイアとしては、開幕戦カタールGP以来の勝利となった。2位のマルク・マルケスは、地元スペインで決勝では移籍後初となる表彰台を獲得。ベゼッチも3位で今季初表彰台、4位にはアレックス・マルケスが入り、1~4位をドゥカティが占める結果に。

 前戦のアメリカズGPで完勝を収めたマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)は9位。アコスタは10位となり、決勝レースにおいての3戦連続表彰台獲得とはならなかった。

 日本勢のトップは12位のジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)。中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)も14位に入り、ホンダ勢は2台がポイント獲得している。ヤマハのアレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)も13位、15位で2台揃ってのポイント獲得となった。

 そして、今大会にワイルドカード参戦していたステファン・ブラドル(HRCテスト・チーム)は16位。ロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング)は、スプリントに続いて転倒を喫しており、ペドロサと2名のワイルドカード参戦組がリタイアという結果で終えている。

 また、同地のヘレスでは引き続き4月29日に公式テストが行われる予定だ。

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みんなのコメント

3件
  • まーさん
    バイクが一年違う。
    確かに。
    マルクのバイクは過去一年分のセッティングデータが蓄積されており、金曜から走り込めるが、ワークスドカは金曜午前はベースセッティングからスタート。
  • jyr********
    世代交代を感じたレースだったね🐕
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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