2024年のスーパーフォーミュラが鈴鹿で閉幕。ここ数年、シリーズの主役として強さを見せてきたTEAM MUGENだが、今シーズンはドライバーズタイトル、チームタイトル共に届かず、4年ぶりの“無冠”に終わった(岩佐歩夢がルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したが)。
TEAM MUGENは2021年、野尻智紀が圧倒的強さでチャンピオン獲得。この年はもう1台のマシンがReb Bull Mugen Team Goh名義で別チーム扱いであったため、チームタイトルは獲得できなかったが、2022年は他を寄せ付けない戦いぶりでダブルタイトルに輝いた。そして2023年も、ドライバーズタイトルこそトムスの宮田莉朋に奪われはしたが、野尻とリアム・ローソンという強力なコンビが共に最終戦まで宮田とタイトルを争ったことから、チームタイトルを手中に収めた。
■飄々と、淡々とした表情の裏に隠された努力。スーパーフォーミュラ王者の坪井翔が明かす、“超しょぼい”メンタルとの向き合い方
そして2024年のTEAM MUGENは、野尻のチームメイトにF2で活躍した岩佐歩夢を迎え入れ、またも強力なドライバーラインアップを形成。開幕から速さを見せた。しかし岩佐はスタートでのトラブルなどでビッグポイントを落とすケースも多く、最上位2位3回でランキング5位。野尻もシーズン終盤にやや息切れするような格好となり、トムスの坪井翔に大差をつけられてのランキング2位に終わった。
そしてチームタイトルも、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGに奪われてしまった。ダンディライアンは牧野任祐が野尻と1ポイント差のランキング3位、太田格之進が最終鈴鹿ラウンドで2連勝するなど45点を荒稼ぎし、ランキング4位を獲得した。
これまで無限(M-TEC)でエンジン開発やエンジンサポートに従事し、2021年にスーパーフォーミュラの監督に就任した田中洋克監督にとっても、初めてのタイトルなしのシーズンとなった。そのことを彼に尋ねると開口一番「ダンパーがね……」と呟いた。
これは今季からダンパーが共通部品化されたことを指す。この分野で先進的な開発を続けてきたTEAM MUGENにとって痛手となった感は否めず、勢力図に変化があった一因と考えられる。野尻の担当エンジニアである一瀬俊浩氏も、今季はサスペンションから来るメカニカルグリップを得ることに苦戦していると明かしていた。
また田中監督は、こう続ける。
「去年までうちのチームも色々とやっていましたが、あまりにも順調すぎたというところがあったと思います」
「今年なんかは、ちょっとしたミスでレースを落としています。昨日(第8戦)の歩夢のスタートもそうですし。昨日の野尻の予選(※)も自分たち以外の要因があり、なかなか想定するのも難しいのですが、しっかり想像、予想をして、人のせいにする予選にならないようにしないといけません」
※アタック前のアウトラップで太田に先行され、自分のペースでタイヤをウォームアップできなかったことが響きQ1敗退
「イレギュラーな時の対応力というのが、まだ少し足りないのかなと思います。これまで順調すぎたことで、想定外のことが起きた時の対応に関して見落としている部分があり、準備できていなかったというのも、ちょっとあったりするのかなと……」
そして気になるのは、来季の参戦体制。ここ数年はレッドブルのサポートを色濃く受けてきたTEAM MUGENだが、レッドブルサイドのコメントからするに、そのサポートが減少してしまう可能性もあると言われている。野尻はチームと複数年を結んでいるため来季のシートが確約されているが、もう1台は岩佐らレッドブル系のドライバーが引き続き参戦するのか、それともレッドブルのサポート減少を受けて違った体制を強いられるのかが気になるところだ。
田中監督は9月のインタビューの際、2台体制は何としても崩したくないとしつつも、決まっているものは何もないと話すにとどめていた。現状についても話せることはないというが、12月の合同テスト兼ルーキーテストまでには体制を整えられそうかと問うと、「整って、その布陣でテストできると思います」と、コメントした。
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