現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 交差点のある8の字コースでレース……ってそりゃぶつかって当たり前! クラッシュが醍醐味の超おバカレースがアメリカに存在した

ここから本文です

交差点のある8の字コースでレース……ってそりゃぶつかって当たり前! クラッシュが醍醐味の超おバカレースがアメリカに存在した

掲載 5
交差点のある8の字コースでレース……ってそりゃぶつかって当たり前! クラッシュが醍醐味の超おバカレースがアメリカに存在した

 この記事をまとめると

■「8」の字レイアウトのコースでレースを行う「フィギュア8レース」が一部で人気を博している

ぶつけまくって相手のクルマを破壊! 最後まで動けたクルマが勝ちの狂気のモータースポーツ「デモリッションダービー」って何?

■「フィギュア8レース」ではコース上には交差点があるため接触やクラッシュが頻繁に起こる

■観客の多くは「フィギュア8レース」で起こるクラッシュを楽しみにしている

 接触やクラッシュが多発するデンジャーなレース

 レース観戦の醍醐味はレーサーの華麗なドライビングテクニックや、手に汗握るコーナリングバトルなどさまざまな魅力があるものです。が、なかにはクラッシュシーンにゾクゾクするなんて方も少なくないようです。

 そんなアナタにおススメしたいのがアメリカで一部人気を博している「フィギュア8レース」。どんなレースかというと、まずコースレイアウトが8の字を描いており、しかもレースカーが2台並ぶのが精いっぱいなくらいの道幅。つまりは、交差点がある狭い道でレースをするわけで、接触やクラッシュがしょっちゅう起こるという「おバカな」レースにほかなりません。

 観客はビール片手にキャーキャー楽しんでいますから、これまたレースの醍醐味といっても差し支えないかもしれません。

 フィギュア8レースは、ストックカーレースの一種で、クルマが意図的に交差するコースで開催されています。クロスオーバー、あるいはXと呼ばれる8の字の中央を横切るため、どうしても衝突や接触のリスクは高まるというもの。とはいえ、このクラッシュを楽しみにしている観客がほとんどとのことで、北米とカナダでは一定の人気を勝ち得ているそうです。

 もっとも、このレースが始まった第二次大戦直後は、高架による交差点が設定されていたとのこと。この常識を破って、エンタメ化したのが1941年にオープンしたインディアナポリス・スピードロームというフィギュア8専用コース。インディ500が開催されるインディアナポリス・スピードウェイとはまったく別のコースですので、お間違えなく。

 コースの全長が0.2マイル(約322メートル)ですから、あっという間に1周しちゃう距離。それゆえ、レースは団子状にクルマが連なりがちで、前述のとおり道幅が狭いからあちこちで接触、コースアウトが頻発するわけです。とはいえ、重大な事故となることは稀であり、たいていのマシンがすぐさまコースに復帰するのもフィギュア8の特徴かもしれません。

 マシンといえば、出場するのはストックカーが大半で、サイドウィンドウは省かれ、車内にはロールケージが張り巡らされています。また、コースによっては路面の状態をあえてスリッピーにしているところもあり、そんなレースではルーフ上に大型のウィングを装備したマシンも散見できるでしょう。なお、ボディはほとんどがスチール製であり、レースの性格上、FRPのような壊れやすいものは敬遠されている模様。細かなレギュレーションも見当たらないので、アバウトな設定になっているのでしょう(笑)。

 とはいえ、1977年にはインディアナポリス・スピードロームを舞台に世界選手権も開催されています。なんと、3時間耐久レースとして開かれ、イギリスの似たようなレース「バンガーレース」出場車両のエントリーもあった模様。

 ちなみに、バンガーレースは「フルコンタクト」が唯一認められている格式レース(笑)。8の字を描くコースではなく、一般的なサーキットで行われるのですが「Tボーン」、「ヘッドオン」、「フォローイン」、「ジャッキーアップ」といったぶつけ技を駆使しながらトップを競い合うというもの。スクラップ目前のような車両がエントリーしているのですが、なかにはお役御免となったスクールバスで参戦するという強者までいるのだそうです。

 どうやら、フィギュア8にしろ、バンガーレースにしろ、観客に訴えてくるのは人間の本能たる「破壊欲求」なのかもしれません。赤ちゃんが自ら積み上げた積み木の家を崩して大喜びするように、クルマ好きはガッチャンガッチャンとぶつけ合うレースに喜びを見出すのでしょう。なるほど、世界にはおバカで面白いレースがたくさんありますね!

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

一般人から見たらどれも同じ……だけどそれぞれコダワリがあるんです! 車高短カスタムの流派5つ
一般人から見たらどれも同じ……だけどそれぞれコダワリがあるんです! 車高短カスタムの流派5つ
WEB CARTOP
ポルシェにとってもファンにとっても「GT」は特別な称号! とはいえややこしすぎる911の「GT」と名の付くモデルを整理してみた
ポルシェにとってもファンにとっても「GT」は特別な称号! とはいえややこしすぎる911の「GT」と名の付くモデルを整理してみた
WEB CARTOP
GTでありながらスーパースポーツ! 新型マクラーレン「GTS」は日常づかいすら可能な「全方位」に優れたモデルだった
GTでありながらスーパースポーツ! 新型マクラーレン「GTS」は日常づかいすら可能な「全方位」に優れたモデルだった
WEB CARTOP
「スポーツカー」なのか「スーパーカー」なのかは何で決まる? あいまいな境目を考えてみた
「スポーツカー」なのか「スーパーカー」なのかは何で決まる? あいまいな境目を考えてみた
WEB CARTOP
クラウンシリーズの大本命「エステート」が先にアメリカでお目見え! 実車を見たら日本で「売れまくり」の予感!!
クラウンシリーズの大本命「エステート」が先にアメリカでお目見え! 実車を見たら日本で「売れまくり」の予感!!
WEB CARTOP
ハイエースとポルシェとミライースが同じ土俵で激走! 全日本ラリーの「オープンクラス」の出場マシンが多彩すぎて衝撃
ハイエースとポルシェとミライースが同じ土俵で激走! 全日本ラリーの「オープンクラス」の出場マシンが多彩すぎて衝撃
WEB CARTOP
マジで一生開けたくなくなるほど面倒なものも! オープンカーのソフトトップ開閉事情
マジで一生開けたくなくなるほど面倒なものも! オープンカーのソフトトップ開閉事情
WEB CARTOP
「ダッシュボードにぬいぐるみ」「ルームミラーにレイ」も場合によっちゃ怪しい! 車内を装飾する際は「違反」に要注意
「ダッシュボードにぬいぐるみ」「ルームミラーにレイ」も場合によっちゃ怪しい! 車内を装飾する際は「違反」に要注意
WEB CARTOP
WedsSportの超人気ホイールに待望のビッグサイズ追加! 愛車をスポーティにドレスアップするなら「SA-27R」でキマリ
WedsSportの超人気ホイールに待望のビッグサイズ追加! 愛車をスポーティにドレスアップするなら「SA-27R」でキマリ
WEB CARTOP
お馴染み自動車評論家の国沢光宏さんが魔改造ミラで激走! 全日本ラリーの「ミライースターボXX」はキット化の可能性も大!!
お馴染み自動車評論家の国沢光宏さんが魔改造ミラで激走! 全日本ラリーの「ミライースターボXX」はキット化の可能性も大!!
WEB CARTOP
安心して中古車を買うなら保証も程度もバッチリの「認定中古車」! でも「買わないほうがいい」ケースもある!!
安心して中古車を買うなら保証も程度もバッチリの「認定中古車」! でも「買わないほうがいい」ケースもある!!
WEB CARTOP
凶器にもなり得るクルマだけにある程度のハードルは必須か? トラックのプロが「AT限定免許」に疑問を唱えるワケ
凶器にもなり得るクルマだけにある程度のハードルは必須か? トラックのプロが「AT限定免許」に疑問を唱えるワケ
WEB CARTOP
センチュリーもスカイラインもLSもみんなFR! ハイパワーFFも存在するいまでも高級車がFRを採用する理由
センチュリーもスカイラインもLSもみんなFR! ハイパワーFFも存在するいまでも高級車がFRを採用する理由
WEB CARTOP
サンダーバードの「磁力牽引車」かよ! 6代目ダイナの「超低床キャビン」が衝撃のスタリングだった
サンダーバードの「磁力牽引車」かよ! 6代目ダイナの「超低床キャビン」が衝撃のスタリングだった
WEB CARTOP
「赤坂のサニー」も「六本木のカローラ」も衝撃の品質! 1980年代のドイツ車は「オーバークオリティ」っぷりは突き抜けていた
「赤坂のサニー」も「六本木のカローラ」も衝撃の品質! 1980年代のドイツ車は「オーバークオリティ」っぷりは突き抜けていた
WEB CARTOP
確かに売れてるのは「超背高」+「スライドドア」の軽自動車ばかり! だが軽を買うなら絶対検討すべき「それ以外」のクルマ4台
確かに売れてるのは「超背高」+「スライドドア」の軽自動車ばかり! だが軽を買うなら絶対検討すべき「それ以外」のクルマ4台
WEB CARTOP
2輪車なのに自立する! 赤外線暗視装置に自動運転に燃料電池! 1961年にフォードが爆誕させたコンセプトカー「ジャイロン」が衝撃的すぎる
2輪車なのに自立する! 赤外線暗視装置に自動運転に燃料電池! 1961年にフォードが爆誕させたコンセプトカー「ジャイロン」が衝撃的すぎる
WEB CARTOP
アメリカのモーターショーは軒並み縮小でかつての見る影もナシ! もはや試乗会イベントになっていた
アメリカのモーターショーは軒並み縮小でかつての見る影もナシ! もはや試乗会イベントになっていた
WEB CARTOP

みんなのコメント

5件
  • cam********
    初代プレステの洋ゲー第一弾として上陸した「デストラクションダービー」を思い出します。
    8の字コースや円形闘技場など、ボッコボコのグチャグチャレースゲームでしたね。
    日本にはこういう馬鹿な車文化が無いのが悲しいところです。
  • crk********
    やはりアメリカはクルマ大国故にこういうレースも頻繁に行われてますね。あと、クルマ版のバトルロイヤルというかなんというか…デモリッションダービーなるものも。(実は日本でもこれをモチーフとしたゲームが販売されてたそうです)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村