MotoGP第13戦サンマリノGPの決勝レースは雨に翻弄され大きくレースが動く結果となった。フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は雨の予報をからめながら、来年のチームメイトであるマルク・マルケスにチームマネージャーであるダビデ・タルドッツィの言うことは「聞かないように」とアドバイスした。
サンマリノGP決勝はレース前から少ないものの雨粒が落ち始めたコンデイションでスタート。そしてレース序盤に雨が少し強くなる瞬間があった。最終的には雨はあがったため乗り換えを選んだライダーと、リスクを負って濡れた路面を走り続けたライダーとで大きく明暗が別れることになった。
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このレースを制したのは、雨でペースが大きく下がった瞬間にバニャイヤ達トップグループに追いつき、一気に先頭を奪ったマルク・マルケス(グレシーニ)だった。マルケスはステイアウトの判断については「僕より良く分かってるだろう地元のライダーに従った方が良いと思ったんだ」とこの時を振り返っている。
そんなマルケスと2025年にチームメイトとなるバニャイヤは2位でフィニッシュ。彼はチームマネージャーのタルドッツィがレース前に雨は降らないと語ったことを引き合いに真逆のことが起こる”ジンクス”だと言及し、さらにマルケスには「来年は信じない方が良い」と冗談めかしながらアドバイスを送った。
「(スタート前の天気予報について聞かれ)僕も雨は来てなかったと思っていたんだけどね……でもダビデがレース前に『雨は降らない』と言った。まあそういうことだ」
バニャイヤはレース後の会見でそう口にした。
マルケスはこの発言を聞いた際「じゃあ、来年僕はダビデを信じる必要はないってコト?」と囃し立て、バニャイヤは次のように答えた。
「ダビデのことは絶対信じちゃだめだ」
「天気予報に関しては特にそうだ。信じられないことかもしれないけど、彼が何か言うたびに反対のことが起こるんだ!」
なおサンマリノGPではマルケスに勝利を譲ることになったバニャイヤだが、タイトル争いのライバルであるホルヘ・マルティン(プラマック)がマシン乗り換えの判断で大失敗となったため、ポイントリーダーのマルティンへ7ポイント差まで接近している。
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