今季のF1で優勝争いを繰り広げるマクラーレン。近年はそうしたポジションから遠く離れていたこともあったが、CEOを務めるザク・ブラウンは名門復活における最大の要素として、チーム代表であるアンドレア・ステラの貢献を挙げた。
現行グラウンドエフェクトレギュレーションが導入された当初は中団グループを争っていたマクラーレン。昨年もシーズン開幕当初は苦戦を強いられていたが、シーズン中盤からメキメキと力をつけてトップグループの仲間入りを果たすと、レッドブルと優勝を争うまでに成長した。
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マクラーレンの復活劇は見事なことだが、その背景には複数の要因があるといえる。新たなリーダーシップの投入、技術体制の刷新、そして強力なドライバー布陣を擁することと結びついた一貫した開発プランが、チームをグリッド最上位へと押し上げたのだ。
しかしブラウンCEOとしては、昨年初めにステラをチーム代表に起用したことが最大の要因だと考えている。
マクラーレン復活の秘訣は何かと尋ねられたブラウンCEOは、こう答えた。
「一言で言えば『アンドレア・ステラ』だろうね。もちろん、これはチームの努力の賜物だけど、彼が変化をリードし、牽引してきたのだ」
「アンドレアは、私の周りにいた中で最高の“レーサー”だ。私にとっては(マクラーレンで)8年目だが、レースにはずっと携わってきた。アンドレアはチームを集中させ、リーダーシップを発揮してきた」
「確かに、彼はマシンをデザインしているわけではない。しかし彼のリーダーシップは、2023年開幕時点から現在に至るまで、我々を前進させた唯一にして最大の変化だ」
「ピーター・プロドロモウ、ロブ・マーシャル、ニール・フールデイ、これら全員が素晴らしい仕事をしているが、彼らはアンドレアのリーダーシップの下にいる」
ステラ代表がマクラーレンにどれほど大きな貢献をしたかについて、ブラウンCEOに異論を唱える者はほとんどいないだろう。
しかしステラ代表本人は、マクラーレンの現在の勢いは何かひとつの要因によるモノではなく、既にあったリソースを最大限活用したことがチームを変えたと考えている。
motorsport.comの姉妹サイトであるMotorsport-Total.comとのインタビューで、ステラ代表はこう語っていた。
「12ヵ月前のオーストリアで以前よりかなり速いマシンを提供できたのは、マクラーレンで働く人々のおかげだ。マクラーレンで働く1000人がそれを可能にした」
「私の主な貢献、そしてこの首脳陣の貢献は、非常に明確だった才能をどうやって解き放つかを考えることだった」
「マクラーレンには才能ある人材が沢山いるというのが明らかだった。私としては、それがチーム代表の座を引き受けた理由でもあった」
「チームは明らかに上昇気流に乗れていなかったから、大きなチャレンジだった。我々は少しぐらついていた。しかし(チーム代表起用)を受け入れたのは、マクラーレンの人々を知っていて、才能ある人材が沢山いると分かっていたからでもある」
2022年から2023年にかけてのオフシーズン、ザウバーに移籍したアンドレアス・ザイドルの後任としてステラがチーム代表に起用されたことがマクラーレンの運命を変えたという見方がある一方、前任者のザイドルを評価しないことは間違っているとステラ代表は考えている。
ステラ代表は、2022年にマクラーレンに起こったことは当時のマネジメントとは無関係であり、単にレギュレーション変更の影響によるモノだと指摘した。
「チームとしては、継続されてきたレギュレーションから新たなレギュレーションへの移行をマネジメントする能力が必要だった」
「レギュレーションが安定している場合は、少しずつ知識を蓄積していくことになる。レギュレーション変更が行なわれる場合は、知識がない状態からスタートし、ゼロから知識を生み出す必要がある。そこでチームは苦労したようだ」
「しかし、たとえば2023年に実現したインフラのいくつかは、アンドレアスが責任者だった時に承認されたモノだ。今、我々が良い恩恵を受けているモノの多くは、アンドレアスが指揮を執っていた時に整備されたモノだ」
「だから『この変化があったから、全てが解き放たれた』と考えるとは、時系列と歴史の解釈としては不当であり、正しくない。真実ではないよ」
「これは時間をかけて積み重ねてきたモノだ。どちらかと言えば、私達がチームに提供できた主な貢献は、人材の面で解き放ったことだと思う」
現在に至るまで、全ての要素がマクラーレンを一貫して優勝争いができるポジションへと導いた。新しい風洞とシミュレータはより良いマシンを生み出す上で役立ち、チームは最近のニアミスを勝利に変えるべく、レース運営面での改善を進めている。
しかしステラ代表は「改善を続けることが励みになっている」と語る一方「まだやるべきことが残っている」と考えている。
「現時点では、修理によって耐用年数を越えている機械に投資する必要がある。マクラーレンは、毎年、毎年、着実に投資してきたトップチームと戦うために、まだやらなければならないことが沢山ある」
「彼らが15年間そうしている間、我々は何もしてこなかった。だから、やるべきことはまだたくさんある。だからこそ、我々は慎重なのだ」
「今は上手くいっている。しかしまだチームとして追いついていないから、とても現実的かつ謙虚であり続けるのだ」
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