【MotoGP】ホンダ、マルク・マルケスとの11年間の旅を振り返るデジタルブックを公開

　MotoGPで2013年にレプソル・ホンダから最高峰クラスに昇格したマルク・マルケスは、2023年に11年間所属した同チームを離れる決断を下した。ホンダは、そんなマルケスとの11年間の思い出を詰めた“お別れブック”を公開した。

　マルケスは2013年にホンダのファクトリーチームであるレプソル・ホンダからMotoGPクラスへと昇格。ルーキーイヤーに史上最年少チャンピオンに輝くと、2019年までに6回チャンピオンとなるなど、近年のMotoGPにおける最強ライダーとして君臨した。

　しかし2020年のスペインGPで大クラッシュで右腕に怪我を負うと、影響が長期的なものとなってしまい、戦線を長く離脱した。2023年は体調を万全にして挑める年となったが、ホンダはマルケスが離脱している間に苦戦傾向を強め、マルケスも2023年シーズンは不振にあえいだ。

　そして10月、マルケスは2023年限りでホンダとの契約を早期終了することで合意。2024年はドゥカティ陣営のグレシーニで弟のアレックス・マルケスとチームを組むことになった。

　そんなマルケスとホンダだが、レプソル・ホンダ・チームは先日SNSでマルケスとホンダの11年間の歩みをまとめた“お別れブック”を公開した。

【リンク】レプソル・ホンダ、マルク・マルケスとのお別れブック
https://online.fliphtml5.com/tktuc/xpyz/

　2013年にルーキーイヤーながらもチャンピオンに輝いた瞬間から、今年の離脱までマルケスとの”旅”をまとめた記念碑的なデジタル冊子となっている。レプソル・ホンダファン、そしてマルケスファンは必見と言えるだろう。

　なお11年間という長い期間をホンダで過ごしたマルケスは、グレシーニからテストに参加した後に行なわれたホンダ・レーシング・サンクスデー2023に、本人の希望から参加。日本のホンダファンに別れを告げ、「いつか戻ってこれたら」とも語った。

「将来のことは分からないし、もしかしたらまた再会できるかもしれないから、今日が最後のホンダ・サンクスデーになるかどうかは分からない。将来またホンダのライダーとして戻ってきて、ここで乗れたらいいね」

「僕らが共に達成して来たことに、全ての日本のスタッフ、全てのホンダの仲間たちにありがとうと伝えたい。特にチームのみんなは何年にもわたって僕の目標を達成する助けになってくれた。『アリガトウゴザイマス』。ホンダはずっと僕の心に残り続けるだろう」