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降格されたアロンソ「危険なドライビングをしたとは思わない。ペナルティは残念」アストンマーティン/F1第3戦

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降格されたアロンソ「危険なドライビングをしたとは思わない。ペナルティは残念」アストンマーティン/F1第3戦

 2024年F1オーストラリアGP決勝で、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは8位、ランス・ストロールは6位だった。

 アロンソは、10番グリッドからハードタイヤでスタート、1周目にポジションを落としたものの、ミディアム勢より長くステイアウトした。すると15周目にルイス・ハミルトン(メルセデス)がトラブルでストップしたことにより、バーチャルセーフティカーが導入され、アロンソはポジションを落とさずに1回目のピットストップを行うことができた。一時4番手に上がり、2回目のピットストップ後の最終スティントは7番手でスタート、終盤は6番手を走った。

ラッセルのクラッシュに伴い、アロンソに20秒加算のペナルティ。不必要な減速との判断。角田裕毅が7位に昇格に/F1第3戦

 レース終盤、後ろからタイヤが新しいジョージ・ラッセル(メルセデス)が近づき、ギャップが1秒以内に。しかし最後から2周目にラッセルは、ターン6出口で体勢を崩してウォールにクラッシュ。2台に接触は起きていなかったが、スチュワードはアロンソの走りに関して調査を行った。

 調査の結果、テレメトリーから、アロンソがこのレース中のそれ以前にターン6に入った時よりも、問題の周では100メートル強早くリフトしたことが分かったという。また、普段ブレーキをかけないポイントでごくわずかにブレーキをかけ(ただし、非常にわずかだったため、それが速度を落とす主な原因ではない)、普段はシフトダウンしないポイントでシフトダウンしていたとスチュワードは言う。

 アロンソはコーナーをより良い形で脱出しようとしてアプローチを変えたが少し誤ったと説明したものの、スチュワードは、「いかなる場合でも、車両を不必要に低速で、不規則に、または他のドライバーや他の人々にとって潜在的に危険とみなされる方法で運転してはならない」というF1レギュレーション第33.4条に、アロンソが違反したとみなした。その結果、ドライブスルーペナルティに相当する20秒加算のペナルティとペナルティポイント3をアロンソに科した。アロンソは6位でフィニッシュしたが、8位に降格された。

 チームメイトのストロールは、7位でフィニッシュしたものの、アロンソの降格により、6位に繰り上がった。

 チーム代表マイク・クラックは、アロンソのペナルティについて、「レース後のペナルティで彼が8番手に降格されたのは意外だった。しかしこの決定を受け入れなければならない。今日がポジティブな一日であったことは、何も変わらない」とコメントした。

■フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム)
決勝=8位(58周/58周)
10番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム→ハード

 ルイスがリタイアしてバーチャルセーフティカーになったタイミングが、僕にとってはラッキーだった。その後はチェコ(セルジオ・ペレス)の背後につけたおかげで、DRSを使って後方とのギャップを広げることができた。シャルル(・ルクレール)がピットから出てきた直後に、大きなタイムロスを強いられたものの、そのあたりで稼いだ数秒が終盤に大きな意味を持つことになった。

 終盤になって、ジョージが急速に迫ってきた。いずれ追いつかれるだろうと思ったし、その後、彼は5~6周にわたってこちらのDRS圏内にいたから、こっちは順位を守るために予選並みのペースでプッシュしていた。そして、彼に抜かれないように、ターン6の脱出速度をできるだけ速くしたかった。レーシングドライバーなら誰でもやることで、危険なドライビングだったとは思わない。

 スチュワードからペナルティを科されたのは残念だ。激しいけれどもフェアなレースだったからだ。とはいえ、ジョージが無事で良かったよ。コースの真ん中に横たわる彼のクルマを目にするのは、やはり気分の良いことではなかった。

 ペースという点では最良の週末ではなかったが、レース運びは文句なしだった。戦略は良かったし、ピットストップも完璧で、クルマの信頼性も高かった。僕らのペースから考えれば、実力以上のポイントを獲れたのかもしれないが、もらえるものは受け取っておくよ。



■ランス・ストロール(アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム)
決勝=6位(58周/58周)
9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード

 堅実なレースをして、ポイントを稼げたことに満足している。スタートはうまく決まって、1周目に2つほど順位を上げることができ、それからすぐにいいリズムに乗れた。予想していたとおり、デグラデーションが大きくて、タイヤのマネージメントが最大のチャレンジになった。だけど、その点でもうまくタイヤをいたわって走れたし、レース戦略の面ではチームがいい仕事をしてくれた。

 まだこのクルマから、もう少しペースを引き出せるのは確かだけど、ひとまずこのパッケージを最大限に生かしたという満足感を味わいながら、オーストラリアを離れることができそうだ。

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みんなのコメント

2件
  • tnw********
    その状態からピーキーな性格に変わり易いのかな。
  • サムル・連絡お願いします
    マグヌッセンにもポイントを
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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