岡山国際サーキットで行なわれたスーパーGT開幕戦は、ミシュランタイヤを履く日産勢の23号車MOTUL AUTECH Z、3号車Niterra MOTUL Zがワンツーフィニッシュを飾った。2位に入った3号車の千代勝正は、展開に恵まれなかったレースを振り返り、渋い表情を見せていた。
3号車Niterraは雨の予選で23号車NISMOに次ぐ2番グリッドを確保すると、ドライコンディションでスタートした決勝でも首位の23号車を追いかけていた。
■晴れのち豪雨。のち晴れ、そして雷雨……赤旗3回で大混乱のレースを23号車MOTULが制す。ミシュランZワンツー|スーパーGT開幕戦岡山決勝
そんな中、15周目頃に雨が降り始めた。そこで3号車Niterraの千代は23号車NISMOのロニー・クインタレッリに並びかけたが、23号車はそれと同時にピットに駆け込み、ウエットタイヤに交換した。それに反応する形で千代も翌周のピットインを画策したが、GT300の車両がコースアウトしたことでFCY(フルコースイエロー)発令。ピットレーン入口がクローズとなってしまった。
この時点でピットに入っていなかったGT500のマシンは、3号車Niterra含め4台だった。FCYはやがてSCに代わり、19周終了時にピットレーンがオープンとなったことで3号車含む4台はピットに駆け込んでタイヤを交換したが、3号車はこれで13番手までポジションを落とした。
混乱の中、ミシュランのウエットタイヤの強みも活かしながら追い上げた3号車は、2位でフィニッシュ。結果的にはスタート位置と同じポジションまで戻ってきた。
「昨日の予選はうまく合わせ切れず、23号車に対してセットアップ的に負けていた部分があったので、そこを見直して決勝に臨みました。ドライのペースでは戦えていたと思います」
千代はそう語る。
「実は(23号車と)タイヤが違っていて、ちょい濡れの時はうちに分があったので、そのコンディションで(首位奪還を)狙っていました。でもオーバーテイクした瞬間にロニーさんがピットインしちゃって、その次の周にピットインしようとしたらFCYが出ちゃって入れず、その間にピットに入っていた全員に抜かれてしまいました」
「一度ビリ付近まで落ちて、そこから挽回して2位に戻れたのは不幸中の幸いでしたし、ミシュランのウエットタイヤの性能のおかげです。アップダウンが大きいレースでしたね」
そのように話す千代の声色は決して明るくなかった。やはり、展開に恵まれず23号車NISMOに挑むチャンスが限られてしまったことへの無念も少なからずあるようだった。
「今のGTは(SCなどで)ピットクローズになってしまうと入れないので、こればかりはしょうがないですね。運が悪かったとしか言いようがないです」と千代は言う。
「あそこで入ることができれば別の展開が待っていたと思うし、その次のスティントで23号車の前に出られたかもしれません」
とは言いつつも「できることはやりました。やりきった」と総括した千代。本人の言うようにアップダウンの激しいレースとなったが、昨年惜しくも逃したタイトルを狙う上では、上々のスタートを切った。
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