現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「新型カタナ」がストリートでエキサイティングなワケは、GSX-R1000(K5)エンジンにヒミツが隠されていた!!

ここから本文です

「新型カタナ」がストリートでエキサイティングなワケは、GSX-R1000(K5)エンジンにヒミツが隠されていた!!

掲載 更新
「新型カタナ」がストリートでエキサイティングなワケは、GSX-R1000(K5)エンジンにヒミツが隠されていた!!

新型カタナのエンジンは「GSX‐R1000」の998cc並列4気筒エンジンをベースに改良されたものですが、“K5”と呼ばれる2005~08年のパワーユニットが用いられています。このK5エンジン、じつは「GSX-S1000 ABS」にも使われ、好評を博しているのです。10年以上も前に設計されたエンジンにも関わらず、一体なぜなのでしょうか!? 新型カタナ開発陣にうかがってみました。REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)

公道でエキサイティング!! 海外メディアも絶賛する“名機”

これナニ? フォルクスワーゲンのeバイク⁉️

 新型カタナ、そしてGSX-S1000 ABS、GSX‐R1000K5のDOHC4バルブエンジンが用いられていますが、その魅力とは何なのでしょうか。新型カタナ開発チームでチーフエンジニアを務めた寺田覚さんは、こう言います。

「どこからでも加速し、扱いやすく力強いのです。低回転域の力強いトルクと高回転域でのパワフルなエンジン特性を持ち合わせ、五感を刺激する高揚感のある乗り味が持ち味になっています」



 通称“テスト課”と社内で呼ばれる技術品質評価グループの大城光さんは、こう表現します。

「名機なんですよ。海外のメディアからもK5のパワーユニットを選んだことを高く評価していただいています」

 最新のGSX‐R1000のエンジンももちろん高性能ですが、スーパースポーツとは求められるものが異なるということでしょう。サーキットではなく、ストリートでエキサイティングに楽しめるという点では、より低中速で高揚感のあるK5に軍配が上がるということなのだと思います。

 公式スペックを確認すると、現行GSX‐R1000のボア・ストロークは76.0mm×55.1mm、K5エンジンベースの新型カタナやGSX-S1000では、73.4mm×59.0mmとなっていて、ロングストロークとなっていることも見逃せません。

 燃焼室が小型で、圧縮比の最適化とフラットピストンの採用が可能となり、公道走行に相応しいスムーズなスロットルレスポンスと鋭い加速を実現。全回転域でエキサイティングなパワーフィールを発揮します。



熟成し、さらなる進化を果たした心臓部

 新型カタナでは発進時のエンジン回転の落ち込みを制御する「ローRPMアシスト機能」が採用され、エンストしにくくスムーズに走り出せます。渋滞時の低速走行やUターンの際もエンジン回転の落ち込みを感じにくく、ライディング時の安心感につながるのです。

 スロットルグリップのワイヤー巻き取り軸を真円としない「プログレッシブスロットル」も注目に値します。通常、スロットルフィーリングのつくりこみはECUのセッティングで調整しますが、新型カタナではライダーが直接手を触れてエンジンを操作する場所でおこないました。

 スロットルグリップのプーリー形状を最適化することで、開け始めの穏やかなレスポンスにもこだわっています。低開度ではより操作性を高め、中開度以降では全開の力強い加速へと繋がる期待感を盛り上げるようなスロットルフィーリングをつくり込んでいます。

 車体設計を担当した三池翔太さんは「この完成したスロットルグリップの曲線は数式で表しきれるものではありません。まさに、指からガソリンを絞り出すようなイメージで設計した自信作です」と、胸を張ります。



 さらに駆動輪から伝達されるバックトルクを制御し、シフトダウン等における過度のエンジンブレーキによる後輪のロックやホッピングを制御するスリッパークラッチの採用や、エンジン出力を効率よく路面に伝える「3モードトラクションコントロールシステム」も採用。

 エンジン始動は「スズキイージースタートシステム」でスムーズな目覚め。スターターボタンを押すと、一定期間スターターモーターが回転し、32bit ECMが始動状況を認識してモーターをストップするという賢さです。

 高揚感のあるパワーフィーリングで、ストリートに相応しいエンジンに、さまざまな最新テクノロジーのサポートが追加された新型カタナ。開発陣のライドフィールに対するこだわりは、並大抵ではないことがわかります。

 税込み価格151万2000円で、発売日は5月30日。試乗できる日が、もう待ちきれません!!

こんな記事も読まれています

超絶人気の「ジープ・ラングラー」がマイチェンでまさかの値下げ! しかも装備充実ってこの先も勝ち組確定!!
超絶人気の「ジープ・ラングラー」がマイチェンでまさかの値下げ! しかも装備充実ってこの先も勝ち組確定!!
WEB CARTOP
【スクープ】三菱デリカD:5が18年ぶりにフルモデルチェンジへ!後継モデルの「D:6」は電動専用モデルに進化する!
【スクープ】三菱デリカD:5が18年ぶりにフルモデルチェンジへ!後継モデルの「D:6」は電動専用モデルに進化する!
LE VOLANT CARSMEET WEB
よく聞く「特別仕様車」ってなに? “通常仕様”と何が違う? まさかのデメリットも存在! 満足できる新車の「選び方」とは
よく聞く「特別仕様車」ってなに? “通常仕様”と何が違う? まさかのデメリットも存在! 満足できる新車の「選び方」とは
くるまのニュース
赤のボディカラーも映える「サクラ」の90周年記念車を展示! 試乗車には「アリアe-4ORCE」をご用意しております! 日産出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
赤のボディカラーも映える「サクラ」の90周年記念車を展示! 試乗車には「アリアe-4ORCE」をご用意しております! 日産出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
日野、中型観光バス「メルファ」を一部改良 バックカメラとモニターを標準装備
日野、中型観光バス「メルファ」を一部改良 バックカメラとモニターを標準装備
日刊自動車新聞
F1マシンより速い!? ピニンファリーナのハイパーEV「バッティスタGT」に“バットマン”のブルース・ウェイン仕様が登場
F1マシンより速い!? ピニンファリーナのハイパーEV「バッティスタGT」に“バットマン”のブルース・ウェイン仕様が登場
VAGUE
マツダが新型上級セダン「EZ-6」初公開! 半円4連テールがイイ! マツダ6後継!?中国に登場!日本の販売店での反響は
マツダが新型上級セダン「EZ-6」初公開! 半円4連テールがイイ! マツダ6後継!?中国に登場!日本の販売店での反響は
くるまのニュース
【MotoGP2024第5戦フランスGP】ホルヘ・マルティンがスプリント・決勝レースの双方を制覇
【MotoGP2024第5戦フランスGP】ホルヘ・マルティンがスプリント・決勝レースの双方を制覇
バイクのニュース
ホンダ:ミル、2日連続転倒もマシンに好感触「レースで得たフィーリングはとても重要だった」/第5戦フランスGP決勝
ホンダ:ミル、2日連続転倒もマシンに好感触「レースで得たフィーリングはとても重要だった」/第5戦フランスGP決勝
AUTOSPORT web
110万円から買えるGRヤリス!? 驚異の10速AT搭載の[ヴィッツGRスポーツGR]
110万円から買えるGRヤリス!? 驚異の10速AT搭載の[ヴィッツGRスポーツGR]
ベストカーWeb
【MM Another Story:アルピーヌ A110R TURINIの「別腹」】極限まで磨かれた軽量化に「気軽さ」をプラス。日常と非日常のちょうどいい匙加減が見えた
【MM Another Story:アルピーヌ A110R TURINIの「別腹」】極限まで磨かれた軽量化に「気軽さ」をプラス。日常と非日常のちょうどいい匙加減が見えた
Webモーターマガジン
【ブレイズ】5/18・19開催の「FIELDSTYLE JAPAN 2024」に出展
【ブレイズ】5/18・19開催の「FIELDSTYLE JAPAN 2024」に出展
バイクブロス
キック・ザウバー、イモラでアップデート投入。”ピットストップ問題”への対処だけでなく、チームの今後を占う「重要なパーツ」
キック・ザウバー、イモラでアップデート投入。”ピットストップ問題”への対処だけでなく、チームの今後を占う「重要なパーツ」
motorsport.com 日本版
中国市場はまだまだEV化の流れが止まらなかった! 内燃機関からPHEVを介してEVシフトするシナリオの中身
中国市場はまだまだEV化の流れが止まらなかった! 内燃機関からPHEVを介してEVシフトするシナリオの中身
THE EV TIMES
61年の歴史で初となるハイブリッド911がデビューへ|Porsche
61年の歴史で初となるハイブリッド911がデビューへ|Porsche
OPENERS
「ガッカリしていること自体が嬉しい」ルンガー、今季初表彰台獲得も優勝逃し悔しさあらわ|インディカー第5戦
「ガッカリしていること自体が嬉しい」ルンガー、今季初表彰台獲得も優勝逃し悔しさあらわ|インディカー第5戦
motorsport.com 日本版
本州~九州つなぐ新ルート「下関北九州道路」建設スタートへ加速!大渋滞の「関門トンネル」に念願の”小倉直結バイパス”いよいよ都市計画決定へ
本州~九州つなぐ新ルート「下関北九州道路」建設スタートへ加速!大渋滞の「関門トンネル」に念願の”小倉直結バイパス”いよいよ都市計画決定へ
くるまのニュース
プレミアムコンパクトSUVの「LBX」を試乗車に用意しております! レクサス出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
プレミアムコンパクトSUVの「LBX」を試乗車に用意しております! レクサス出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村