優れたAT車トップ10 初心者にも◎
欧州ではこれまで、マニュアル・トランスミッション(MT)搭載車がよく選ばれてきた。しかし、年を追うごとにオートマチック・トランスミッション(AT)を選ぶドライバーが増えている。
【画像】安いし見た目も走りもいいぞ! フランス流コンパクトカー【ルノー・クリオ(ルーテシア)を写真で見る】 全19枚
英国の自動車基準当局(DVSA)によると、2022年から2023年にかけての英国内の運転免許試験は32万4064件がAT車で行われたという。MT車の136万件に比べればはるかに少ないが、それでも15年前に比べれば360%の増加となる。
これには、従来の多段式トランスミッションを持たない電気自動車(EV)の増加や、MTが設定されている新車の販売台数の減少など、いくつかの理由が考えられる。
また、新人ドライバーの多くは、初めてのクルマとしてAT車を探す傾向にある。加えて予算が少ない場合、AT搭載の安価な小型車に注目することになる。
今回は、英国で販売されているATを搭載した小型車から、特に優れたモデルを紹介する。高価でなくとも、またMTでなくとも純粋におすすめできるトップ10だ。なお、EVは除外している。
1. ルノー・クリオ(ルーテシア)
長所:高級感あるインテリア。滑らかなハイブリッドの走り。
短所:乗り心地がゴツゴツする場面がある。後部座席が狭い。
新型ルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)のエンジンは、1.0Lガソリンと経済的なEテック・ハイブリッドの2種類から選べる。
後者のみATを備えているが、どちらも非常に優れた選択肢だ。
クリオEテック・ハイブリッドは最高出力145psを発生し、2基の電気モーターと4速ATによって制御される。
燃費もよく、欧州WLTPサイクルで28.6km/lと謳われている。現在英国で販売されているハイブリッド車の中では最も安く、2万1495ポンド(約400万円)からとなっている。
2. セアト・イビサ
長所:レスポンスが良く洗練されたエンジン。サイズの割に実用的。
短所:スポーツグレードの乗り心地は硬い。ライバル車より騒音が大きい。
ATの小型車なら、スペイン生まれのセアト・イビサも外せない。
英国では5速MTが標準だが、スポーティな「FR」グレードより上のモデルには7速ATが用意されている。
フォルクスワーゲン・グループの優れた1.0Lターボガソリンエンジンを搭載し、最高出力115ps、0-100km/h加速10.3秒とされる。
価格は2万3590ポンド(約440万円)からとクリオより高いが、LEDヘッドライト、デュアルゾーン・クライメートコントロール、数多くのセーフティ機能、クルーズコントロールなど、標準装備が充実している。
3. スコダ・ファビア
長所:素晴らしい乗り心地。使いやすいインテリア。
短所:運転しにくい。傷つきやすいプラスチックの内装。
イビサと同様、スコダ・ファビアも中身はフォルクスワーゲン・ポロと同じなので、1.0L TSIガソリンエンジンに7速ATが組み合わされている。
価格は2万1780ポンド(約410万円)で、セアトより若干安い。
AUTOCARがスコダ・ファビアを気に入っているのは、広くて実用的で、本当に使いやすいインテリアを持っているからだ。
さらに、市販されている一部の高級モデルよりも乗り心地がよく、日常の足としての魅力を大きく高めている。イビサほど運転が楽しいわけではないが、小型車としては非常に優れている。
4. トヨタ・ヤリス
長所:クラストップの経済性。街中での走行性能に優れる。
短所:後部座席とトランクが狭い。エンジンがマニア向けではない。
トヨタ・ヤリスにもATが標準装備されているが、他車とは少し異なる。
「e-CVT」と呼ばれるもので、最も効率の良いギアを自動選択するようにプログラムされている。ありがたいことに、表面上は従来のATと同じような働きをする。
ヤリスの英国価格は2万2640ポンド(約425万円)からで、現在販売されているこの種のクルマの中では最も安い部類に入る。エンジンはハイブリッドの1.5Lガソリン1種類だけなので、とてもシンプルだ。
最高出力115psと、欧州WLTPサイクルで最高30.0km/lというクラストップレベルの低燃費を両立している。
この燃費は日常走行でも実際に達成できるものだ。また、0-100km/h加速は9.7秒と、決して遅いわけではない。
5. ジープ・アベンジャー
長所:優れたエネルギー効率。EV仕様よりバランスが取れている。
短所:他のマイルドハイブリッド車の方が運転は楽しい。実用性に欠ける。
ジープのコンパクトクロスオーバー、アベンジャーは当初EVとして大々的に登場したが、その後マイルドハイブリッド車が追加された。1万ポンド(約190万円)近く安価な上、ご存知の通りATが選べる。
これはオペル/ヴォグゾール・コルサやプジョー208(どちらもジープと同じくステランティス傘下)と同じ6速DCTで、トランスミッションに電気モーターが搭載されている。
電気モーターとトランスミッションの組み合わせにより、中速域でのパフォーマンスを30%向上させるが、シフトアップやシフトダウンが遅いことがある。
とはいえ、アベンジャーのラインナップに用意されているEV仕様やMT車よりも良い選択肢であることに変わりはない。最高出力128ps、最大トルクは20.8kg-mで、ほとんどのドライバーにとって十分すぎるほどだ。
6. ヒョンデi20
長所:広いキャビンとトランク。豊富な装備とスペース。
短所:軽快さに欠ける走り。乗り心地とハンドリングは及第点。
ヒョンデi20はスタイリッシュな小型車だが、かつてのようにセールスを牽引する存在ではない。それでも重要な立ち位置にいることは確かだ。
7速DCTが用意され、走りの活発さには欠けるが、それでも22.2km/lとかなり低燃費だ。
エンジンは最高出力わずか100psの1.0Lターボガソリン。とはいえ、小型車としては快適な部類に入る。ただ、刺激的な走りは期待しないほうがいい。
7. トヨタ・アイゴX
長所:長距離でも快適。多くの安全技術を標準装備。
短所:遅い。とてもとても遅い。ライバル車に比べて高価。
2台目のトヨタ車がランクイン。こちらはアイゴX――先代アイゴより背が高く、たくましさをましたコンパクトクロスオーバーである。
最高出力70psの1.0Lガソリンエンジン(ノンターボ)を搭載し、カタログ上では少々パワー不足に見える。街乗りでは悪くないが、0-62mph加速14.8秒という数値がその走りを物語っている。
ハイブリッドではないということもあり、ワンクラス上のヤリスよりずっと安い。1.0LエンジンにS-CVT(または “スモール” CVT)を組み合わせたベーシックはアイゴXは、1万7245ポンド(約325万円)で購入できる。
編集部の見解では、アイゴXのインテリアは、人間工学とテクノロジーを駆使した完璧なレイアウトで、完成されている。洗練性も素晴らしい。
8. ホンダ・ジャズ(フィット)
長所:抜群の低燃費。実用的なインテリア。
短所:割高な価格設定。運転しにくい。
英国仕様のホンダ・ジャズ(日本名:フィット)にはエンジンが1種類しかなく、トランスミッションも1種類のみ。
e-CVTが搭載され、価格は2万6395ポンド(約495万円)から。このリストの中では高価な部類に入る。
アベンジャーやコルサとは異なり、ストロングハイブリッドなので、低速では電気のみの走行が可能だ。エンジンはバッテリーを充電するための事実上の発電機として効率的に働いてくれる。
燃費もよく、ホンダは欧州WLTPサイクルの複合平均燃費を26.7km/lとしている。
9. プジョー208/ヴォグゾール・コルサ
長所:どちらもスタイリッシュ。トルクフルでシャープ、経済的な走り。
短所:運転に魅力がない。硬めの乗り心地。
プジョー208とヴォグゾール・コルサ(オペル・コルサの英国版)は、電気モーター付きの6速ATを含め、機械的な共通点が多い。
プジョーによると、ハイブリッドは通常のガソリン車より15%燃費が良いという。
最高出力は100psと138psから選択可能で、価格は後者で2万3310ポンド(約440万円)から。
結局のところ、プジョーもヴォグゾールも洗練されていて快適で、運転しやすい。どちらを選ぶかは、見た目で判断していいだろう。
10. ミニ・クーパー
ミニ・クーパーが新世代にモデルチェンジした。
導入されるのはATのみで、標準またはスポーツDCTの2種類がある。標準車が2万3135ポンド(約435万円)なのに対し、スポーツ・バージョンは2万6635ポンド(約500万円)からとなる。
新型ミニには、ステアリングホイール・ヒーター、巨大な円形インフォテインメント・ディスプレイ、LEDヘッドライト、パーキング・アシスタンス、一連の安全システムなど、標準装備が充実している。
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みんなのコメント
>長所:クラストップの経済性。街中での走行性能に優れる。
>短所:後部座席とトランクが狭い。エンジンがマニア向けではない。
>7. トヨタ・アイゴX
>長所:長距離でも快適。多くの安全技術を標準装備。
>短所:遅い。とてもとても遅い。ライバル車に比べて高価。
欧州でもトヨタ車に対する評価は日本と同じだな。
走りは二の次で燃費さえ良ければと言うユーザー向けがトヨタ。
古いし、出してる車種もなんか変。
大丈夫?🤭