31.2kWhのバッテリーで航続128km
メルセデス・ベンツの人気SUV、GLCが2代目へ進化した。ガソリンとディーゼルの2種類のプラグイン・ハイブリッド(PHEV)を用意し、堅調な売れ行きをさらに加速させたい構えだ。
【画像】電気で128km走れるPHEV メルセデス・ベンツGLC 300e 競合のハイブリッドSUV 全115枚
燃費は、カタログ値で200.0km/Lがうたわれている。現実味の薄い、WLTP値での数字ではあるが。
優れたエネルギー効率を引き出しているのが、PHEVとしては巨大な駆動用バッテリー。2代目GLCはハイブリッドを前提としたプラットフォームを採用し、先代の2倍以上の容量を搭載できる。実に31.2kWhもある。
関係性の近いCクラスのPHEV、C 300eより遥かに多く、バッテリーEV(BEV)のホンダeに迫る。英国価格が約13万ポンド(約2158万円)もする、ランドローバー・レンジローバーのPHEV版と同等の容量だ。
その結果、駆動用モーターだけで走行可能な距離は128kmに及ぶ。現在販売されているPHEVのSUVでは最長といえ、英国では税金面でのメリットも大きい。そのかわり、車重は2280kgに達している。
新しいGLCの英国価格は5万ポンド(約830万円)弱からとなるが、PHEVでは1番安いグレードでも約6万2000ポンド(約1029万円)の予算が必要。ディーゼルターボのGLC 300deの場合は、約7万5000ポンド(約1245万円)へ膨らむ。
今回試乗したのは2.0L 4気筒ガソリンターボのGLC 300eで、英国価格は7万2925ポンド(約1210万円)だった。英国でも物価上昇が激しいが、それ以上のお値段だ。いうまでもなく、これだけの金額を準備すればセグメントが上のSUVも購入できる。
高級家電やラウンジのようなインテリア
新しいGLCの車内はゆったりしている。前後のシートに、大人がくつろげる空間が備わる。荷室は、大きな駆動用バッテリーを積むため多少削られているものの、充分に広く実用性は高い。
ただし、PHEV以外のGLCには備わる、荷室フロア下の収納スペースが300eにはない。かさばる充電ケーブルをしまうのに、丁度いい場所になるのだけれど。
ダッシュボードのデザインやモニターのレイアウトなどは、Cクラスのオーナーなら見慣れたもの。センターコンソールから立ち上がったセンターモニターは、MBUXインフォテインメント・システム用。ドライバーの正面に、メーター用モニターが据えられる。
試乗車には大きな投影面積のヘッドアップ・ディスプレイと、カラフルに変化するアンビエントライトも実装され、メルセデス・ベンツがハイテクな企業であることを印象づける。以前から、新技術を好んできたブランドらしい。
基本的に、内装素材の質感は高い。近年の他のモデルにも共通することだが、触感としては余り優れない素材も入り混じっている。
インテリア全体の雰囲気は、高級ラウンジやハイエンドな電化製品のよう。非常にスタイリッシュなものの、筆者には少々冷淡にも感じられた。
驚くほど静かで滑らかな走り心地
GLC 300eを発進させてみると、駆動用モーターが重たいボディを低速域から滑らかで力強く押し進める。エンジンが始動しても車内は驚くほど静かで、滑らかな走り心地も変わらない。
普通に運転している限り、カーブでのマナーや加減速時の仕草に、約2.3tもある車重の影響は現れにくい。高速道路の速度域でも、136psの駆動用モーターだけで余裕のある走りを実現している。
試乗した日は寒く、駆動用バッテリーでの航続距離は96kmが表示されていた。メーカーが主張する数字より短いとはいえ、高めの金額を支払う価値はある能力といえる。税金を節約できるだけでなく、近年のガソリン価格を考えれば。
2代目GLCのサスペンションは、通常はスチールコイルが組まれるが、PHEV版ではリア側にセルフレベリング機能付きのエアサスが装備される。軽くない駆動用バッテリーを、節度良く支えるために。
反面、PHEVの場合は、通常のGLCで選べるAMGライン用のスポーツ・サスペンションを選択できない。設定は柔らかめで、起伏のある郊外の道では上下動が大きく感じられた。鋭い入力の処理も優秀とはいえず、車重が影響し落ち着きは今ひとつだ。
滑らかな路面であれば、ずっと印象は良くなる。滑らかな走りと相まって、洗練された車内に包まれ快適に移動できる。運転もしやすい。
DセグメントのSUVとして、GLC 300eは際立つようなドライビング体験を提供するわけではない。とはいえ、PHEVシステムの実力は高い。価格は少々張るが、ユーザーへの訴求力は充分といえそうだ。
メルセデス・ベンツGLC 300e AMGライン・プレミアム・プラス(英国仕様)のスペック
英国価格:7万2925ポンド(約1210万円)
全長:4716mm
全幅:1890mm
全高:1648mm
最高速度:217km/h
0-100km/h加速:6.7秒
燃費:200.0km/L
CO2排出量:12g/km
車両重量:2280kg
パワートレイン:直列4気筒1999ccターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:31.2kWh
最高出力:312ps(システム総合)
最大トルク:−
ギアボックス:9速オートマティック
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みんなのコメント
所詮国産しか乗れない低所得層ってどれも脳弱ばっかだね。
欧州のPHEV優遇はバッテ距離が長い程有利なこの車のように大量の池を積んだPHEVばかりが増えているそれいい事なのか?EV距離が長ければ走行に何しないエンジンとその類という重りを積んだまま走る時間が長くなることを味する
PHEVのそもそもはエンジン車の悪い近場のチョイをバッリ行とすることで少ない池で大きなCOを狙う事だったはず池がなくってもそのままブリッモドーに行すこ充電した力を切れるという点でも池の用効を高めるできる
欧州PEは明らかに逆の方向に進んでいる。大電池をみくなった体を大力のモターでせるのどエコなの。総欧州PEのブリッモドーの費題。これなVに小量エンンをんだレエクステダンクダーの方が性がる
個人的には直近のEV走行距離は50〜60kmバッテリー容量15kwh程度がちょうど良い。
バッテリーを大きくすると価格の高騰につながり、少ないと不満が残る。そうなると現行のアウトランダーやRAV4も肥大化しすぎな気がします。
先代アウトランダーPHEVやエクリスプクロスPHEV付近が取り回し含めベストバランスかなと。。
帯に短し襷に長しなのだが、自分の車の運用スタイルにハマると最高な車。