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メルセデス・ベンツ 新型「CLE」クーペ/カブリオレ 11月より欧州発売、4車種を統合

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メルセデス・ベンツ 新型「CLE」クーペ/カブリオレ 11月より欧州発売、4車種を統合

新世代の2ドア・モデル登場

メルセデス・ベンツは、新型CLEクーペとCLEカブリオレを欧州で発表した。Cクラス・クーペ、Cクラス・カブリオレ、Eクラス・クーペ、Eクラス・カブリオレの間接的な後継車となる新たな2ドア・モデルである。

【画像】メルセデスの2ドア車はこれ1本に!【新型メルセデス・ベンツCLEをライバルと写真で比較】 全60枚

欧州での市場投入は、新型CLEクーペで11月から、新型CLEカブリオレで2024年からを予定している。

いずれもメルセデス・ベンツのMRAプラットフォームをベースとしており、第5世代Cクラスや最近発表された第6世代Eクラスとコンポーネントを共有している。したがって、メルセデス・ベンツにとって最後のICE専用モデルの1つとなる。

エクステリアデザインは既存のEクラス・クーペをベースとしており、クラシカルでスポーティなシルエット、軽やかな「シャークノーズ」グリル、長く突き出たボンネット、大きくカーブしたルーフ、曲線的なCピラー処理、大きく角度をつけたリアウィンドウとトランクリッドが特徴的だ。

全長4850mmと、既存のCクラスやEクラスのクーペ、そしてBMW 4シリーズよりも長い。

2+2レイアウトを採用し、新開発のフロントシートにはヒーターや4ウェイ・ランバーサポート機能を標準装備する。

12.3インチのインストゥルメント・ディスプレイと11.9インチの縦型インフォテインメント・ディスプレイを備えたダッシュボードのデザインは、最新のCクラスに見られるものを踏襲している。

室内空間はCクラス・クーペよりもかなり広く、特にリアの広さは顕著だ。トランク容量は420Lで、4シリーズ・クーペより20L小さい。

直6ガソリンは最高出力381ps

エンジンラインナップとしては、縦置きの直列4気筒または直列6気筒のガソリンおよびディーゼルエンジンを用意。後輪駆動または四輪駆動が選択できる。

後輪駆動のCLE 200dは、ターボチャージャー付き2.0L 4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、最高出力200ps、最大トルク45.0kg-mを発生する。CLE 200には、ターボチャージャー付き2.0L 4気筒ガソリンエンジンが搭載され、最高出力204ps、最大トルク32.6kg-mを発生する。四輪駆動のCLE 300 4マチックでは、最高出力258psと最大トルク40.8kg1-mを発生する。

標準ラインナップのトップは、四輪駆動のCLE 450 4マチック。最高出力381ps、最大トルク51.0kg-mのターボチャージャー付き3.0L 6気筒ガソリンエンジンを搭載し、0-100km/h加速は4.4秒、最高速度は250km/hと謳われている。

各エンジンには48Vのマイルドハイブリッド・システムが搭載され、トランスミッションにマウントされた電気モーターが、加速時に23psと20.0kg-mを追加してアシストする。

全車に7速トルクコンバーター式ATが標準装備される。

高性能ブランドのメルセデスAMGも、CLEの少なくとも2つのバージョンを計画しているが、詳細はまだ公式に発表されていない。

足回りには、フロントがダブルウィッシュボーン式、リアがマルチリンク式のスチール製サスペンションを採用。Cクラスで使用されているものをベースにしているが、車高は15mm下げられた。

CクラスとEクラスの融合 プロトタイプ同乗試乗

4モデルあったものが2モデルに。これは、メルセデス・ベンツがCクラスとEクラスのクーペ/カブリオレをCLEクーペとCLEカブリオレに置き換えた結果だ。

AUTOCARがドイツ・ジンデルフィンゲンにあるメルセデス・ベンツの工場周辺の滑らかな道路を開発用プロトタイプで同乗試乗したところ、従来のモデルから大きく逸脱しておらず、オンロードでのキャラクターで引き継いでいることがわかった。

室内は、Cクラス・セダンやエステート(ステーションワゴン)のデザインを踏襲している。しかし、低めに設定されたフロントシートポジションにより、助手席からよりスポーティなフィーリングを味わうことができた。最新バージョンのMBUXと連動するインフォテインメント・システムは、ディスプレイの反応速度の高速化と解像度の向上をもたらしている。

直列6気筒ガソリン仕様では、スムーズで楽なパフォーマンスを見せる。メカニカルな洗練性は素晴らしく、プロトタイプでありながら、一般的な高速道路の巡航速度で風切り音を遮断する能力も高い。

メルセデス・ベンツの新型車のテスト責任者であるクリストフ・クーナー氏は、CLEクーペに落ち着いた長距離クルージングの資質を与えるために多くの努力が払われたと語る。それは明らかだ。

ドライバーがスポーツモードに設定すると、合成サウンドジェネレーターが聴覚的な嗜好をさらに高めてくれるが、洗練感を維持するために人工音をオフにすることもできる。

CLEクーペは、曲がりくねった道でもシャープに旋回し、満足のいく俊敏性を発揮する。これは、オプションの後輪操舵システム(操舵角2.5度)のおかげでもある。

乗り心地にはグランドツアラーらしい魅力があり、本質的に硬めのスプリングレートと優れたダンピングコントロールが組み合わされ、オプションのサスペンションでは張りのある、しかし制御されたレスポンスを提供する。

メルセデス・ベンツのMRAプラットフォームをベースとする最後の内燃機関モデルの1つであるCLEクーペ。今回はプロトタイプの助手席での同乗試乗だったが、今年後半には製品版に試乗することができるだろう。

しかし今のところ、メルセデス・ベンツはCクラスとEクラスのクーペの長所を生かし、アウディA5やBMW 4シリーズが苦戦を強いられそうな魅力的なパッケージにまとめることに成功しているようだ。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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みんなのコメント

11件
  • コンパクトだし普通に乗るならSLより、こっちが正解かもね!
  • どっちかと言うとE寄りになるんだね
    あと、CLE 200d以外は日本で買えそうだね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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