マセラティは、次世代レギュレーション『Gen4』マシンが使われる2030年までフォーミュラEに参戦することを発表した。
2014年のフォーミュラE創設時から参戦していたベンチュリ・レーシングがGen3時代の開始に合わせてチーム名を変更し、2023年シーズンから同選手権に参戦することになったマセラティ。同ブランドがシングルシーターの世界選手権に本格参戦するのは、ファン・マヌエル・ファンジオとともにF1ドライバーズタイトルを獲得した1957年以来となった。
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これまで、マセラティはフォーミュラEで通算2勝をマーク。どちらもマキシミリアン・ギュンターによるもので、ジャカルタと東京で勝利を挙げ、チームランキングでは6位と8位を記録した。
そんなマセラティは、11月26日にフォーミュラEの2029-30年シーズンまでコミットし、DSペンスキーにも供給している親会社ステランティスが設計・開発したパワートレインを引き続き使用することが発表された。
「フォーミュラEという名誉ある革新的なプラットフォームへのコミットメントを継続できることを非常に誇りに思う」
マセラティのサント・フィチリCEOはそう語った。
「このブランドにとって、サーキットと公道の間の絆は断ち切れないものであり、シングルシーターの進化は、電動モビリティの発展がいかに多くの可能性を秘めているかを示している」
姉妹チームであるDSペンスキーが同じ決断を下すかどうかについてのコメントはなかったが、マセラティは新しいGen4ルールにコミットするメーカーのリストに加わることになる。
すでに日産、ジャガー、ポルシェ、ローラがこのリストに名を連ねており、現在参戦しているパワートレインマニュファクチャラーでここに名前がないのはマヒンドラのみだ。
フォーミュラEのCEOであるジェフ・ドッズは次のように語り、マセラティの参戦継続を歓迎した。
「マセラティMSGとステランティス・モータースポーツは、ともに我々のチャンピオンシップにおいて貴重な存在であり、サーキットで目覚ましいパフォーマンスを見せてきた」
「日産、ジャガー、ポルシェ、ローラといった世界的なメーカーとともに彼らが参戦を続けていることは、フォーミュラEが電動モビリティの未来にとって競争力のある適切なプラットフォームであることの証だ」
Gen4レギュレーションは2026年シーズンから適用される予定で、Gen4マシンはピーク出力が現在の約2倍となる600kW(815PS)に引き上げられる。
Gen4マシンではエアロダイナミクスにも重点が置かれ、ハイダウンフォースとローダウンフォースの仕様が作られる。
FIAのシニア・サーキット・スポーツ・ディレクターであるマレク・ナワレッキは「日産、ジャガー、ポルシェ、ローラとともに、少なくとも2030年まで参戦を延長することは、マセラティがチャンピオンシップに参加する価値と、フォーミュラEの技術ロードマップの妥当性を明確に示すものだ」と付け加えた。
マセラティは、DSペンスキーから加入した2022年チャンピオンのストフェル・バンドーンと、元マクラーレンのジェイク・ヒューズというふたりの新ドライバーを擁して、サンパウロで開幕する2024-25年シーズンに臨む。
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