2020年F1プレシーズンテスト2回目が始まり、初日にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンがRB16で周回を重ねた。
2月26日の午前はアルボン、午後はフェルスタッペンが担当し、テスト作業が行われた。しかし朝にアルボンがインスタレーションラップを走った後、サスペンションに問題があることが分かり、チームが対処、アルボンは走行時間を失うことになった。そのためアルボンは29周しか走れなかったが、1分17秒550(C2タイヤ)で19人中6番手のタイムを出している。
ホンダF1の両パートナーにトラブルも、4人がトップ6入り「PUに大きな問題はなくスムーズに作業」と田辺TD/テスト2初日
午後にはフェルスタッペンが順調に走行し、84周を周回。しかしセッション残り約5分のところでフェルスタッペンはターン10でスピンし、コースアウト、走行を続けることができずにその場でマシンを降りた。続いてアルファタウリのダニール・クビアトもコース上でストップしたことで、この日最後の赤旗が提示され、セッションはそのまま終了となった。
マシンから降りたフェルスタッペンには深刻な様子はなく、笑顔を見せており、formula1.comはガス欠ではないかと推測しているが、チームもフェルスタッペンも詳しいことは語っていない。
走行後、最後のスピンについて聞かれたフェルスタッペンは「あれは予定外だったね。何が起きたのか分からない。マシンが(ガレージに)戻ってきてから調べてみるよ」とコメントした。
その後、フェルスタッペンは公式リリースで「セッション終了直前にコース上でとまってしまったけれど、心配するようなことではないし、全体的にいい一日だった」というコメントを発表している。
レッドブルのヘッド・オブ・レースエンジニアリングのギヨーム・ロケリンは、「マックスは最後にコース上でとまってしまったが、これについては理解しており、懸念事項ではない」と語った。
フェルスタッペンは、この日最速となったアルファロメオのロバート・クビサに続く2番手タイム1分17秒347(C3タイヤ)をマークした。
今年のテスト4日目の走行を終えたフェルスタッペンは、レッドブルがマシンをしっかり改善してきたと感じている。RB16がレースでも予選でも優れたパフォーマンスを発揮するマシンであることを、フェルスタッペンは望んでいる。
「今年のマシンは間違いなく進歩した。それこそ、タイトル争いをするために、実現しなければならないことだ」とフェルスタッペン。
「(レースでの強さと予選での強さの)両方が必要だ。全体的にステップアップしなければならない。そのために取り組んでいるところだ」
「このサーキットでうまく機能しても、メルボルンでもそうだという保証はない。自分たちのやるべきことに集中して作業にあたり、メルボルンでどの位置に立てるのかを確認しよう」
「今日は、(オランダGP用に開発された)ピレリタイヤの新しいコンパウンドのテストもした。オーストラリアでの状況を予測するため、いろいろなことを試し、さまざまな環境でマシンがどう反応するのかを確認した」
「実際にメルボルンで走ってみるまでは、僕らのパフォーマンスがどれだけ優れているか、判断することはできない。テストはいいラップタイムを出すための場ではなく、さまざまな新しいことを試す機会なんだ」
「かなりグリップがあると感じるが、他のマシンもそうだから、実際のレースでどうなのかを見てみるしかないね」
■アルボン、サスペンショントラブルに落胆も「プランに遅れはなく、マシンは好調」
チームメイトのアルボンは、「サスペンションに小さなトラブルが出た。午前中に走行時間を失うことになり、少しフラストレーションを感じた」と語っている。
「でも先週、たくさんの周回数をこなして、しっかりとした基盤を築いたので、プランに大きな遅れが出たわけではない」
「思っていたほど走りこむことができなかったが、マシンの感触はとてもよかったし、先週よりフィーリングがよくなっている。今週はパフォーマンスの追求に焦点を移し始める。今のところ正しい方向に進んでいると思う」
「マシンをベストの状態に合わせこむことを目指している。すでにいい状態だけど、メルボルンに備えて、このテスト期間にパズルを完成させたい。まだ組み立てるべきピースがいくつか残っているんだ」
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