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電気自動車を買って試す本音レポート リアルEVライフ[EVのタイヤ交換を考える]の巻

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電気自動車を買って試す本音レポート リアルEVライフ[EVのタイヤ交換を考える]の巻

新車試乗レポート [2024.07.19 UP]


電気自動車を買って試す本音レポート リアルEVライフ[EVのタイヤ交換を考える]の巻
文と写真⚫︎ユニット・コンパス 取材協力⚫︎日本ミシュランタイヤ、シノハラタイヤ ※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。

電気自動車を買って試す本音レポート リアルEVライフ[モータージャーナリストに聞く]の巻

 日本はもちろん、世界的にシェアを拡大している電気自動車(EV)。グーネットマガジンでも「新車試乗レポート」や「グーEVテスト」で、注目モデルのレポートを都度発信しているが、となると次に気になるのが「実際に買って暮らしてみる」というテーマだ。そこで、編集部Oが実際に買って、いろんな状況で試してみることになった!

 第8回目は、ひび割れが始まっていたタイヤ交換と、EVのタイヤについて考えたい。

 前回の記事はこちら▼ 

https://www.goo-net.com/magazine/newmodel/testdrive/228857/
タイヤは鮮度が大切!
 2020年の登録から4年。走行距離もまだ1万kmを過ぎたあたりだが、タイヤのひび割れが発生してしまった編集部Oのホンダe。


編集部O「まだ山はあるんですが、タイヤは鮮度が重要だし走りへの影響が大きいから交換したほうがいいでしょうと」


 ホンダeには、グレードにより16インチと17インチが設定されていたのだが、RRらしい走りの魅力をさらに昇華させるべく、双方とも前後異型サイズ(16インチはフロント185/60R16・リヤ205/55R16。17インチはフロント205/45ZR17・リヤ225/45R17)が装着されていた。また、17インチの上級グレード「Advance(アドバンス)」のタイヤは、ミシュラン・パイロットスポーツ4のみだったというのは有名な話。


編集部O「これにはほんとにびっくり。前回登場いただいた片岡さん(自動車ジャーナリスト)が、ホンダeがデビューした取材時に『開発責任者がこのクルマのおもしろさを極めるためにタイヤの設定にこだわった』と聞いたと言っていましたね。そろそろホンダeとの付き合いも1年近くになりますが、キュンキュン小気味よく走る楽しさはこのクルマならでは。いいのか悪いのか、ファーストカーであるディフェンダーの稼働率がどんどん下がっています(笑)」


 そんなこんなで、今回は特別に日本ミシュランタイヤの協力を得て、新車時に装着されていた「パイロットスポーツ4」から、進化版の「パイロットスポーツ5」に履き替えることとなった。ミシュランのパイロットシリーズは、世界中のスポーツモデルにも純正採用されているスポーツタイヤで、グリップ力はもちろん、ウェット&ドライ性能のハイバランス、そしてドライバーの意思をわかりやすく伝えるコントロール性にも優れたミシュランを代表するタイヤのひとつだ。

 『パイロットスポーツ4』から『パイロットスポーツ5』への進化では、ウェット路面の比較実験で最速ラップタイムと平均ラップタイムをそれぞれ短縮することに成功している。そこで今回は日本ミシュランタイヤ マーケティング部の梶さんに、いろいろ話を伺うことにした。


編集部O「このたびはありがとうございます」


梶さん「こちらこそありがとうございます。いかかですか、『パイロットスポーツ5』の印象は?」

編集部O「まだ近場しか走れていないのですが、アタリが軽くなって右左折時のスムーズさが向上したので、コーナーリングが楽しくなっています。また、静粛性も明らかによくなっていて、クルマが全体的に上質になったと感じています。これからしっかり走り込んで、電費や雨天時でのインプレもこのページで報告できればと思っています」


梶さん「ひとまずホッといたしました! 環境性能が上がっていて転がり抵抗が少なくなり、静粛性が向上しているので、そこをいち早く感じていたただけて嬉しいです」


交換した『パイロットスポーツ5』は、美観にもこだわっていて、遠くから見てもミシュランだとわかるのがポイント。フルリングプレミアムタッチはロゴをとことん美しく見せる。

編集部O「今回、私のクルマは『パイロットスポーツ5』に交換いただいたわけですが、ここでちょっと質問が。最近仕事で接するEVに『eプライマシー』が装着されているケースがとても多いのですが、どのような背景があるのでしょうか?」


梶さん「現在はEVを製造する世界的なブランドの約半数に、ミシュランタイヤを選んでいただいています。ご存じのように、EVはバッテリーを搭載しているためエンジン車に比べて車重が重いのですが、トルクの立ち上がりが早いためスタートの加速が速いという特性があります。つまり、その高トルクに耐えながら、静粛性、そして航続距離に対するニーズにも応えていく必要があるのです。『eプライマシー』はミシュランタイヤシリーズでプライマシーシリーズのコンフォート性能を保ちながら、転がり抵抗を低減させた味付けがされているので、そこが評価されていると思っています」


編集部O「相反する要因をそれぞれクリアする必要があるという、ハイバランスを実現しているわけですね」


梶さん「ミシュランはサスティナビリティに対しても積極的で、製造時の素材の研究やリサイクルはもちろん、タイヤの寿命末期まで『最後まで続く性能』、つまり摩耗末期まで基本性能を担保することを製品設計のゴールとしていることもお伝えしたいポイントです。実施する試乗会で摩耗末期のタイヤを用意して試していただくこともやっており、みなさん試乗して性能の落ち込みが少ないことに驚かれます」


編集部O「1990年代に他社に先駆けて低燃費タイヤ「グリーンタイヤ」も発売されていましたし、市場への対応も早いですよね」


梶さん「気づいていただけて嬉しいです。その意味では『eプライマシー』も来たるEV時代を見越したタイヤ、ということになります」


編集部O「私が乗っているホンダeは2020年デビューなので、そのころはまだ『eプライマシー』はなかったんですね。どういう乗り味になるのか興味ありです」


梶さん「じつは今日、お伝えしたいことがもう1点あるのです。それは、EVだから『eプライマシー』がおすすめというわけではないということです」

編集部O「なんと! それはどういう意味なのでしょうか?」


梶さん「一般的なメーカーでは、スポーツタイヤだとスポーツ性をあげよう、コンフォートタイヤだったら静粛性をしっかりだそう、、、そういう設計をすると思うんですけど、ミシュランの場合はコンフォートタイヤでもしっかりスポーツ性能を持ってなきゃいけないし、スポーツタイヤでもうるさかったらダメという基準があるのです。その基準はとても厳しく、どのシリーズのタイヤもグリップ性、静粛性、耐摩耗性、ウェット性などの性能を全方位的に担保した上で、そのモデルなりの味付けをしていくという方法です。説明するのが少し難しいのですが、そうした「トータルパフォーマンス」を意識した開発を行っているのです」


編集部O「つまり、EVなら『eプライマシー』が代表的なおすすめ銘柄ではあるけれど、ほかのシリーズをEVに履かせてもまったく問題ないということですね」


梶さん「そうなのです。航続距離をとくに気にする方には『eプライマシー』をおすすめするのですが、他シリーズの摩耗性能も上がっているので、EVだから『eプライマシー』一択というわけではないということを、ぜひ多くの方に知っていただきたいなと思っています」


編集部O「これもなかなか興味深い話ですね。先ほどの『最後まで続く性能』にも、なんだかとても腹落ちしてます。というのも、今回新しいタイヤに交換して当然いい印象なのですが、だからといって、交換前の古いタイヤもそこまで悪化してなかったのかも(!?)と思った自分がいます。まだまだ掘るとおもしろいエピソードがありそうですね!」


梶さん「インプレッションの続報も楽しみにしています!」


日本ミシュラン株式会社
乗用車・商用車タイヤ事業部
マーケティング部 ブランド戦略マネージャー
梶 恵子さん

「1889年創業のミシュランは、ミシュラン兄弟(アンドレとエドワール)が叔父の経営していた農機具やゴム製品の会社を引き継ぐところから始まりました。当時、空気入りのタイヤに初めて乗ったエドワールが感動して、この素晴らしいタイヤを世の中に広めたい!という思いが社の原動力になり、その思いがいまも続いているというわけです。そして、ミシュランは各地の名所やレストランを紹介するミシュランガイドがあるように、人が移動することにいい影響を与えたいという思想があります。そんなライフスタイルを想起させるタイヤを、誇らしく使っていただきたいと思っています」

https://www.michelin.co.jp/

タイヤ交換は信頼できるお店で
 そして、ひと口にタイヤ交換といっても、その作業やノウハウは奥が深い。クルマを理解するひとほど、ここにもこだわりたいところだろう。今回は、多くのメディア関係者から支持を得ている「シノハラタイヤ」に、作業をお願いした。

 お店に到着すると、全体から待合室までタイヤショップのイメージを覆す綺麗さにまず驚いた。トラックにも対応できる店舗は隅々まで綺麗で、「ここなら丁寧に作業してくれるに違いない」とだれもが思うはずだ。タイヤ交換の手際も素晴らしく、かつ早いので、撮影のために何度もスタッフの手を止めていただいた。


・ホンダeをピットに入れリフトアップ(ジャッキアップポイントもしっかり確認)/タイヤを外す

・タイヤチェンジャーにセットし、ホイールからタイヤを外す(ホイールにキズをつけぬよう細心の注意を払う)
・タイヤとホイールをセット(組み付け時にビード部の破損を防ぐため専用のクリームを塗布)
・空気圧/ホイールバランスの調整(組み付けた状態で全体のバランスを調整)
・ホンダeに取り付け(ホイールの取り付け面を丁寧に掃除)


 プロとしての洗練された技術の提供と、「ここなら安心」「またお願いしよう」といったホスピタリティを大切しているという同店。ちょっとした疑問や細かな質問にも丁寧に対応してもらえる頼もしいお店だ。

シノハラタイヤ株式会社

本社/辰巳営業所
東京都江東区辰巳1-7-20
電話03-3521-7091

https://www.shinohara-tire.co.jp
今回のまとめ
・ホンダeはタイヤにもこだわっていた
・交換したミシュランタイヤの考え方に学ぶ
・タイヤはもちろん、交換ショップもとても大切


次回予告
いよいよ気になるEVの一週間テストが始まります!

編集部O プロフィール

自他共に認めるクルマ好き、キャンプ好き、ウインタースポーツ好きにして、気になることは徹底的に調べるのがモットー。今回は企画を成立させるために、ローンを駆使して自らEVを購入。これからEVにまつわる諸問題に体当たりしていきます!

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THE EV TIMES

みんなのコメント

2件
  • ivq********
    無充電耐久レース
    無許可公道走行会
  • kus********
    2020年の登録から4年。←交換時期だね。 
    EV歴12年 PHEV歴10年の当方から言われてもらうなら、HVがよく履く、燃費を稼ぐためにトレッド幅を狭めているタイプは避けよう。
    低燃費を謳うタイヤには225と謳ってあってもトレッド面が狭くなっている。
    燃費は気にしなくて良い。EVは超低燃費車だから。
    それより、大トルクをしっかり受け止めるトレッドやサイドウォールで選ぶべき。
    床下に最重量物を均等に配置するから、ミッドシップカーよりもコーナリング性能と前後軸荷重はバランスが良いから、タイヤをケチるとたのしくない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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