ポルシェはFIA世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にLMDh車両の『963』をデビューさせる。開幕戦からワークスチームが参戦するのと並行し、カスタマーチームにもマシンを供給する予定であるものの、サプライチェーンの問題により開幕戦にはカスタマーカーの準備が間に合わないとポルシェは認めた。
ニューマシンの投入初年度からカスタマーチームにマシンを供給する予定だとしていたポルシェ。まずはイギリスのJOTAが最初のカスタマーチームとしてWEC参戦を表明、さらにJDC-ミラー・モータースポーツがIMSAにポルシェ963を出走させる計画を明らかにした。
■LMP2クラスの”雄”JOTA、来季WECはポルシェの新LMDh『963』で参戦。同シリーズではカスタマー第1号に
ポルシェは最終的に4台のマシンをプライベーターに供給し、2台ずつWECとIMSAに割り当てるつもりだが、以前からカスタマーカーがIMSA開幕戦デイトナ24時間レースに参戦する可能性はないとしていたため、計画の遅れは明らかだった。
「サプライチェーンに問題がある」とポルシェ・モータースポーツのLMDhディレクターであるウルス・クラトレは言う。
「納車が来年の4月になることは、契約時にカスタマーも分かっていたはずだ。デイトナ、セブリング、ロングビーチ、ポルティマオのIMSAカレンダーでは、カスタマーカーを用意することは不可能なんだ」
「我々もカスタマーも、主催者側もこの事実を好ましく思っていないが、それが現実だ。我々はかなり早い時期にそのことを伝えており、基本的には今もそれは変わらない」
「(カスタマーの)クルマは、4月末に準備される。今、我々はカスタマーとコミュニケーションをとっている。というのも、できるだけ早くクルマを彼らに渡したいからだ」
JOTAとJDC-ミラーだけでなく、プロトン・コンペティションもポルシェのカスタマーチームに加わり、最終的にWECとIMSAでポルシェ963を走らせる予定となっている。
クラトレの発言によれば、カスタマーカーのデビューは4月末のWECスパ6時間レースでのJOTAが最速のタイミングとなるはずだが、クラトレはスパへの参戦は明言しなかった。
IMSAでJDC-ミラーがポルシェ963を走らせるのは、5月中旬のラグナセカからになりそうだ。
「各車両の日程はまだ決まっていないが、4月になるだろう」と、クラトレは付け加えた。
「そしてそれはこれまで変更されていない」
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