アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、先日行なわれたF1ロシアGP決勝のオープニングラップにおいて、ターン2で本コースを通らずエスケープゾーンを通過した。FIAはアロンソがこの動きによってアドバンテージを得ていないとして、最終的には何の措置も取らなかったものの、ポジションを落とすことなくコースに復帰したアロンソの動きはFIAから注目されていた。
それから2週間が経ち、トルコGPの会場で当時の動きについて質問されたアロンソは「疑いを持たれていることをここイスタンブールで確かめるため」にターン2を直進したと語り、自分のアクションが他より厳しい目で見られていると主張した。
■アルファロメオ代表、ノリスの「ペナルティなし」裁定に納得いかず。“情状酌量”が裁定の一貫性を崩している?
「僕が何かをした時、彼らが取る態度や反響が異なるということを確かめたかったんだ」
アロンソはそう語った。
「僕は今年、多くのドライバーにアスファルト(本コース)の外からオーバーテイクされたりして、コース上で馬鹿を見てきた。オーストリアでの1回目のレースも2回目のレースも、(コース外からオーバーテイクされたのに)何も起きなかった。レース後に誰かに疑いの目が向けられることはなかったんだ」
「しかしソチを終えて、(自分に)疑いの目が向けられた。それは事実だ」
アロンソはオーストリアGPのオープニングラップにおいて、ターン1でマクラーレンのダニエル・リカルドにトラックリミット外から追い抜かれたにも関わらずリカルドに何の制裁もなかったことに憤慨し、「トラックリミットを守っている自分が馬鹿みたいだ」と不満を漏らしていた。
アロンソはソチでの出来事で「色んなことが浮き彫りになった」として、「人によってルールが違っていたりする」と付け加えた。
そしてアロンソは、同じくロシアGPで起きたランド・ノリス(マクラーレン)の一件にも言及した。ノリスは雨が降り始めたレース終盤、ドライタイヤからインターミディエイトタイヤに交換するためにピットに向かったが、ピットレーン入口を曲がりきれずにホワイトラインをカット。通常ホワイトラインカットはペナルティとなるケースが多いが、ノリスの一件は「予測可能かつ意図的ではなかった」として戒告のみで済んでいる。ただこれには裁定の一貫性を疑問視する声も多い。
これについてアロンソは皮肉交じりにこう語った。
「次にピットレーン入口のホワイトラインをカットしたドライバーが、どの国籍のドライバーで、ペナルティを受けるかどうか……見ものだね」
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