現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > プジョーの新たなモータースポーツシーンを切り拓く「9X8 ハイパーカー 」公開 【動画】

ここから本文です

プジョーの新たなモータースポーツシーンを切り拓く「9X8 ハイパーカー 」公開 【動画】

掲載 更新
プジョーの新たなモータースポーツシーンを切り拓く「9X8 ハイパーカー 」公開 【動画】

PEUGEOT 9X8 Hypercar

プジョー 9X8 ハイパーカー

ロータス エミーラ、初公開から僅か48時間後にグッドウッドでヒルクライムに参加!

2022年シーズンのWECでデビュー予定

プジョーは、2022年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)に投入するル・マン・ハイパーカー(LMH)規定マシン「プジョー 9X8 ハイパーカー」を発表した。2022年シーズンから2台のプジョー 9X8 ハイパーカーを、ポール・ディ・レスタ、ロイック・デュバル、ミッケル・イェンセン、ケビン・マグヌッセン、グスタヴォ・メネゼス、ジェイムス・ロシター、ジャン=エリック・ベルニュの6名がドライブする。

2021年シーズンから導入されたLMH規定をベースに完全新規開発された9X8 ハイパーカーは、ハイブリッドテクノロジーを搭載した4輪駆動プロトタイプレーシングカー。プジョーは市販モデルとモータースポーツにおいて新戦略「ネオ・パフォーマンス(Neo-Performance)」を掲げており、プジョーの新たなモータースポーツ活動を象徴するマシンとなる。

かつてル・マンを制覇した905、908の直系モデル

9X8 ハイパーカーの「9」は、1992年と1993年にル・マン24時間を制したプジョー 905と、2009年にル・マン24時間のウイナーであるプジョー908の直径モデルであることをアピール。この新しいプロトタイプレーシングカーは、トップレベルのモータースポーツにおけるプジョー成功の歴史を引き継ぐ存在となる。

また「X」は、4輪駆動技術とハイブリッドパワートレインの搭載を意味し、モータースポーツにおけるプジョー・ブランドの電動化戦略を体現。「8」は208、2008、308、508、3008、5008などプジョー現行モデルから採り入れられている。

リヤウイングを排した先進的なフォルム

プジョーのデザインチームと開発チームは、モータースポーツ部門のプジョー・スポールと協力し、新たな空力ソリューションとスタイリングのアイデアを研究。これまでにない完全にオリジナルな存在のレーシングカーを作り上げた。

特にエアロダイナミクスに関して、LMH規定はより大きな柔軟性が認められており、9X8 ハイパーカーでは先進的なフォルムが採用された。また、これまでのレーシングカーで当たり前のように存在していたリヤウイングをあえて廃止。フェンダー上のウイングベントはタイヤの上部を露出し、完全にボディカウルに統合されたミラーはエアロダイナミクス向上に貢献している。

9X8の前後シグニチャーライトは3本の爪痕のようなストロークで構成。現行プジョーのトレードマークとなるデザインがレーシングカーにも採り入れられた。また、ボディやコクピット内に配されたセレンシウムグレーとクリプトナイト・アシッドグリーン/イエローのコントラストは、508と508 SWで初めて採用された新しい「プジョー・スポール エンジニアード」ラインと同様のカラースキームとなる。

これまでの常識を覆す先進的なコクピット

エクステリアだけでなく、コクピットも大型ディスプレイが配置されたスクエアなステアリングホイールをはじめ、リヤビューミラーがデジタル化されるなど、これまでのレーシングカーの常識を覆す仕様となっている。プジョーのリンダ・ジャクソンCEOは、9X8 ハイパーカーの先進性について、次のようにコメントした。

「私はプジョー・デザインとプジョー・スポールが、常に質の高い革新的な作品を生み出してきたことをよく知っています。しかしこの9X8 ハイパーカーには圧倒されました。とにかく素晴らしいのです。その革新的で流れるようなラインが、パワフルなブランド・アイデンティティを見事に表現しています」

「9X8 ハイパーカーのディフューザー上に『We didn’t want a rear wing(私たちにリヤウイングは必要ない)』というメッセージが記されています。リヤウイングは、1967年にル・マン24時間レースに参戦したシャパラル 2Fで初めて採用されたもので、半世紀以上当たり前に取り付けられましたが、採用が疑問視されたのは今回が初めてのことです」

「9X8の革新的なリヤセクションは、プジョー・スポールの開発チームが人目を惹くスタイルを維持しながら、可能な限り空力的に優れたモデルにするために行った研究から生まれたものです」

最高出力680hpの2.6V6ターボに電動モーターの組み合わせ

2020年9月、新たにル・マン・ハイパーカークラスへのプジョー参戦が発表されて以来、パリ近郊ベルサイユにあるプジョー・スポールのファクトリーでは9X8 ハイパーカーの開発が精力的に進められてきた。

搭載される「プジョー ハイブリッド4 500kWパワートレイン」は、最高出力680hpを発揮するバンク角90度2.6リッターV型6気筒ツインターボガソリンエンジンをミッドに搭載。これに7速ギヤボックスを組み合わせ、フロントアクスルに200kWの電動モーターユニットが配置される。

すでに内燃機関は4月からテストが開始されており、モーター、ギヤボックス、バッテリーの各ユニットは現在組み立て中。900V高電圧・高密度バッテリーは、プジョー・スポールとトタルの子会社であるサフト(Saft)が共同開発したものが搭載される。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

SUPER GTの「LM corsa」をサポートする「TWSプリンセス」4人組のスタイルが良すぎ! 爽やかなコスチュームを纏う彼女たちは普段何してる?
SUPER GTの「LM corsa」をサポートする「TWSプリンセス」4人組のスタイルが良すぎ! 爽やかなコスチュームを纏う彼女たちは普段何してる?
Auto Messe Web
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
motorsport.com 日本版
フェルスタッペン、苦しい1年を戦い抜いた4連覇は”誇り”「ある意味、とても特別で美しいシーズンだ」
フェルスタッペン、苦しい1年を戦い抜いた4連覇は”誇り”「ある意味、とても特別で美しいシーズンだ」
motorsport.com 日本版
MAXWIN、ヘルメット取付タイプのGPS搭載ドラレコ「MF-BDVR001G」発売
MAXWIN、ヘルメット取付タイプのGPS搭載ドラレコ「MF-BDVR001G」発売
レスポンス
空冷6気筒の水平対向! RRレイアウト! ポルシェになれなかったGMの「コルヴェア」とは
空冷6気筒の水平対向! RRレイアウト! ポルシェになれなかったGMの「コルヴェア」とは
WEB CARTOP
「パフォーマンスやスピードは昨年と比べ物にならない」トヨタWRC勝田貴元、2024年は自身の成長を実感した1年に
「パフォーマンスやスピードは昨年と比べ物にならない」トヨタWRC勝田貴元、2024年は自身の成長を実感した1年に
motorsport.com 日本版
水道代がかからないしエコだからって「井戸水」「雨水」洗車はNG! キレイにならないどころか塗装を傷める可能性もあった
水道代がかからないしエコだからって「井戸水」「雨水」洗車はNG! キレイにならないどころか塗装を傷める可能性もあった
WEB CARTOP
スライドドア採用! ホンダの「2ドア“MR”ハッチバック」がスゴイ! まさかのミッドシップでめちゃ楽しそうな「ステップ“バス”」とは
スライドドア採用! ホンダの「2ドア“MR”ハッチバック」がスゴイ! まさかのミッドシップでめちゃ楽しそうな「ステップ“バス”」とは
くるまのニュース
ホンダ『S660』用HKSインタークーラーキットがリニューアル、ブラックメッシュホース使用で軽量化
ホンダ『S660』用HKSインタークーラーキットがリニューアル、ブラックメッシュホース使用で軽量化
レスポンス
NY発ファッションブランドが本気のカスタマイズ!「エメ レオン ドレ」流ポルシェが「鮮烈」デビュー
NY発ファッションブランドが本気のカスタマイズ!「エメ レオン ドレ」流ポルシェが「鮮烈」デビュー
Webモーターマガジン
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
「タイヤの摩耗が早い」「買い取り価格は期待できない」EVにまつわる巷のウワサ6つの真実
THE EV TIMES
【スクープ】スバル「アウトバック」の次期型はワゴンボディからSUVに激変! 日本再発売もある!?
【スクープ】スバル「アウトバック」の次期型はワゴンボディからSUVに激変! 日本再発売もある!?
LE VOLANT CARSMEET WEB
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」公開! 5人寝られる&「立って歩ける」内装が超スゴイ! ファンルーチェ「セレンゲレティ/ウラルエイジア」お台場で実車展示
トヨタの「“2階建て”ハイエース!?」公開! 5人寝られる&「立って歩ける」内装が超スゴイ! ファンルーチェ「セレンゲレティ/ウラルエイジア」お台場で実車展示
くるまのニュース
トーヨータイヤ「OPEN COUNTRY」装着車両がメキシコ開催の「スコア・バハ1000」3位入賞で、最上位クラス年間チャンピオン獲得
トーヨータイヤ「OPEN COUNTRY」装着車両がメキシコ開催の「スコア・バハ1000」3位入賞で、最上位クラス年間チャンピオン獲得
レスポンス
地上を転がって移動できるドローン!? DICが「CES 2025」で発表へ
地上を転がって移動できるドローン!? DICが「CES 2025」で発表へ
レスポンス
FIA/WRCがラリージャパンのSS12キャンセル理由を説明「許可されていない車両が進入し、スタートラインを塞いだ」
FIA/WRCがラリージャパンのSS12キャンセル理由を説明「許可されていない車両が進入し、スタートラインを塞いだ」
AUTOSPORT web
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
くるまのニュース
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村