2021年FIA F3第3戦シュピールベルクのレース3がオーストリアのレッドブルリンクで行なわれた。優勝したのはフレデリック・ベスティ(ARTグランプリ)だった。
予選の結果通りにグリッドに並ぶレース3は、勝者に25ポイントが与えられる週末で最も重要なレース。ポールポジションには、レース1優勝&レース2で3位と勢いのあるデニス・ハウガー(プレマ)がついた。岩佐歩夢(ハイテック)は18番手スタートだ。
■F3シュピールベルク:レース2は“ラルフの息子”、ダービッド・シューマッハーが初優勝。岩佐歩夢は追い上げるも14位
曇りのレッドブル・リンク、路面温度は33度と低めの中、24周のレースがスタート。4番手のカイオ・コレ(MPモータースポーツ)がすぐに動き出せずに後方まで沈んだが、他に大きな混乱もなくハウガーがホールショットを決めた。
3ワイドでコーナーに進入していくシーンもあるなど、ところどころで激しいバトルが展開された。首位のハウガーにも、2番手のベスティが仕掛けていき、5周目のターン4でオーバーテイク、首位に立った。ハウガーは7周目にアレクサンダー・スモリャル(ARTグランプリ)にも交わされてしまい、3番手に落ちた。
首位争いには4番手のオリー・コールドウェル(プレマ)も加わり、4台がひとかたまりとなって11周目のターン4に進入。ここではベスティが首位をキープ、ハウガーが2番手に戻った。
岩佐はDRSトレイン状態となっている車列をかき分けるように少しずつポジションアップ。13番手までポジションを上げ、レースを折り返した。
14周目、クレメント・ノバラク(トライデント)と5番手争いを展開していたアーサー・ルクレール(プレマ)がターン1でコースオフ。これで出遅れてしまい、ヴィクトール・マルタンス(MPモータースポーツ)に抜かれてしまった。それでもルクレールは諦めず、マルタンスと接触しながらターン3を立ち上がり、ターン4のイン側を狙いラインを変えた。
しかしマルタンスもインを締め、2台は接触。コントロールを失ったルクレールは、ノバラクも巻き添えにしながらランオフエリアでレースを終えることになってしまった。マルタンスもランオフエリアを大回りしてピットに戻ったが、マシンのダメージが大きかったようでリタイアとなった。
これでセーフティカーが出動。18周目からレースが再開されると、各所で接近戦が繰り広げられた。岩佐はリスタートでひとつポジションを上げて9番手とすると、前方でチームメイトのジャック・クロフォードとジャック・ドゥーハン(トライデント)が接触。2台は後退を余儀なくされ、岩佐は6番手までポジションを上げた。
上位4台による優勝争いはファイナルラップまで接近した状態が続いたが、ベスティが逃げ切りトップチェッカー。ポールポジションは2位でレースを終えた。3位にはコールドウェルが入っている。
岩佐は6位フィニッシュ。他車の接触にも助けられたとはいえ、12ポジションアップの印象的なパフォーマンスを披露。レース1の失格で歯車が噛み合わなかった週末だったが、自らの力でポジティブに締めくくって見せた。
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