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速そうに見えて実はそうでもなかったクルマ 23選 外観とパワーが相反するスポーツカー

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速そうに見えて実はそうでもなかったクルマ 23選 外観とパワーが相反するスポーツカー

クルマは見た目で判断できない

シャープなスタイリング、大型スポイラー、凝った造形のエアロパーツなどは時折、とてつもないパワーを秘めているかのように我々を錯覚させることがある。

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しかし、外見に惑わされてはいけない。速そうに見えても、必ずしも加速や最高速度が優れているとは限らないのだ。ここでは、そんなクルマをいくつか紹介したい。

トヨタ・セリカ

低く構えたスタンス、小さなボンネットスクープ、彫りの深いボディライン。トヨタ・セリカは、最高出力145psを発揮するヤマハ由来の1.8L VVT-Iエンジンでデビューを飾った。0-100km/h加速には9秒を要するが、十分な距離さえあれば最高速度200km/hに到達する。

ドラッグレーサーではないものの、セリカはハンドリングに優れており、1999年に発売された前輪駆動車の中で最もハンドリングが良いという評価もある。

マツダRX-8

イカした2+2レイアウト、スポーティなデザイン、RX-7のツインターボを進化させた高回転型の自然吸気1.3Lヴァンケルローターエンジンなど、見た目や装備からはスピードマシンとして期待されたRX-8。

最高出力は192psだが、ロータリーの弱点であるトルクは22.4kg-mと細く、0-100km/h加速は7.5秒、1/4マイル加速は約17秒であった。

トヨタGT86

2012年に登場したGT86(トヨタ86の欧州仕様)は、軽量なボディ、後輪駆動、50:50の重量配分が高く評価された。アグレッシブなヘッドライト、地面に吸い付くようなスタンス、抑揚のあるルーフラインは、正真正銘のスポーツカーと呼ぶにふさわしいものである。

2.0Lのボクサーエンジンは最高出力200ps、最大トルク20.9kg-mを発生。1239kgの車重を支えながら、静止状態から7.7秒で100km/hに達し、最高時速は220km/hと悪くないものであった。しかし、AT車を選んだ場合、0-100km/h加速が8.2秒という、はっきり言って緩慢なタイムで我慢しなければならない。

フィスカー・カルマ

BMW Z8やアストン マーティン・ヴァンテージをデザインしたヘンリック・フィスカー氏は、2011年にフィスカー・カルマを発表した。ボンネットは長く、車幅はフェラーリ360よりも広く、ボディはアストン マーティン・ラピードのような造形で、280km/hくらいは出そうなイメージだった。

しかし、そのボディの中には最高出力264psの2.0Lエンジンと、後輪を駆動する2基の204psの電気モーターが搭載されている。シリーズ方式ハイブリッドのため、エネルギーはバッテリーに蓄えられた電力のみ。0-100km/h加速8.0秒で、これは期待外れと言わざるをえない。

フェラーリ・モンディアル

1980年代、フェラーリは伝説的なテスタロッサとF40を世に送り出した。素晴らしい贈り物である。1980年にジュネーブで発表されたモンディアルは、象徴的なフロントエンド、ミドマウントのV8を冷却するエアベント、スーパーカーとしての存在感など、フェラーリらしさをすべて備えていた。

発売当時、3.0L V8エンジンは217ps(米国仕様では208ps)を発揮し、0-100km/h加速のタイムは8.2秒(10秒に近いという説もある)とされた。アクセルを踏み続ければ最終的には225km/hまで加速できるが、長い直線があれば、の話である……。

デロリアンDMC-12

DMC-12は、適切なエンジンを見つけるのに苦労した。試作車はフォードのケルンV6を搭載していたが、後にシトロエンの4気筒エンジンに交換され、ターボチャージャーが搭載されることになった。しかし、残念ながらシトロエンはこの提案を気に入らず、デロリアンに他をあたってもらい、最終的にプジョー製の2.85L V6に落ち着いた。

流線型のボディワークとガルウィング・ドアでスーパーカーのように見えるが、132psの低出力と1230kgの車重で、静止状態から100km/hに達するのに10.5秒という退屈な時間を要した。公称の最高速度は210km/hだったが、別の資料では170km/hが限界とされている。

ホンダCR-Z

ホンダがCR-Z発売を予告したとき、かつてのCR-Xの復活か、という期待が膨らんだ。しかし、CR-Xの1.6L VTEC(162ps /8000rpm)とは異なり、CR-Zでは124psの1.4Lハイブリッドが採用された。

0-100km/h加速は10.0秒、最高速度は190km/hと、CR-Zは決して直進加速に優れているわけではない。しかし、フロントストラット、リアトーションビームのサスペンションを強化することで、走りをより楽しめるようになった。

ヒョンデ・クーペ

ヒョンデ(当時はヒュンダイ)・クーペはスポーティなフォルムが特徴的で、なかなかにハンサムだ。2005年に行われたフェイスリフトでは、新しいライトの導入とスタイリングの微調整が施され、人気を博した。

ヒョンデはおそらく、高い保険をかけられない若者をメインターゲットにしていたのだろう。1.6Lエンジンの最高出力は104psで、0-100km/h加速11.5秒、最高速度は185km/hとびっくりするほど低いものであった。

フォード・マスタング・キングコブラ

第一次オイルショック(石油危機)が去った1974年、フォードはマスタングのフォルムを維持しつつ、燃費と優れたドライバビリティを両立させた新型車の投入を決定する。

その結果、期待外れのスペックとなり、エンジンは5.0L V8ではなく、最高出力89psの2.3L 4気筒か106psの2.8L V6しか選べなかった。V6の場合、0-97km/h加速はプジョー504並みの13秒、最高速度は160km/hがやっとである。

シボレー・カマロ

それまでのカマロは、V8と並んで直列6気筒またはV6が用意されていた。1982年に登場した3代目では、2.5LのV6が採用された。スーパーカーに影響されたエアロダイナミックなデザインとワイドなマッスルカーボディを持つ3代目カマロは、最高出90ps、最大トルク18.2kg-mで、0-100km/h加速は13.8秒という遅さだった。最高速度は170km/hにとどまる。

ヒョンデ・ヴェロスター

ヒョンデは2012年、人気のフォルクスワーゲン・シロッコに対抗してヴェロスターを発売した。3ドア・レイアウトの奇抜なクーペデザインである。ヴェロスターはボディロールがほとんどなく、グリップも効くため、ハンドリングは素晴らしい。

しかし、1.6Lエンジンからは140psしか発生せず、静止状態から100km/hまでは10秒もかかるため、美点が損なわれてしまっている。後にヒョンデは、ベース車の性能の低さを補うため、よりパワフルなターボモデルを発売した。

三菱エクリプス・スパイダーGS

エクリプス・スパイダーは、空力に効きそうなボディやロー&ワイドなスタンスから想像されるほど速くなく、コンバーチブルであることから1589kgという重量も枷となっている。そのため、2.4Lの149psという出力では、0-100km/h加速8.9秒、1/4マイル17秒にとどまる。AT車の場合、0-100km/h加速10.4秒というタイムに耐えなければならない。

アウディ100クーペS

エレガントでファストバックのようなデザインが魅力的なアウディ100クーペSだが、112psの1.9L 4気筒エンジンと3速ATを搭載した前輪駆動車である。100クーペSは、スポーティなシルエット、4灯式ヘッドライト、ロングボンネット、クロームトリムにより、実際よりもプレステージで高価な印象を与えた。しかし、0-100km/h加速は12.2秒、最高速度は183km/hとなっている。

ポンティアック・フィエロ

トヨタMR-2のようなシャープなボディを持ち、小型軽量でミドエンジンレイアウトを持つフィエロは、書類上では速いと考えられていた。当初は高回転型の1.8Lエンジンを搭載する予定だったが、コスト面から最高出力94psの安価な2.5Lが選ばれ、0-100km/h加速11.0秒という長いタイムと170km/hの最高速度を実現した。

より筋肉質なサウンドの2.8L V6 GTバージョンもあるが、こちらも最高出力144psにとどまり、0-100km/h加速8.3秒という残念な結果に終わっている。

マツダMX-30

EV(電気自動車)は通常、大きなトルクを一瞬で発揮し、印象的な加速を見せる。MX-30は、低いルーフラインやスマートなヘッドライトなど、それらしく見えるが、出力は145psに27.5kg-mと控えめだ。車重が1645kgもあるため、0-100km/h加速は10.0秒とやや鈍く、最高速度140km/h、航続距離はわずか200kmだった。

マツダMX-5

MX-5(ロードスターの欧州仕様)は50:50の重量配分とシャープなステアリングによるハンドリングは優秀で、低価格であることからもサーキット走行などで多くの人に選ばれたクルマだ。

しかし、自然吸気エンジンの最高出力は116psで、静止状態から100km/hまで9.4秒で到達するもので、マツダはわずか14psアップの1.8Lをリリースした。1.8Lが好まれた一方で、1.6L車のオーナーは直進加速を克服するためにターボやスーパーチャージャーを装着したことが知られている。

フォルクスワーゲンSP2

輸入税が高く、スポーツカーに飢えていたブラジルでは、ビートルをベースにした「プーマ」という独自のスポーツカーがあった。そこでフォルクスワーゲンは、ブラジルにもう1台スポーツカーを導入しようと、現地部門を通じてSP2を開発した。本革シートと低いドライビングポジションを備えた室内、リアサイドのエアベントと長いボンネットを持つ流麗なスチールボディが美しい。

しかし、車重は890kgとプーマより重く、エンジンは1.7Lで最高出力76psと極小だった。その結果、最高速度153km/h、0-100km/h加速17秒という驚異的な遅さを実現している。

三菱FTO

最高出力200psの2.0L V6はいいとして、スタンダードな1.8Lエンジンはわずか127psしか出ない。三菱FTOは、3000GT(GTO)のような大きなフロントライト、エアロダイナミックボディ、クールなスポイラーなど、スポーツカーとしての特徴はすべて揃っている。しかし、0-97km/h加速は10.0秒と長く、最高速度も200km/hがやっとだった。

同価格帯のクーペ・フィアット1.8L仕様(128ps)は、それでも遅いものの、0-100km/hを10秒弱で駆け抜け、205km/hまで加速することができるのだ。

ポルシェ924

924はポルシェとしてではなく、アウディまたはフォルクスワーゲンとして販売される予定だったが、フォルクスワーゲンがこの計画を打ち切りとした。そこで、ポルシェがその権利を買い取り、独自のモデルとして販売することになった。

924はなぜかフォルクスワーゲンの商用車由来の2.0Lエンジンを搭載し、最高出力125psを発揮。0-100km/h加速は11.0秒という怠惰なタイムだが、十分なスペースがあれば最高速度200km/hに達する。

ランチア・スコーピオン

フィアットのために設計されたものが、最終的にランチアの手に渡った。欧州向けには122psのモンテカルロ、米国向けには排出ガス規制の関係で82psの1.8Lエンジンを積んだスコーピオンが用意された。

0-100km/h加速で9秒かかる欧州仕様に対し、米国仕様はさらに長い13.4秒を要した。フロントは長いボンネットとアグレッシブなライトが魅力的で、リアはX1/9を思わせるデザインだ(スコーピオンはもともとX1/8と呼ばれていた)。

スマート・クーペ

メルセデスの傘下にあるスマートは、2人乗りや4人乗りの小型車をリリースしていることで知られているが、スポーツカーを製造するブランドではない。しかし2003年、790kgの車重に低いドライビングポジション、660ccターボエンジンを搭載したクーペが登場した。

とても個性的でかわいらしいデザインだが、最高出力は81psで、トランスミッションは3速セミAT、そして0-100km/h加速は11秒強というものであった。後にブラバス仕様が登場し、出力は102psに向上したが、MTの設定がなく、0-100km/h加速10秒と、依然として遅いことに変わりはない。

フィアットX1/9

X1/9は、フェラーリのようなフラットなトランクリッド、彫りの深いフロントエンド、サイドマウントのエアダクトなど、一見すると速そうに見える。だが、搭載された1.3L 4気筒は76psと非力で、車重わずか880kgでありながら100km/hまで12秒8かかるという、非常に恐ろしいタイムとなっていた。

フィアットは後にX1/9を改良し、最高出力85psの1.5Lを搭載したが、それでも0-100km/h加速は11.5秒、最高速度は180km/hにとどまり、大幅な性能向上にはつながらなかった。

ポルシェ914

片やフォルクスワーゲンは象徴となるスポーツカーを作ろうと考え、片やポルシェは912に代わる新型車を必要としており、結果的に共同事業として914が考案された。ポップアップ式のヘッドライト、高いホイールアーチ、地面に吸い付くようなサスペンションなど、エアロダイナミクスを意識したデザインが目を引く。

ドライバーの後ろには、最高出力わずか81psのフォルクスワーゲン製1.7Lエンジンが搭載され、0-100km/h で13.3秒という気力のない加速を見せる。最高速度185km/hに達することさえ困難であった。

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みんなのコメント

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  • このニュース本文読んで欲しいのか?広告見て欲しいのか?わけからん。読む気なくなるわ。
  • 何年製の車か書けよ、50年前の車が今の基準で遅いのは当たり前だ。素人か?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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