2023年F1オーストリアGPの土曜スプリントで、フェラーリのシャルル・ルクレールは12番手、カルロス・サインツは3番手という結果だった。
ルクレールはスプリント・シュートアウトで6番手を獲得したものの、セッションのなかで、ターン9でオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に対して不必要な妨害を行ったと判断され、スプリントのグリッドを3位降格された。
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スチュワードに対し、ルクレールは、チームから最後に連絡を受けたのは、ターン4に近づいている時で(「6秒後方にピアストリ」)、ターン8に入っていく時にミラーで、ピアストリがターン7にいるのが見えたと語った。フェラーリは、ピアストリが急速に接近しつつあることをルクレールに伝えるために「もっとうまくやることができたはずである」と認めた。ルクレールは、事前に(チームから)警告を受けていたら、もっと早く他の行動を取ることができた、と述べた。スチュワードは、責任のすべてがドライバーにあるわけではなく、主な原因はチームのコミュニケーション不足であるとした上で、ルクレールへのグリッド降格ペナルティを言い渡した。
そのためルクレールは9番グリッドからスプリントをスタート。エステバン・オコン(アルピーヌ)を抜くことができないまま前半を走り、ランド・ノリス(マクラーレン)に抜かれた後、24周のスプリントのなかの18周目に、タイヤをインターミディエイトからミディアムに交換。路面はドライに適したコンディションになりつつあったが、いったん14番手に落ちた後、12番手まで挽回するにとどまった。
5番グリッドからスタートしたサインツは、ノリスの後退で1周目に4番手に上がり、13周目にはニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)をかわして、3番手を獲得した。
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
スプリント・シュートアウト=6番手(SQ1=15番手1分07秒061:ソフトタイヤ/SQ2=4番手1分05秒673:ソフトタイヤ/SQ3=6番手1分05秒245:ソフトタイヤ)
スプリント=12番手(9番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム)
僕はこういった(ウエットからドライへと変わる不安定な)コンディションで、もっとうまくやれるように努力する必要がある。カルロスはうまくやれたので、少なくとも僕の側の問題だ。スリックに換えた後、サーキットは一部しか乾いていなかったため、感触をつかむことができなかった。マシンを正しいウインドウに入れられず、ペースがとても遅かった。このマシンを走らせるのにとても苦労していて、自信を感じられずにいる。それがパフォーマンスに影響しているんだ。
僕はこの問題に集中する必要がある。今日のようなコンディションではなぜうまく機能しないのかを理解しなければならない。戦略の問題ではなく、僕のペースの問題だ。オコンといいバトルをしていたみたいに見えたかもしれないが、正直言って、こういう位置で戦うことに、僕は興味はない。こういうコンディションでのパフォーマンスを改善する必要がある。
明日は、ドライなら強さを発揮できるはずだ。レッドブルほどではないかもしれないが、それでも良い結果を出せるだろう。
(スプリント後のインタビューで、フェラーリのペースに不満を持っているかと聞かれ)フェラーリではなく、自分が問題だ。ハーフドライ、ハーフウエットの路面でスリックタイヤで走っていると、全くうまくやれないという状況が、3戦で起きている。ドライビングで何を間違っているのか、理解しなければならない。
完全にドライだったり、完全にウエットならうまくいく。でもその中間だと、全くうまくやれない。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
スプリント・シュートアウト=5番手(SQ1=1番手1分06秒187:ソフトタイヤ/SQ2=2番手1分05秒434:ソフトタイヤ/SQ3=5番手1分05秒136:ソフトタイヤ)
スプリント=3番手(5番グリッド/タイヤ:インターミディエイト)
楽な土曜日ではなかった。SQ1でブレーキのトラブルが発生し、1ラップでSQ2に進出しなければならなかった。そんな風に忙しい一日の始まりだったから、3番手を獲得できてうれしいよ。
SQ3にその新品ソフトのセットを取っておけたらよかったけれど、すべての状況を考えれば、スプリント予選で5番手というのは悪い結果ではなかった。
ウエットのスプリントレースもとてもチャレンジングだった。高速セクションでマシンがトリッキーだったんだ。それでも3番手を持ち帰ることができてよかった。今日可能な最大限の結果だと思う。
今は明日に気持ちを集中させている。チームとして前進したことを確認し、良い結果を出せればと思っている。
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