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1周目で終えた開幕戦の雪辱なるか。17号車Astemo太田格之進「勝ちにこだわっていきたい」/第2戦富士プレビュー

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1周目で終えた開幕戦の雪辱なるか。17号車Astemo太田格之進「勝ちにこだわっていきたい」/第2戦富士プレビュー

 スーパーGT開幕戦の岡山の決勝、オープニングラップで不運なアクシデントに巻き込まれてリタイアとなってしまった17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT。チームを移籍して最初のレースの1周目でクラッシュとなってしまった17号車の太田格之進が、今回の第2戦富士スピードウェイに向けて抱負を語った。

 太田格之進にとっては、まさに悪夢のような17号車デビュー戦となってしまった。スタート直後のオープニングラップ、コース後半のリボルバーコーナーで12号車MARELLI IMPUL Zからの接触を受けた14号車ENEOS X PRIME GR Supraがスピン。その14号車に17号車Astemoの太田格之進が逃げ場なく突っ込んでしまったのだ。

2024スーパーGT第2戦『FUJI GT 3Hours RACE』 5月2日 搬入日の様子

 17号車は見た目には大きな破損は見られなかったが、フロント内部ではラジエターなどが大きく破損し、その場でリタイアとなってしまった。

「あれはある意味、仕方ないことなので、気持ちの整理というか、ある程度時間が解決してくれるではないですけど、今は今週のレースを頑張ろうという気持ちになっています」と富士の搬入日に話す、太田格之進。

 17号車Astemoの金石勝智監督も、太田に非がないことを明らかにしながら、チームとしての反省も忘れなかった。

「不運ですよね。不運ですけど、あえて反省するなら予選でもうちょっと前に行けるクルマをドライバーに与えられていたら、もうちょっとリスクが減っていたかなあと」

 1周目での破損はチームにとっても、大きな痛手となった。破損状況を改めて聞くと……。

「思い出したくないです(笑)。それで察して下さい。クルマの前側は結構、重要なものが多くて詰まっているので、ラジエターとかチンスポ(チンスポイラー)とか……その分、この富士で取り返しますけどね(苦笑)」と、金石監督。

 その分、今回はサクセスウエイトも0kgで17号車Astemoは優勝候補の一台に挙げられる。そして今季のホンダのニューマシン、シビック・タイプR-GTは富士のストレートで速さを見せそうな気配だ。

「直線は速そうですね。それを武器にしつつ、いかにセクター3(登りの低速区間)を足、メカニカルグリップで稼いで速く走れるか。セクター3で速いとタイヤの持ちも良くなる方向になるので、トータルでうまいこと(優勝を)獲れたらいいなと思っています」と金石監督。

 太田格之進も、この第2戦富士でのシビック、そして自身のパフォーマンスに期待を高める。

「富士でのテストでは雨でよく分からなかったのですけど、ホンダ陣営としては今年、やれるアップデートをすべて準備して来ているのは間違いないので、ストレートも速くて、コーナーも速くてというクルマを期待していますし、僕たちとしてはやれることをコツコツとやっていくだけだと思っています」と太田。

「今回はもちろん、勝ちに来ています。前回は決勝で1周も走っていないので、本当に前回の雪辱を晴らすという点では、すごく気合も入っているし、前回は予選のペースも良くなかったので、今回に向けては比較的いろいろな部分を変えて来ています。この前半戦のうちに光るところを見せておかないと、長いシーズンを考えると置いていかれる可能性があるので、集中して、勝ちにこだわっていきたいなと思っています」と、第2戦への抱負を話す。

 そんな太田を、金石監督も頼もしく見つめている。

「テストの時から、いつも落ち着いて走ってくれていますし、不安はないですね。開幕戦のクラッシュも結局、もらい事故のようなもので、スタートからそこまでの位置取りも良かったですし、あの事故は車載映像を見ても、どうしようもないなと。(太田格之進には)他に行き場がなかったのは理解している、今後で返してくれということは伝えました。直近の今回のレースで返してくれるといいですけど(苦笑)。今回は長いレースなのでどうなるかわからないですけど、それを味方にして頑張りたいですね」

 チームメイトの塚越広大とも、「ドライビングスタイルが近いところにあると思っています」という太田格之進。ブリヂストンタイヤへの適正も早くてすでに違和感はないとのこと。この第2戦富士、どのような走りでリベンジを見せるのか、楽しみだ。

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