キャデラック・ハーツ・チーム・JOTAは11月14日、2025年のWEC世界耐久選手権に参戦する2台のファクトリーVシリーズ.Rのドライバー6名を発表した。
チップ・ガナッシ・レーシングに代わって新たなパートナーチームとなるJOTAスポーツとの最初のシーズンで、キャデラックは1台から2台へと体制を拡大。これをドライブする6名のドライバーは、事前に予想されていたとおりとなっている。
“皆勤賞”は6台/ヒョンデ入りの憶測にコメント拒否/写真撮影で来季体制がバレるetc.【WECバーレーン予選日Topics】
アレックス・リンとアール・バンバーは、WECでキャデラックから出場する3シーズン目を迎える。また、同じくファクトリードライバーのセバスチャン・ブルデーは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のフルタイムドライバーからのシリーズ移籍となった。
彼らのラインアップは、2024年シーズンにJOTAのポルシェ963をドライブした3名、ウィル・スティーブンス、ノルマン・ナト、ジェンソン・バトンで締め括られる。2台のチーム分けは後日発表される。
JOTAの共同創設者であるデビッド・クラークは次のようにコメントしている。
「FIA世界耐久選手権での我々の総合記録を考えると、初編成となるキャデラック・ハーツ・チーム・JOTAのドライバーラインアップに、世界選手権で優勝した才能と経験を持つ素晴らしい人材がそろっているのは、非常に望ましいことだ」
「キャデラックのモータースポーツにおける実績は言うまでもなく、この6人のドライバーがいれば、レースの優勝を狙う強い立場に立てるだろう」
ブルデーは、今シーズン、CGRが運営するキャデラックでシーズン開幕のカタール1812kmと最終戦のバーレーン8時間レースにスポット参戦した後、初めてWECのトップクラスでフルシーズンを戦うことになる。
「新たな挑戦、新たなチーム、そして新たな冒険に参加できることに感謝している」と、45歳のフランス人ドライバーは語った。
「キャデラックが2台のマシンで攻め、JOTAと提携するということは、耐久レースとWECでの成功への取り組みを示すものだ」
「僕らはすぐに作業に取り掛かるが、プロセス全体には継続性がある。僕にとっては、マシンとGMの人たちは既知のものなので、そこで継続できるのは素晴らしいことだ。いくつかのことが、すぐにうまくいくことを願っている」
「今シーズンはスピードを見せたが、望んでいた結果は得られなかった。だから、それを得るために一生懸命努力するつもりだ」
一方、バンバーはWECとIMSAのダブル・プログラムに取り組む。彼はIMSAでアクション・エクスプレス・レーシングのプログラムに参加することが以前に確認されている。
つまり、このニュージーランド人は、おそらく5月に予定されているWECのスパ・フランコルシャン6時間レースをスキップし、ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで行われるIMSAのレースに出場することになる。
「僕がWECとIMSAの両方に参戦することで、彼らの学習プロセスを加速できるものと予期している」とバンバーは語った。
「2024年シーズンの最後の数レースで、チップ・ガナッシ・レーシングとは速さを見せられた。そのプロジェクトから得た知識を移管して好成績を継続し、彼らのプロジェクトから得た知識を統合して2025年のWECでのレースに勝利できればと思う」
「アレックス、セブ、そして僕が数年間IMSAとWECでこのクルマを運転してきた継続性は、本当に手強いラインアップへとつながるはずだ」
ナトはニッサンのフォーミュラEプログラムとのバッティングにも直面しているが、7月のサンパウロでキャデラックをドライブすることを優先するため、フォーミュラEのベルリンラウンドを欠場するものと予想されている。
11月上旬のバーレーンでのルーキーテストとミシュラン・タイヤテストをスキップしたJOTAは、来週フランスのアノー・デュ・ライン・サーキットで新しいシャシーのシェイクダウンを行う予定だ。
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