KTMは2025年シーズンに向けてMotoGPチームのマネジメント陣を再編しようとしており、新たなチーム代表としてアキ・アジョが就任する可能性が浮上している。また現在KTMの開発ライダーを務めるダニ・ペドロサも、KTMのマネジメント陣営に加わるものと見られる。
今週末のMotoGPインドネシアGPを前に、チームマネージャーを務めてきたフランチェスコ・グイドッティが今季限りでKTMを離れることが確実とみられており、アジョがその後任となる可能性が高いとの噂がパドックではまことしやかに囁かれている。
■低迷KTM、パニック回避して再建なるか? チームマネジメントにダニ・ペドロサ参加の噂も
アジョは自身の名を冠したアジョ・モータースポーツの創設者兼マネージャーとして成功を収めており、2008年以来Moto2とMoto3(125cc時代含む)で10人のライダーをタイトルに導いてきた。そのMoto2とMoto3で若手ライダーを育成することでKTMとの密接な関係を築いてきたことから、MotoGPチームのを率いるチャンスを掴んだようだ。
なおグイドッティは当初2025年末まで契約を結んでいたが、これを1年前倒ししてKTMを離れるということになるようだ。
■ダニ・ペドロサ、KTMでの新たな役割を示唆
アジョに加え、開発ライダーを務めるペドロサも、KTMの再編で重要な役割を果たすことになるものと見られる。
MotoGPで合計31勝を挙げたペドロサは、2018年限りで現役引退。その後は開発およびテストライダーとしてKTMに加わり、同社のマシンのパフォーマンス向上に大きな役割を果たしてきたと評価されている。
ただKTMはここ数年好調であることから、コンセッション(優遇措置)が制限され、テスト時間が大きく限られている。そのため、ペドロサは開発ライダーとしての役割から完全に退くことについては消極的だが、その職を継続しつつ、マネジメント的な役割も担う可能性が高まってる。
現在KTMでの仕事と並行して、DAZNスペインでMotoGP中継の解説を務めているペドロサは、DAZNスペインで次のように語り、新たな役割の発表がまもなくであることを示唆した。
「全てのことは決まっている。しかし、ピット(ベイラー/KTMモータースポーツディレクター)よりも前に、僕が情報を公開することはできないよ」
なおデラロサには、KTMのチームマネージャー就任もオファーされていたようだ。しかしペドロサとしてはマシンを開発したいとの意向が強く、このオファーを断ったものとみられている。
ペドロサはひと言、次のように付け加えた。
「僕が一番好きなのは、バイクに乗ることだ……」
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