F1ドライバーの角田裕毅が発起人となったカートイベント「KART WARRIORS」が、東京・青海のシティサーキット東京ベイで行なわれ、角田とゲストドライバーたちによる熱いバトルが繰り広げられた。サーキットには多くのファンが詰めかけ、大盛況となった。
鈴鹿で行なわれたF1日本GPでは会心の走りを見せ、10位入賞を果たした角田。その興奮醒めやらない中、角田が昨年開設されたシティサーキット東京ベイに来場。小高一斗、大湯都史樹、阪口晴南、山下健太、福住仁嶺、太田格之進、牧野任祐ら国内トップドライバーと、カートイベント「KART WARRIORS」に挑んだ。
■角田裕毅、カートイベント発案の経緯語る。主目的はチャリティとモータースポーツ振興……自分たちも“何でもあり”で楽しむ!「いつもはルールに縛られているので(笑)」
会場にはRBのF1マシン”VCARB01”のショーカーが展示され、場内実況はピエール北川で解説が本山哲、堀江貴文やマギーといったゲストも来場した。
このイベントは角田が発起人であり、「日本のモータースポーツを盛り上げる」ことを目指して行なわれたもの。また、今年の1月に起きた能登半島地震のチャリティという意味合いもあった。
シティサーキット東京ベイは、EVカート専用のサーキット。しかしここで角田は、ROIDS TECH社の3輪電動モビリティ”Raptor(ラプター)”や、スプーン社がチューンアップしたHonda CIVIC Type Rなどを試乗。エンジンを搭載したレーシングカートでの迫力のデモ走行も披露した。
その後、前述のレーシングドライバーらが登場し、カート対決。予選はレーシングカートで行なわれ、小高一斗がポールポジションを獲得し、角田が2番手となった。
その後に行なわれた決勝レースでは、全8人のドライバーがEVカートに乗り込み、白熱のバトルを展開。ちょっとぶつけてみたり、スピンするドライバーがいたり、シート調整用のスポンジを投げつけてみたりと、激しくも笑いが起きることもあるレースとなった。実況のピエール北川のツッコミも炸裂した。
結果優勝を飾ったのは、福住。今週末に控えるスーパーGTの開幕戦に向け、幸先の良い結果を手にした。2位には小高、角田が3位だった。
レース後に行なわれた表彰式では、シャンパンファイトが行なわれた。優勝した福住には、F1で使うセレブレーションボトルよりもさらに大きい特大サイズのフェッラーリが手渡されたが、福住は”ファイト”するどころではなく、身体全体を使ってシャンパンを振りかけた。牧野と大湯が悪巧みをし、記念撮影中に角田の顔面めがけてシャンパンをぶちまけるというシーンもあった。
「めちゃくちゃ楽しかったです。最後、こんなに大きなシャンパンが来るとは思ってなかったです。めちゃくちゃ重くて……仁嶺よく頑張りました」
そうコメントした角田は、集まったファンに向かっても次のように挨拶した。
「今日は寒い中来ていただいてありがとうございます。なかなかこうやって触れ合える機会はないですが、皆にお会いできました。日本GPでもグランドスタンドが見えたし、雨の中ずっと待っていただきました。それはドライバーとしてすごくエネルギーが湧きます」
「今日は皆さんと楽しめてよかったです。お風呂にしっかり入って、風邪ひかないようにしてください」
また、角田は今後のレースに向けた意気込みについても、次のように語った。
「今年はいい感じで来ているので、今後も頑張ります。将来的にクルマも良くなっていって、もっとトップ5チームに迫れると思いますので、そうなったらガシガシいって、トップ6、トップ4とステップアップしていって、いつかは表彰台、優勝を狙いたいと思います。応援よろしくお願いします!」
この日のイベントの模様は、J SPORTSでも生中継された。
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