水冷FRのトランスアクスル・ポルシェ 現代に復活
レストモッドを手掛けるフランスのナルドン・オートモーティブ(Nardone Automotive)社が開発した「ポルシェ928」が、英国で一般公開された。ボディやインテリアを再設計し、現代的に仕上げている。
【画像】発売当時は不人気?再注目の水冷V8グランドツアラー【ポルシェ928のレストモッド車両とオリジナルを写真で比較】 全53枚
オリジナルのポルシェ928は、1977年に発売されたスポーツカーで、4.5L V8エンジンを搭載し、最高出力240psを発揮する(後に350psを誇る5.4Lモデルも登場)。当時のポルシェとしてはまだ珍しかった水冷エンジンをフロントに置き、後輪を駆動するFR方式を採用。全長4.4mとボディも比較的大柄で、快適な乗り心地を提供するグランドツアラーとして売り出されたが、後継車種が登場することなく1995年に姿を消した。
今回のレストモッド車両は、デザインこそよく似ているものの、その中身は大きく異なる。ボディはすべてカーボンファイバーでできており、特注のヘッドライトおよびテールライト、18インチホイールとミシュラン・パイロットスポーツ5タイヤを装備している。
さらに、最高出力400psの自然吸気V8ガソリンエンジンを搭載し、最新のECU、6速MT、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルと組み合わされている。アダプティブ・コントロール・エレクトロニック・サスペンション、アダプティブ電動パワーステアリング、強化ブレーキも採用している。
インテリアは、アルカンターラとフォグリッツォ社製レザーで仕上げられる。また、アップル・カープレイとプレミアムサウンドシステム搭載のポルシェ・クラシック・コミュニケーション・マネジメント(PCCM)システムを備えている。
エレガンスと気品ある刺激的なグランドツアラー
ナルドン・オートモーティブはこのレストモッド車両について、「快適性、パフォーマンス、現代的なラグジュアリーを兼ね備えた、洗練された刺激的なグランドツアラー」といった特徴を備えていると述べている。
同社のティエリー・ナルドン社長は、次のようにコメントしている。
「わたしは子どもの頃から、928のエレガンスと気品に夢中になってきました。多くの人が無関心でしたが、一度乗ると二度と忘れられません」
「レストモッドに対する個人的な情熱と相まって、ポルシェ911のレストモッド車両の完璧な妹分を作るというアイデアが生まれました」
「今は次の展開が待ち遠しいです。クルマを走らせ、わたし達のようなトランスアクスル愛好家を集めたいのです」
レストモッドの価格や生産台数はまだ明らかにされていないが、ナルドン・オートモーティブによると、生産・納車は2024年に開始されるという。
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みんなのコメント
それにしてもこの928はかっこいい