3月9日、2024年MotoGP第1戦カタールGP MotoGPクラス土曜日セッションがカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは予選16番手、スプリントは12位、アレックス・リンスは予選20番手、スプリントでは17位で終えている。
スプリントでは、スタートダッシュを狙っていたクアルタラロが16番グリッドから一気に13番手まで浮上。その後、ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)に先行されるも、マルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)とのバトルを制し、また他車の転倒もあり12番手までポジションを上げた。
マルティンがポール・トゥ・ウインで開幕戦スプリントを制し好発進/第1戦カタールGP
ここからはザルコを追いながらベゼッチの追撃を抑える気を抜けない戦いが続く。クアルタラロは最終ラップの最終セクターまで11番手をキープしていたが、フィニッシュラインでベゼッチにわずか0.028秒先行され、12位でフィニッシュした。
一方、20番グリッドからスタートとなったリンスは、オープニングラップの第1セクターで17番手へポジションアップするも、アウグスト・フェルナンデス(レッドブルGASGASテック3)に抜かれて18位。
その後、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)の転倒と、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)をパスして一時16番手まで浮上したが、残り2ラップで抜き返されて17位でチェッカーを受けた。トップから15.629秒離される結果となったが、移籍後初となるレースを走り終え貴重なデータを収集した。
■ファビオ・クアルタラロ(予選:16番手、スプリント:12位)
「タフな戦いだった。グリップの落ち込みが予想以上に大きく、最後の3~4ラップはタイヤを維持することにより集中しなければならなかった。明日の決勝レースはラップ数が2倍になるので、引き続きこの問題に取り組み、タイヤの落ち込みが昨年以上に激しくなっている原因を理解する必要がある。明日までには、まだたっぷり時間があるので解決を目指していく」
■アレックス・リンス(予選:20番手、スプリント:17位)
「厳しい戦いだった。予想していたことではあったが、自分のペースで走ることができなかったため、ハードなものになった。スタートはうまくいって何台かをパスすることができたが、フェルナンデスとミゲール・オリベイラ(トラックハウス・レーシング)に徐々に離されてしまった。その後は自分のペースを守って走ることに集中し、リヤタイヤをできるだけセーブしたかったが、最後の5ラップはかなり苦しい状況になり、最終ラップでミルに抜かれてしまった」
「明日は今日以上にリヤタイヤを労わって走らなければならない。それでも何周かライバルたちの後ろについて走り、いろいろな情報を収集できたので、明日のために、特に高速コーナーでのマシンの状態を少しでも改善していきたいと思っている。どこまでできるか、そしてタイヤをどこまでキープできるかが鍵になるだろう」
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